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菜根譚 ② 斎藤孝

1日空いてしまいましたが、2回目の菜根譚のまとめをしていきます。たくさんの言葉が出てくるので読んでいく中で特に大事なものをかいつまんで解説していきます。

前回の内容

一言で言うと、菜根譚はバランス重視であるということ。「すぎたるは及ばざるごとし」という言葉があるように行き過ぎは良くないし、足りないこともよくないのです。

第二章p55〜88

気持ちが楽になる心の持ち方

①魔を下すには、先ず自らの心を下せ

魔とは妄想や幻想のことを指します。これは誰の心にもあるものです。魔を下すとは幻影を消すことです。例えば、僕には〇〇ができない、という心も魔にあたります。これは自分の心が作り出しているもので、空想やイメージで構成されています。その心を変えるためには先ず口に出して心をコントロールすることが大切です。自分にはできないではなく、自分はできるという心を作り出すために、発信して、行動すべきです。

②高きに登らば、人の心をして広かしめ
 流れに臨まば、人の意をして遠からしむ

意識はいつも流れるようにし、何事も離れて見ることを勧めています。メタ認知ですね。近くにいたり、主観的な見方では、偏った見解になります。そして、正しく理解できません。自分の意識を上にし、人の心や意見を第三者目線から見てみましょう。そして相手の気持ちになってみたりすると、今まで見えてこなかったものが見えてくるはずです。

③心は虚ならざるべからず
 心は実ならざるべからず

心を虚にして、実を満たすという意味です。一見、真逆のことを言っているように聞こえますが、虚の中にも実があり、このバランスを重視しているのです。まさに菜根譚の真骨頂です。虚は邪な気持ちを取り除いた状態です。この状態では義理が入ってきます。義理は今でいう義理ではなく、正しい道理を指します。
実を満たすことは楽しいことでいっぱいにすることです。何かに楽しいことに夢中になっている時は心は充実しています。そこには虚があります。この虚と実のバランスをとることができると正しい判断ができるようになります。

第三章p90~

幸せになる生き方

①人心の一真は、すなわち霜をも飛ばすべく、城をも落とすべく、金石をも貫くべし

愚直に生きることを表しています。その生きる熱は周りを巻き込みます。こと言葉は、獄に投じられた男が天を仰いで哭すると夏なのに霜が降りたという故事成語が元になっています。強い思いは絶対届くことをしましています。愚公山を移すという言葉でもあるように、人間は本気で思ったらなんでもできるのです。

古来の人々は二つの方法で精神を鍛えてきました。

一つ目はです。剣道、柔道、書道などが挙げられます。
そして、もう一つは漢文を読むことです。漢文を書き下して読むと、背筋が伸びて心が真っ直ぐになる感じがします。これは漢字の効果です。文字にはこのような不思議な力が隠されているのです。


最後まで読んでいただきありがとうございました!明日は第3章の続きからまとめていきます!

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