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キリンが死んでいる夢
羊が待っている午前二時半、コンビニ前
看板が歩き出す正午零時
暗闇をぼんやりと眺めていると
誰かの目がぼんやりと浮かんできた
それが見えた瞬間
切り離されていた心と身体が
睡魔でぐちゃぐちゃに混ぜられて
記憶がなくなった
あぁ、いきぐるしいな
最近は万葉集の解説本を読んでいて、
日本語の原型を見ているような気がして面白いです。
屋上でぼうっと夜風を浴びていた。灯り始めたマンションの明かりの下で、世間で謳われた希望やら願望やらが排気ガスにまみれて転がっている。
咳き込みながら考える。
帰りたい場所も無ければ、行きたい場所もない。
身も心もガスのように立ち消えてくれたら楽なのにな。
「恋をしていた時は花ばかり盗んでいた
仲間が死んだときは銃ばかり盗んでいた
誰かを妬んだときは絵画ばかり盗んでいた
結局何がしたかったんだろうな。俺は強盗を始めてから25、6経ったのに未だに足を洗わない。今度はあんたを盗んだ。」
新作を書き始めた。
強盗の話だ。