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oshigoto

「何のお仕事をしているんですか?」「何になりたいんですか?」
「どうなりたいのですか?」
色々な事に手を出す私が最も困る質問である。
職業は?と聞かれたら「伊牟田茉莉です。」と答えるのがしっくりくる。

元々はシンガーソングライターとして歌をずっと歌っていきたいと思っていた。それが職業にできなくても、歌う事は私の一部だとカッコイイ事を言って尖っていた。働く事は嫌いじゃない。正直どの職種も面白味を見つける事ができる所が長所だと思っている。大半は人間観察だが。
毎日自分の不甲斐なさに落ち込み「今日は良く働いた。よくやれた」と思った事はただの1度もない。

色々な過程を経て現在はローカルタレント、MCの括りでお仕事をしている。
これまで、美容室でのアルバイト、建築の学校で空間デザインを学び、ラジオ局に務め、経理やネイルの資格も持っていたりするのだが、結局どれにも収まらず、「良い歳して何がしたいの?」と思われているだろう。
高校卒業と当時にお江戸へ飛び出し、学費を稼ぐ為にすごい数の仕事をこなしてきたので自伝ネタは溢れている。

一言で言うのなら・・・「ただ、悔いなく生きたい。」
「明日世界が終わります。」そう言われても後悔しないようにと思って
生きている。地に足がつかない社会不適合者だと思われるだろうか?
これだけ毎日面白いものが生まれ目まぐるしく移り変わる世の中で
一つだけなんて・・・勿体無い気がしてならない。

一つに絞らなくてはいけないのならばやはり私の職業は「伊牟田茉莉」であると言えると思う。曲を書き歌い、空間装飾をしタイルを焼く。彫金やネイル、経理、企画、美容室でのアシスタントや、ティッシュ配りの早捌きの異名を持つリポーター。他にも書けない事があるが・・・
全てを総合して私の肩書きだ。
中途半端と言われればそうだし器用貧乏と言われればそうとも言える。
でも・・・・少なくとも我慢して生きるより何倍も楽しい。

女性が働く事さえ許されなかった時代。自分の将来を自分で選ぶ事ができなかった時代。生きる事さえ叶わなかった時代。

私という一人の人生は過去の歴史の中でそういう時代を生きていた人の上に
成り立つ。
だからこそ・・・叶えられる環境があるのなら存分に生き抜きたいと思う。
私はいつも好きな事を選び、自分がワクワクする方を選択し進んできただけの物体である。