あなたの作品をあとちょっとだけ素敵にするために
小説を書く上で、意識したら良い点を4つ挙げます。参考になれば幸いです。
① 語句にバリエーションをつけて深みを出そう
小説では「その時、わたしは思った」との文章が繰り返されることが多くあります。
私もそうです。
うっかりするとすぐ「思っ」ちゃう。
文中に繰り返し同じ単語が続くと単調になりがちです。
「思う」や「考える」には類語が多数存在するため、下記に「思う」の類語を挙げます。
被らないようにするのもテクニックのひとつかなと。
(テクニックなんてないの自分がいちばんわかってるし……。)
【思う】 類語 「記憶から知識を思い浮かべる」
思いだす ・ 思起す ・ 思い付く ・ 追憶 ・ 懐う ・ 回想 ・ 回視 ・ 回顧 ・ 思い浮べる ・ 思い返す ・ 思い回す ・ 呼びおこす ・ 思い出す ・ 偲ぶ ・ 思返す ・ 思出す ・ 追懐 ・ 喚び起こす ・ 想出す ・ 思浮べる ・ 思い出だす ・ 想起す ・ 憶う ・ 呼起こす ・ 思いつく ・ 想い浮かべる ・ 想いだす ・ 思い浮かべる ・ 思い起す ・ 思いまわす ・ 想う ・ 想い起こす ・ 喚起こす ・ 想い出す ・ 想い起す ・ 思いかえす ・ 想起 ・ 追思 ・ 思回す ・ 思浮かべる ・ 思い起こす
(上記はweblio類語辞典より抜粋)
あなたの表現したい気持ちにいちばん合った語句を選ぶことで、読者に正確な意味を伝達でき、且つ語句に変化をつけることで文章に深みが出ます。
ついつい使いがちな語句を認識することも大切です。
私は「今では」「きっと」「また」「そうして」「ずっと」「これまで」「ねえ」「笑った」「ゆっくり」「ほんとうに」「それから」「最近」といった単語を使いがちです。
意図的に繰り返している場合は別にして、ひとつの作品で何度も同じ語彙を使用すると文章が幼稚に見えるので、気をつけた方がいです。主に私が気をつけます。
よく使用する語彙の類語をまとめ、印刷して手元に置くのもいいかもしれません。
② 一文は簡潔、明瞭に。読者がストレスなく読めるように心がけよう
説明文は一文が長くなりがちですが、思い切って短く区切ってみましょう。
一文が長いと文頭と文末で文章が成立していないことがあります。何より長い文章は読みにくい。
読み手に不親切な文章は好まれません。
我々は読み手さんあっての書き手なんです。
ここチョー大事!テストにでますよ。
また指示代名詞を乱用すると曖昧表現になるので注意が必要です。
絶対使用するなという意味ではないのですが、「その」「この」「あの」と指示代名詞を乱用した結果、情報が伝わりきらず「つまりどれ?」と読み手にとってのストレスになります。
それが一番大事
どれが一番大事?
ストレスフリーな文章を意識しましょう。
③ 作品は視点を統一させよう
えー視点が統一しないなんてことあるー?と仰るかもしれませんが、小説を書いている最中に視点が突然ずれることがあります。
私がそうでした。
作品を読み返したとき「あっこのひと瞬間移動した!」と突っ込みました、自分に。
小説家の知り合いも小説を書き始めた頃はよく視点がずれていたと言っていたので比較的アルアルかも。
物語のはじめは神の視点で書かれているのに、途中で内面描写をしたくなったのか、いきなり一人称になっていた作品もあります。
書く前に神の視点と一人称のどちらで書きたいのかを決める必要があります。
神の視点だと人物の内面を掘り下げて心境を吐露させるのは難しい(ように感じるの)ですが、登場人物全体を広く見渡して描写することができます。
またカメラアングルの自由度が高いのが神の視点のメリットです。
一人称では視点を即座に移動させることはできませんが、ひとりの人間を深く描くことが可能です。
誰をどのように描きたいかによって視点を決めると良いです。神の視線でほとんど書いたことがないので、その他に神の視点のメリットがあったら教えてください。
④ 完成したら一旦作品と距離を置き、誤字脱字、文法の間違いをなくそう
誤字脱字、漢字変換ミスが多くてお恥ずかしい限りです。私への戒めを兼ねて。
私は書き終えるとうれしくなって推敲もほぼしないまま投稿することがあります。スマホで予測変換に頼って打つと特に入力ミスが増えます。280文字のツイッターですら誤字だらけです。ごめりんこ。
誤字の見つけ方のひとつとして、音声読み上げソフトの導入をお勧めします。テキストを入力すると機械音で文章を読み上げてくれるソフトです。
目で文字を追いながら耳で聞くと誤字を見つけやすいです。
以前、パソコンの画面に定規を当て、一行ずつ誤字がないか確認する方法を取っていました。アナログな方法だけど単に目で文章追うより誤字発見率が上がります。
以前作成した「noteクリエーターさんに20の質問」で「noteでやっちまったなあと思うこと」の回答で圧倒的に多かったのも「投稿後に誤字を見つけたとき」でした。
ご回答くださった皆様、ありがとうございました!
自分の誤字を見つけたときのショックは意外と大きいですよね。気をつけたいものです。
文字を修正した際に誤って前後の言葉を消していることがあります。自分がどの操作をするときに間違えやすいのか認識することも大切ですね。
私には落ち着きが圧倒的に足りないのですよ…。キャシー塚本と張れる落ち着きのなさ。
以上が小説を書く上で意識したほうが良い4点です。また思いついたらまとめます。
【おわりに】
最後に読み手と書き手のマナーについて
私が思うことを書きます。
私たち書き手は様々な理由から作品を紡いでいますが、それぞれに思い入れがあり、大なり小なり愛をもって書いています。こういっちゃなんですが私も自分の作品が好きです。
読み手さんが作品をどのように読み、受け止めるのかは読み手さんの自由です。
一度作者の手を離れたら、作品は作者のものだけではありません。
ネットを通じて作品が共有されているのですから。
自分だけのものにしたかったらパソコンに保存すればいいだけの話です。
書き手と読み手の関係は、
園芸を趣味にしていて、好意で自宅の庭を開放している人(書き手)と
庭を見に来た人(読み手)に近いと考えたことがあります。
「どうぞご自由にご覧ください」
門にはそのような看板がかけられています。
園芸に興味のあるあなたは、庭に入ってどんな感想を言うでしょうか。
「おいこの植木、虫がついてるぞきたねぇな」「いまどきパンジーとか昭和かよだせえな」
こんな感想、たとえ内心で思っていたとしても庭に入った状態でまず言えないはずです。
言ってたらただのやべー奴です。
これは公開する側と見る側のマナーに置き換えできると思いませんか?
公開する側は見る側が楽しめるように、最低限「読める」内容で投稿する。
見る側は最低限、個人攻撃はしない。
感想と個人攻撃はまったくの別物です。
どちらもマナーを正しく守って、どの立場のひとも楽しめるSNSが健全ではないかと。
不健全な記事も沢山書いているくせにほんと、どの口が言うのかという突っ込みは全部受け入れます。
さあ、あなたはこの記事を読んでなにを感じましたか。
もっとうまい文章の書き方を知ってる方も多くいらっしゃるでしょう。
もし文章を書くコツをたくさん知っていて、教えてもいいよという方がいらっしゃっいましたら、このタスキを受け取って記事にして頂けたら嬉しいです。
様々な方と情報交換をして相乗効果で全員のレベルがぐんぐんと上がる進化系のSNS。
夢かもしれないけど、あなたがこの記事を読んでくれたから、全体進化の可能性は昨日より
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ほら、次の文章を書くのはあなたの番だよ。
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