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川柳を作っています。
「世界からサランラップが剥がせない」
などなど。奇妙な世界を基本、週一回お届けします。句集『スロー・リバー』、『リバー・ワールド』の人間です。
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#創作
イミテイション・ゴールド 詩6篇
聖夜・八月
夜のまろやかさ
冗談の水飴を塗りたくられたみたいに
今日は、今日も、(たぶん明日も)人を憎んだ(憎むだろう)、こんなに人を憎むのは、僕のたがが外れているんじゃないかと思って、僕はたがが外れているのかなあ、と呟けば、その「かなあ」がどうしようもなく憎くて、いつしか僕は僕以外のものすべてを憎んでいるのだけれど、僕以外のすべてにはとうぜん僕そのものも含まれる
夜の音
パイプが ぎちり
白鯨(スターバックスに虹) 川柳100句
1.鞭毛の支度
巻き込みのミス骨格が世にあふれ
小豆音地獄短歌のはじまらず
点棒の兜合わせを算出し
整数の世界を模して紫蘇育つ
世界終え長州力が持つ機械
監督が全員暗記するレシピ
柳沢慎吾にわたす酵母菌
メメクラゲ人のすべてを夕陽染め
ピノコ記が単なる簿記であるように
栗栖産婦人科に産む朝の牛
手捏ねしてヤハウェの棋風変わるなか
砂山に現在形がなかった日
裃が私立高校愛