カネ、カネ、うるさいんですよ、バーロー
「バーロー。もしやりたいことがあるのなら、お金が稼げるようになってからなんて思わず、今からやるべきだろ。」
「名探偵コナン」より
真実はいつも一つなのだけど、解釈はいつも無限にある。
先日、ブログにこんなことを書いた。
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「とある島で投資家と若者の会話」
ある投資家がバカンスで南の島に行きました。
浜辺を歩いていると、若者が貝でとてもきれいなアクセサリを作っていました。
それを見た投資家は、若者にそれをたくさん作ってビジネスにしないか?と、もちかけました。
若者「これをビジネスにしたらどうなるのですか?」
投資家「たくさんお金が儲かってお金持ちになれますよ。その後は南の島ででも悠々自適に暮らせますよ。」
若者「それなら今、私がやっていることですね。」
投資家「・・・・・・」
例えば、本を書いてみたいとか音楽を作ってみたいなど、お金にはならないかもしれないけど、今からやろうと思えばできることは結構あると思います。
もしそういうことがあるのなら、お金が稼げるようになってからなんて思わず、今からやるべきです。
人生はやりたくもないことをやってられるほど、長くはありません。
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この話には2つの教訓がある。
1つは、好きなことは今すぐはじめられるということ。
”好きを仕事にしたい”ならば、小さくはじめても誰にも何も咎められない。
副業としてはじめてみてもいいし、もし会社が許してくれないならば、ボランティアで趣味を仕事にできないか取り込んでみればいい。
好きなことを仕事にすることは、本業でなくても可能ということだ。
2つめは、続けて取り組んでいる人にしか、チャンスがこないということ。
先ほどの話では、たまたま投資家が島にきて、ビジネスの話をもちかけた。
だが、若者が何も行動せずにいたら、投資家の目に止まらなかったはずだ。
つまり、好きを仕事にするには、誰かに評価されるまで趣味を続け、それが自然と仕事になるのが普通なのだ。
それでも、好きを仕事にすることを、僕は完全否定はしない。
この2つの教訓を前にしても、「好きを仕事にするんだ!」というアツい想いを持っている人は、ぜひ応援するつもりだ。
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結論、何が言いたいかというと、いきなり好きなことでお金を稼ごうとすることは非常に難しい。
お金を稼げなくてもいい、そんな確固たる決意と覚悟がない限り、あんまり好きをいきなり仕事にしないほうがよいという話である。
”お金を稼がなくてもいい”と、時間をかけて育てる趣味を極めたほうが、結果的に少しは幸せそうになれるのである。
たとえば、僕は文章を書くことが好きだ。
好きだから書き続ける。
誰かに銃口を向けられて「文章を書け!」と脅されなくても、僕は書く。
パンツを脱がされたり、手錠をかけられても書く。
それゆえ、別に1円も貰えなくても文章を書く。
お金が稼げなくても、「カネ、カネ、うるさいんだよ、バーロー。」と言って書き続ける。
自己満足といえばそうかもしれない。
僕の文章で救われる人がいるならば、ボランティア活動なのもしれない。
もしかして、文章を書き続けて仕事が舞い込んできたなら、立派に”好きを仕事に”できるかもしれない。
物事にはいくつも解釈がある。
だがどの解釈も、結果に繋がるまでは答え合わせに時間が掛かりそうだ。
答えがある問いばかり教わってきた僕らには、少し難解な謎だ。
コナンくんも苦戦するかもしれない。
だけど確かなことがいくつかある。
制限時間は僕らのこれからの人生だ。
解答用紙は僕らのこれからの人生だ。
答え合わせのときに先生はもういない。
だから採点基準は僕らのこれからの人生だ。
「よーい、はじめ」
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