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【他者の感情】に影響されるということ

【共感力】。生きていくためには大事な能力です。

共感力は、高すぎると他人の感情が入り込みすぎてメンタルやられるし、低すぎても、自分のことしか考えない強調力0人間になってしまう。


やはり、共感力のメーターは【中間】に、
バランスよく設定しておいたほうが、よいと思います。


で、最近SEQというテストを受けました。
心と、行動の量の相関を見るテストのようです。
(俺、こういう心理テストみたいなものが大好きなのかもしれないw)

こういうテストをやると、だいたいの結果が高く出るのですが
唯一低かった項目がありました。
それが、

【他者の被感情影響度】

というもの。
この項目が意味することはすなわち
【どれくらい他人の感情に影響されやすいか】という度合いのこと。

これについて、SEQのコメント。


【ビジネス面で、他人の感情に影響されずに、
冷静な判断を下せるメリットがある】


的なことが書かれていました。

これ、微妙ですよね。いいのか悪いのか分からん。


よく言えば、【冷静な判断を下せる】。
悪く言えば、【血も涙もないやつ】。


この両方に捉えられそうです。



つまり、私の共感力は【かなり低め】


だということがなんとなく示唆されているのです。

何をするにせよ、基本は【人間】が中心。
だから、そこには当然感情が伴ってくる。
感情を重視しすぎるのもよくないけど、でもある程度は欲しい。

この結果はくやしい!!!

だから、今回は【共感力】のメーターは
どれくらいに設定したほうがいいのか、
中立がやっぱり一番いいのか、というテーマでやっていきます。

#共感力 #ネガティブ思考 #ナルシスト

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【スーパーエゴと共感力】

共感力が極端に低いとどうなるのか。
臨床心理士さんのサイト。
このサイトにあった情報がが役に立ちそうでしたので、
引用させていただきます。

臨床心理学では「自己愛」という言葉を頻繁に使います。自己愛とは文字そのままで自分を愛する気持ちで人間の基本的な感情です。健康的な自己愛であれば、自分を愛し、他人に共感する感覚を持つことができます。

・人はそれぞれ愛される価値がある
・相手の価値も自分の価値も同じ
・自分の意見も相手の体験も面白いものだ

こんな感覚がある方は健康的な自己愛が育っていると言えます。これに対して

・自分は特別な人間だ
・周りは大したことない
・自分の意見と違うやつはおかしい

など自己愛は歪んだ形で形成されることがあります。臨床心理学的には、自分勝手な価値観が強い方を「自己愛が過剰」と表現したりします。

共感力を高める方法を臨床心理士が専門解説① https://www.direct-commu.com/chie/relation/kyoukan1/

「自分がかわいい」。という感情。誰しもが持っていますね。
自分を大切にして、命を守る。これがなにより大事なもの。

ただ、ある程度は【エゴ】を調整した方がよい。

自分を大切に思うのはもちろん大事ですが、だからといって

【私は特別!!!】【私は回りとは違う!!!】と決めつけるのは
よくない。

だいたい、そういう考え方をすると必ず

【傲慢さ】

が出てきてしまいます。そして、人間関係がうまくいかなくなる。

我を通しすぎて、協調ができない。

自分を重視しすぎると、その代償が結局自分に降りかかってきて、
大切なはずの【自分】が損をする。

そうした皮肉な結果になりかねません。

【自分を愛しすぎる】とどうなるか。

【自己愛が強い人】のことを【ナルシスト】ともいいます。

このナルシストの語源は、ギリシア神話に出てくる美青年

ナルキッソス

にあります。彼はもともとは普通の性格だったのですが、
色々とやらかしてしまい、

【見たものを異常に愛しすぎてしまう】

という呪いをかけられます。

それで、運悪くナルキッソスは

湖面に写った自分の姿

を見てしまい、

自分そのものに恋をして

しまいます。湖に写った人物=自分 のあまりの美しさに、
ナルキッソスは死ぬまで、湖のそばから離れることができませんでした。

そういうわけで、自分を愛しすぎることを、ナルキッソスになぞらえて
【ナルシスト】と呼ぶようになりました。

この神話の意味することはなにか。

私は、

【強すぎる自己愛は身を滅ぼす】

という教訓を与えているような、そんな気がするのです。

現代でも隠れたナルキッソスはたくさんいると思う。

身の丈に合わない環境に身をおく人、自らを飾り立てようとする人、
自分の存在がいかに大切かを主張する人・・・

現代のナルキッソスにならないために重要なことは、

【謙虚さを持つ】

ことだと思います。

【自分が重要な人物】かどうかなんて、全くわからない。
いくら高学歴だろうが、育ちがよかろうが、金があろうが、
死んだらみんな全てなくなる。
しかも、人間一人なんて、膨大な銀河系の中のちっぽけな
【有機物】にすぎない。

だから、本当に重要な人間なんて、いない。
いたとしても、その時代の流れや風潮などが、偶然一個人を押し上げただけで、基本はそこに、呼吸をして、二酸化炭素を吐き出すだけの【有機物】しかそこにはいない。

だから、【謙虚さ】を持つことが大事。

謙虚になると、【自分は相手のことを本当に分かっているのだろうか】と
相手の気持ちを見直すこともできる。そうすれば、結果的に【共感力】も高くなるのではないだろうか。

そうした意味でも、【自己愛を強く持ちすぎない】ことは大切だと思う。

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【エンパスと共感力】

共感力が低すぎると、思いもよらぬデメリットがあることは
ナルシストの例でも述べました。

じゃあ、今度は逆に

【共感力】が高すぎる

と、どうなるのでしょうか???

他人の気持ちをあまりに【自分の考え】と同一視してしまい、
ときには怒り、悲しみなどの激しい感情でさえも同調してしまう。

【共感力があまりにも高い】と、【エンパス】という症状に
分類されるそうです。

共感力はなさすぎてもダメだけど、逆にありすぎても困る。

以下、再び引用。

※注意点
共感性が高い方は共感をしすぎて、対人関係において疲労感を抱きやすいという研究もあります。これは他者のネガティブな感情を感じやすい点や、困った人に対して、自分ができること以上に助けようとしてしまう事などと関連していると考えられます。共感しすぎにも注意しましょう。

共感力を高める方法を臨床心理士が専門解説① https://www.direct-commu.com/chie/relation/kyoukan1/

共感力が高すぎると、
自分までも持つ必要のないネガティブ感情をもってしまう。

よく、集団ヒステリーとかがありますが、異常な状態に陥ると、人はどんどん不安の気持ちを増大させています。その不安が集団全体に浸透して、さらに不安がでかくなっていく。

こうした事例はよくあることです。

わかりやすいのが、9.11事件からの【悲しみ】。やがてそれがテロへの【憎しみ】【怒り】。テロで愛する人々を失った【悲しみ】や、テロそのものに対する【憎しみ】。
そうした、ネガティブな感情に対する【共感力】が働きすぎてしまった結果、アメリカは戦争へと突き進んでしまいます。
感情の力は恐ろしいもので、アメリカは正しい戦争を行っているという【正戦争】理論や、戦争の正当化。反戦の声を暗黙のうちに抑圧する
といった状況が生まれてしまいました。
そして、アメリカはその後も首を突っ込まないでよさそうなところまで首を突っ込み、【世界警察】への歩みを進めます。

この9.11の事例も、【異常事態での共感力の高まり】が引き起こした
【集団ヒステリー】の一種なのではないかと思います。

【共感力】が高すぎることで、判断力が鈍くなる。

というのが、高すぎる共感力のデメリットでもある。

共感力が高すぎる=異常なこと

のようにも思えます。

例えば、今年公開された映画【JOKER】。

ジョーカーになるまえのジョーカーは、
突発的に笑いだしてしまうという
精神疾患の持ち主。

彼は、他人の【笑い】を引き起こす感情に対して
異常に【共感力】を発揮してしまいます。

ひどいときには、他人の笑い声一つで笑いが収まらなくなったりする。

もう、こうなると【感情の崩壊】です。理性がなくなる。

ネタバレ回避のため明言は避けますが、本編中にジョーカーが


【共感力が高すぎてしまったせいでおかしくなり、
とんでもない罪をおかしてしまう】というシーン

があります。

やはり、高すぎる共感力も悩みどころ。

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【まとめ】

共感力のパラメーターは、やはりバランスをとるのが一番いい

両極端にふりすぎると、生きるのが楽しくなくなる

何事も【中立】がいい。

精神科医の樺沢紫苑先生は、【幸せな人の特徴】として、

常に【ニュートラル】に物事を受け入れている

というものを挙げています。

何かに直面しても、あまり理性的に構えすぎず、
かといって感情的にも構えすぎずで

【中立的】に物事を見る。そうすることで、謙虚になれるし、新しい物事の見方を受け入れることができる。結果、ハッピーに生きられる。

やはり、【バランス】というものは大事。そうおっしゃっています。

【共感力】も同じ。
強すぎず弱すぎず。
ニュートラルに【他者】と付き合っていこう。
それが、うまく、そして
楽しく生きるための秘訣なのだから。


本当はもっと長く、【非言語コミュニケーションの話】【ロマン主義文学の話】も盛り込もうと思ったのですが、書くのに疲れたのではしょりましたw

簡単にいうと、【共感力】には【言語外のメッセージを受けとるのも大事】ということと、【理性で押さえつけられた反動で、情動としてのロマン主義が芽生えた】ということです。まあ、これは余談程度に。

共感力。私の場合はもう少し上げて、【中間】に近づけたい。

美川

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