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「ウチの子、忘れ物が多いんです!」~表回答~

暑いさなかに新学期が始まります。まだ落ち着かなくて、少しわさわさしています。
「うちの子忘れ物が多いんです」というお悩みに行き当たりました。



お小言はナンセンス

それは大人でもよくあることですね。
こんなに暑いのに、ハンカチやタオルを忘れてしまって、汗も出るし手もよく洗うし、一日ハンカチなしで過ごすのは大変です。
だから、こどもが忘れ物をしたとしても、「あらら」なだけで、嘆くほどのこともありません。怒られることでもありません。

ドンマイです。

ガミガミお小言はナンセンスです。

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忘れ物をしない子へのステップ

小学生でしたら、前日に「明日の持ち物」を一緒にチェックします。それで忘れ物はなくなります。
次の段階は「自分ですべて用意する」です。親は「明日の準備をしてね」と声がけをします。手は出しません。心配ならこどもが寝た後にでもランドセルをチェックしてみたらどうでしょうか。
もし何か忘れ物を発見したならば、次の朝に「机に筆箱出てるよー」と声をかけます。
「あー、ありがとう。危ない危ない、忘れるところだった」と、こどもはおかあさんのことを頼もしく思います。

「なんで筆箱入れてないのよ!」という「ダメ」のニュアンスで言うと、こどもは朝からしょんぼりです。
どの言葉を使うかで全然違ってきます。

きちんと準備できるようになったらもはやチェックはいりません。「忘れ物をしない子」の出来上がりです。

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周りの子はできているのに、という場合

「周りの子は皆、ちゃんと自分で準備できるのに!なんでうちの子は…。」となることがあります。
周りの子は、「忘れ物をしない子」へのステップをきちんと通り越しているのです。

初めて学校に行き始めた時に「前日に準備する」を習い、手ほどきを受け、付き添ってもらい、徐々に親の手を離れ、ひとりでできるようになったのです。その期間が短い子もいれば長くかかる子もいることでしょう。ただ、「周りの子ができるようになっているのにうちの子だけ」の場合は、そのことを習ってないことが多いのです。果たして準備に寄り添ってきたかどうか。

「今」できていないのであれば、それが何歳の子であれ、手順を始めから教えてあげます。できていないのだからできるようになるように寄り添ってあげるというだけのことです。

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「宿題を忘れる」が単純な「忘れ物」でないことも

うっかり忘れてしまうようなら、「宿題は?」と聞いてあげることで解決します。

小学生は「明日まで」ですが、中学生だと「次の授業まで」なので、数日後となり、うっかり忘れてしまうことがあります。
忘れるようなら3日後ではなくすぐに着手しておくと「あ!忘れてた!」から、「あ!忘れてた!けど、やってある!よかった~。」になります。


「宿題を忘れる」は単なる「忘れ物」でない場合が含まれます。

「わかっていてやらない」という場合があります。
これは「忘れ物」とは全く別の話となります。

まずはダイニングで、教科書なり問題集なりを広げます。
「面倒くさくてやらない」ならば、親は一緒にそこに座っています。ゆったりとした時間を作れば、その中で宿題は終わります。

「わからないから手を付けられない」という場合もあります。親が単に「忘れ物」と受け止めていたものが、そうではないと知れたらそれだけで進歩です。何がわからないかをみつけて、わからないことをわからないままにしません。わからないことが増えないうちにわからないことをなくしていきます。

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こどもの「忘れ物」が気になるなら、忘れ物をしないように導きます。寄り添います。

温かく見守ります。




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