【書評】『しないことリスト』pha 【忙しい生活】に【待った!!!】 ゆるい!!!かわいい!!!心がスッと軽くなる!!! #しないことリスト #書評 #読書好きと繋がりたい
こんにちは。今回はpha著『しないことリスト』の書評をしていきます。
この本の魅力、それは
読みやすい!!!
色々とかわいい!!!
ゆるくていい!!!
の3つでございます。こういう書き方、さざえさんの次回予告みたいでいいね。
たま、世紀末にタイムスリップする
サザエ、サザンにハマる
カツオ、風俗に行く
みたいな感じにね。
では、上から順に、この本の魅力を説明していくよ!!!
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【読みやすい!!!】
『しないことリスト』最大の魅力は、その読みやすさにある。
200ページいくかいかないかの文庫本。
普段読書をしない人にとっては長いかもしれませんが、
そういう人にとっても、気軽に読めるよう工夫されている。
それはなぜかというと、全編にわたって、
phaさんのやさしい「しゃべり言葉」で書かれているから。
まるで、ニートでゆっくり生活してるお兄さんと、
マックをくいながらゆるーく話してるみたいな、そんな気軽さ。
そのため、すごくスラスラ読めるし、楽しい。
「ニートっていいな」
「休むことっていいな」
「がんばりすぎないのもだいじだな」
ということを、マックで優しいお兄さんと話すうちに、気づかせられます。
【色々とかわいい!!!】
まず、表紙をみてくださいよ。この表紙。
かわいいじゃないですか。
イラストレーター、長場雄さんの作品です。
ほか、ページ中にも随所で『しないこと』を具体的に、かわいいキャラクターと共に、ゆるーいイラストで描いてくれています。
本のデザインもかわいい。
白地に目立つ黄色。
あたたかみがあって最高。
しかも、持ちやすい。
かわいい。
おしゃれ。
【本を読むことの楽しさ】を、ビジュアル面で刺激してくれる、そんな素晴らしい本です。
本書中にもありましたが、紙で読書すると
【本を持つ感覚】
【本をめくる感覚】
【本のデザイン】
などの【非言語の刺激】をたくさん受けます。そうすると、書かれている内容と非言語の刺激がうまく繋がって、記憶に残りやすくなります。何より、本をペラペラめくるのって楽しくないですか???
本ってほんとに素敵。今の時代は電子書籍もあって便利でいいけれど、こうしたささやかな楽しさは、やはり【現物の本】【紙】でないと感じられないと思う。
本書はそうした【読書の根本的な楽しみ】も呼び起こしてくれるように思います。
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【ゆるくていい!!!】
前述のキャラクターがゆるい。
それもしかりで、内容もそこそこに緩いです。
そもそも、筆者の人生がゆるくていい感じ。こういうスローな生き方も、魅力的。
pha 略称 ふぁ
1978年生まれ、大阪府出身。現在、東京都内に在住。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。以来、毎日ふらふらしながら暮らしている。
シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。
pha『しないことリスト』2019年 だいわ文庫 著者プロフィールより
どうですか???かなり人生を謳歌してませんかこの人???
会社員→プログラマー→いろいろやル人
という、
プロフィールからして楽しそうな人です。
途中、ニート期間も謳歌していたみたいで、
本書でも、たのしそうなニート生活が言及されています。
ニート=自堕落 アホ 社会のゴミクズ
みたいなレッテルを貼られがち。
だが、それは違う。
会社に縛られて、
お給料が自動的に貰える。
なにも、それだけが【人生の形】ではない。
Phaさんみたいに、ふらっと会社をやめて、ふらっとニートをして、ふらっと色々な人を集めて、気が向いたら仕事をする。
素晴らしいスローライフじゃないか。
どうぶつの森並みのスローライフじゃないか。
といっても、最近のどうぶつの森は、
村長やらせられたり、
無人島の開拓任されたり、
相変わらずローン地獄だしで、
あまりスローライフではないが。
それでも、DSの頃のどうぶつの森並みのスローライフは、
憧れる。
なにも、金を稼いで、会社でバリバリ働くだけが【人生の形】ではない、という教訓を、この本から得られる
と思います。
まとめの前に、個人的に好きな文面を3つ紹介します。
何でも崇高な理念だけじゃ長く続かないもの
P.38
確かに。「貧しい人のため」「困ってる人のため」というような理念で動くことは、たしかに素晴らしい。でも、なんにでもそれが当てはまるわけじゃない。動機なんて、何でもいい。崇高な理念だけじゃ続かない。確かにそうです。
金がほしいから、楽しいことしたいから、おいしいものが食いたいから・・・ 別に「何かをする」ために、素晴らしい理由なんていらない。何か現世的な理由でも、いいじゃないか。現に私がNoteを書いてるのも「金にするため」「フォロワーがやってたから」っていう俗な理由だから。何にしろ、そんなかんじでいいんじゃない。ゆるくやろうぜ。
何かをするときは、「それが何の役に立つか」を考えるよりも、そのこと自体を楽しむのが健全だ。
p.167
確かに。役に立つかなんてどうでもいい。楽しいからやる。それでいいじゃないか。役に立つかどうかは、あとから考えればいい。とりあえず、楽しくやろうぜ。そうすると精神的にもラクだ。というメッセージを、私は受けとりました。カルペディエム。今をいきろ。
長生きしない
「自分はいつ死ぬか分からない。」ということを思うと、ちょっと身が引き締まって意識がクリアになる感じがするのは好きだ。
p.192
スティーブ・ジョブズもいってました。「毎朝鏡を見て、明日自分が死ぬとしたら、今日何をしたいか自分に聞け」と。
明日死ぬ。
なら、今やれることは今しなきゃダメじゃないか。
メメントモリ。
死を想え。
やはり、今を生きるのは最高のことだ。
今この瞬間を大事にしよう。
と改めて思った。
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【まとめ】
『しないことリスト』は、
『しなきゃいけないこと』の嵐に
「待った!!!」をかけてくれる本。
やさしい文体と、
ゆる~い内容、雰囲気
で、「少しくらい休んでもいいか~」
というように、
気楽にさせてくれる。
スローライフ万歳。
休み万歳。
ゆっくり寝よう。
たまには楽しいことしよう。
美川
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