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『ウィズ・ナッツ』まとめ

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あとがき、と、ユッフが構想していたベンチャービジネスとnoteとの類似の弁明

この『ウィズ・ナッツ』は六年前に書いたものです。 当時運良く某新人賞の一次を通ったという…

『ウィズ・ナッツ』 第11話(最終話)

 ハールは日々机に向かって、ペン先をノートに走らせ続けた。たくさんの詩が生まれていったよ…

『ウィズ・ナッツ』 第10話

 夕方になっても体調が優れない。何か食いに行こうか、と話していたときにインターホンが鳴っ…

『ウィズ・ナッツ』 第9話

 また四人でローテーブルを囲み、それぞれお好みの酒を飲んだ。ユッフが奮発したのでつまみも…

『ウィズ・ナッツ』 第8話

 再び男三人だ。むさ苦しい中、少しアキについての話などをした。 「おもしろい子だ」ハール…

『ウィズ・ナッツ』 第7話

 外が暗くなった。普段より帰りが遅いな、と思っているところへ、部屋に面した廊下から声がし…

『ウィズ・ナッツ』 第6話

 日が暮れ始め、またコンビニへ行って夕食と酒を買い込んだ。今夜はハールも飲むようだ。  今日で休日が終わり、明日からハールとユッフはバイトに向かわねばならない。二人は面倒くさそうな顔をしていて、憂さ晴らしのように酒を飲んだ。  つまみを食べ缶やビンに口をつけ、陽気になり、盛り上がった。ユッフはこれまでも何度か披露した自分の父親のものまねをした。昔、一緒に散歩したときのまねだそうだ。 「ここも閉まってる。あっちの店、あれシャッター閉まりっぱなしなんだよ。カアッ! 儲かんねえんだ

『ウィズ・ナッツ』 第5話

 古本屋のにおいはどこも似ているが、古本屋にしか存在しないにおいだ。それがカビなのか長い…

『ウィズ・ナッツ』 第4話

 僕とユッフは騒ぐわけにもいかず、弁当を食べ、交代で風呂に入った。もう寝ることにして、ユ…

『ウィズ・ナッツ』 第3話

(この章には下品な単語が含まれます)  自問する。僕はなぜこれらの本を集めたのか? 読み…

『ウィズ・ナッツ』 第2話

 マンションの共同の廊下から大きく広がった空が見える。よく晴れていて清々しい。目の前の駐…

『ウィズ・ナッツ』 第1話

 二酸化炭素のにおいがした。  玄関脇の窓から光が差している。早朝のようだ。目をこすり、…