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暇つぶしに哲学してみた

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哲学なんて不要だ、なんてことを言う方もいますが、哲学は誰でもできるし、いつ始めてもいいし、何を対象にしても良いとても間口の広い学問です。あなたも哲学してみませんか。 ※このマガジ… もっと読む
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2018年7月の記事一覧

シンギュラリティはいつ起こるかに関する哲学的回答

シンギュラリティはいつ起こるかに関する哲学的回答

巷ではAIが人の仕事を奪うとかシンギュラリティがどうだとか、全くもってどうでもいい話題で溢れている。

シンギュラリティとは、「技術的特異点」と和訳され「AIが人間を超える点」を一意的に示す言葉では無い。

AI、すなわちArtificial Intelligenceは人工的に創り出された知性であるので、人間を超える云々の話ではなく、AIをコーディングする人間の判断基準が絶対的なものである。

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失敗学と成功哲学

失敗学と成功哲学

いきなりだが、ウィキペディアの引用からはじめよう。

『失敗学(しっぱいがく)とは、起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、(物理的・個人的な)直接原因と(背景的・組織的な)根幹原因を究明する学問のことである。』

『成功哲学(せいこうてつがく)とは、目標を達成するための思想や手法を法則化したものである。成功者の行動や思想を分析し、それを模倣することによって同じ効果を得ることができると

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西洋哲学も面白いけど、東洋哲学の方が身近な感じがするのは仏教文化圏で過ごした時間が長いからだろうか。
禅の精神を学び、瞑想やマインドフルネスを意識することは今やビジネスパーソンの常識だ。
目的を持ってなにかをするのも良いが、行為そのものを目的としても良い。シンプルって実は奥深い。

君たちは何をつくるか

君たちは何をつくるか

念願の新規事業開発部門に配属されたので、ぼくはこれから何を作るべきかについて毎日いろいろ考えている。「これから」すなわち「近未来」。未来はもうすぐ現在になる将来かもしれないし、ずっと先のことかもしれない。

電機業界にいるぼくら。未来について考える時、パーソナルコンピュータの父と呼ばれるアラン・ケイの言葉が頻繁に引用されている。

”The best way to predict the futu

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東京ってなんだろう

東京ってなんだろう

有名なブロガーとかも言っているけど、東京は消耗する街だ。多くの人々は通勤するだけで体力を奪われ、職場で仕事に時間を奪われ、帰路につく頃にはたいてい残りHPが一桁まで低下している。

23区内で働くようになって干支が一周する時間が経過した。そのうち1年8ヶ月は九州の工場に出向していたので、地方で働らき始めた際と、都会に戻った際、体内時計を調整することがこんなに難しいのかと困惑した。

東京近郊で生活

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哲学と宗教について

哲学と宗教について

哲学は難しい学問だと思われがちかも知れない。だけど哲学的思考方法を一度身に付ければ全く難しいことはない。そして哲学は世の中が不安定になった時、心を強くしてくれる、心の筋トレのような学問だ。

ぼくが哲学に惹かれたのはフリードリヒ・ニーチェの本を購入して何気なくページをめくるようになり、「人生をコンテンツ化すること」を意識するようある編集者から教えられ、物事を俯瞰し多角的に見る必要があると感じてから

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