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2022年2月に読んだビジネス本約30冊から選ぶおススメのベスト5

2月が終わり、今年度も最後の月になりました。多くのビジネスパーソンは期末に向けて追い込みをしているところかと思います。無理しすぎず、後悔ないようにやり切りましょう。

それでは今回も2月に読んだビジネス本の中から、個人的にお勧めしたいベスト5を紹介します。

※あくまで自分の備忘も兼ねた個人の感想であり、偏見に満ちた感想とランキングですので、ご了承ください。

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第5位
自分の時間
著者:アーノルド・ベネット 渡部昇一(訳・解説)

https://www.flierinc.com/summary/2910

働き方改革ということが言われ始めて久しいですが、生産性向上が求められる昨今にタイムマネジメントの考え方を学ぶことができます。

毎日9時から18時まで働いているとします。そうするとほとんどの人はこれが「1日」になってしまうかと思いますが、1日にはあと15時間あるのです。でも多くの人は9時~18時を1日と捉えてしまいます。例えば、18時から24時までの6時間を1日と捉えてみるとどうでしょうか。もう1つの1日が生まれすかもしれません。個人的にもこの考え方はよく分かります。

時間をうまく活用できるようになった人へのアドバイスも書かれており、個人的には絶妙に思います。
・自分の計画に拘り過ぎると奴隷のように縛られること
・欲張った盛りだくさんの計画を立てすぎると落ち着きがなくなること
・物知り顔になって、ユーモアのセンスがなくなること

計画を立てることは大事ですが、その場その場で何が大事なのか(計画を守ることなのか、計画を柔軟に変えることなのか)を自分の頭で考えて、判断し、バランスをもった捉え方をするのが良いと思います。

そういう意味では、物事の捉え方や考え方については、次の書籍もあわせて読んでみると良いかもしれません。


第4位
こうやって考える
著者:外山滋比古

https://www.flierinc.com/summary/1342

タイトルの通り、物事に関する考え方がまとまった金言集です。前提として「本を読むだけになってはいけない。本は知識を増やすのには適しているが、代わりにこちらの思考力を奪いかねない」ということが書かれていますが、個人的にも非常に納得感が高いです。

重要なことは知識を増やすことではなく、常に問い、疑うことです。これまでの常識をこれからの常識としても捉えて良いのか、前提を変えることはできないのか。様々な角度から、自問自答しながら、死んだ知識を増やすのではなく、未知を考えなければならないと思います。

また、もう1つご紹介すると、「純粋すぎず、雑になれ」という言葉が個人的には気に入りました。純粋すぎるのは考えものであり、清濁併せ呑む人間こそ大きくなれる。というのです。

何もかもを呑み込んでしまっては良くないですが、物事には正解はなく、自分の考えが正しいわけではない。ということを理解することが大切なのだと思います。そういう意味で自分にとって(多くの人にとって)の清も濁も理解し、受け止められる度量が必要なのだと思います。

こういった自分にとってのお気に入りの言葉、考え方を見つけることができる本です。全てを真似る必要もなく、今の自分に刺さる言葉がきっと見つかるのではないかと思います。かばんにこっそり入れておく本にお勧めです。


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第3位
もしも徳川家康が総理大臣になったら
著者:眞邊明人
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3880-4

ビジネス小説を読むことはほとんどありませんが、世界観が新しくて興味深く読むことができました。総理大臣は徳川家康、官房長官は坂本龍馬、経済産業大臣に織田信長、財務大臣に豊臣秀吉を迎えて、現代の様々な社会問題に取り組む政策・意思決定はリーダーシップの考え方・行動を学ばせられます。

特に秀吉が日本に住む人全員への一律50万円給付を発表。給付は10日以内に完了することが宣言したことに対して「そんなことをどうやって実現するのか」と記者に質問をされた際に、秀吉は「知らん」と言い放ち、「それはわしの仕事ではにゃー」と言ったシーン。
組織のリーダーとしてのあるべき姿を体現しているように思います。確かに無茶なことだけを言うリーダーでは誰もついてきませんが、こうした問題が山積する状況下では不退転の覚悟で決めること。ここに8割の神経を注ぐべきと思います。そして残りの2割誰に託すか?ではないでしょうか。

何をやるのか。誰に任せるか。後のやり方はそのものに任せると言うのがリーダーのあるべき姿のように思います。

他にも組織のリーダーたちがどのように意思決定し、何に取り組むのか、参考になることが詰まった1冊です。


第2位
世界最高のコーチ
著者:ピョートル・フェリクス・グジバチ
https://www.flierinc.com/summary/2911

1on1のポイント、コーチングのポイントを学べる一冊です。マネジャーは組織管理、業績管理が大事と言うことが言われますが、メンバーにとって、良き「コーチ」であることがこれからは求められます。ここでいうコーチとは、チームのメンバー一人ひとりの目標達成をサポートし、成長を促す存在であることが求められているのです。

つまり、マネジャーは良質な「問いかけ」によって、「これって本当にそうなのかな」と考えさせるきっかけや機会を与えてあげることが必要なのだと思います。

昨今の若手と関わる上では、マネジャーは認知バイアス(思い込み)を解除することの必要性を意識することが重要だと思います。歪曲して物事を捉えたり、2,3の事実で真実化してしまったり。上司世代からすると「なんでそう捉えるの?」と思ってしまうことが多々発生します。ただ、それは昨今の若手が良いとか悪いとかの話ではなく、育った環境が違うからこそ、致し方ないことだと認識すべきかと思います。

また、問いかけだけではなく、時には厳しいフィードバックも必要です。どうすれば相手が受け入れやすいか、どうすれば納得できるか。これをマネジャーは徹底的に考え、アクションプランにまで落ちやすいように伝え方を工夫することが求められます。

コーチング実践の手引書ともいえる一冊。コーチングを学びたい方にもおすすめですし、本書を読みながら、コーチングを受けているような気持ちになり、自身の考えを内省してみるのも良いと思います。


第1位
怒らないこと
著者:アルボムッレ・スマナサーラ

https://www.daiwashobo.co.jp/book/b580466.html

怒らないためにはどうしたら良いか。そんなことを考えたことがある人は多いのではないでしょうか。最近ではアンガーマネジメントという言葉もありますが、自分の感情をコントロールすることは非常に重要です。個人的にもどちらかと言うとすぐに「イラっと」するタイプのため、今月の1位にさせていただきました。

怒らないためにはどうしたら良いか。
それは、「怒らなければいい。ただそれだけのことだ」
ということが第1章で書かれています。

はぁ?と思う方もいるかもしれません。怒りたくて怒っているのではないと思うでしょう。僕もそう思いました。これに対して「あなたが怒ったのは怒りたかったからでしょう」と書かれています。

怒ることは愚かなことである。「自分が正しくて相手が間違っている」と思うから、怒りの感情が生まれるのであり、今すぐに捨てたほうが良いと言われています。怒ることは「非合理的で、非真実で、嘘で、あり得ないこと」だと考えたほうが良いと。
そこまで言わなくても・・・と思いますが、更に続きます。怒っているときは智慧が湧かず、明るさは皆無で、適切な判断ができない。つまり、それの状態はもう動物以下だ。知識や能力、才能のある普通の人間になりたいなら、けっして怒ってはいけない。と。

なかなか強烈な言葉で書かれていますが、怒ることは何の得にもならないこと。自分を貶めることであること。何の解決にも繋がらないことを理解し、まずは怒りそうになっている自分に気づき、「あー、ロクでもないことをしようとしている」と思えるようになることが初めの一歩かなと思いました。

怒りっぽい方にはぜひお勧めの一冊です。強い言葉で書かれていますが、イラっとせず、まずはここに書かれていることを受け止めてみてはいかがでしょうか。


終わりに

いかがでしたか? 興味のありそうな本はありましたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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また、ビジネス本を読むことは知識を増やす上で非常に重要なことだと思いますが、なかなか気が進まないことも多いですよね。個人的にもビジネス本より漫画の方が好きです。漫画を読んでいると勉強していないように思われがちですが、漫画からだって学べることはたくさんあります。

そこで、2022年2月から「漫画×マネジメント」と題して、「もしもあのキャラをマネジメントするなら」という記事を書いています。

ぜひ、興味を持っていただけたら、こちらも読んでみていただけると嬉しいです。コンパクトに漫画を題材に人の捉え方や関わり方について、学ぶことができます!

今なら初月無料なので2022年3月末まで無料で読めます!
ぜひよろしくお願いします。

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