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思い出したいこと

思い出したいことがあった気がする。

大事にしていたはずのもの。

綺麗だと思っていた気がする。

未熟だから見えなかった。

どうしても続けたいと願ってた。

絶対に続かないと知っていたから。

実現できることなら自分でやるけど

実現できないことは祈るしかなかった。

中心に行けばいくほど分からなくなる。

大好きだったのに輪郭のない人間。

食べた瞬間溶けてしまう

わたあめならまだしも

そんなに甘くなかった。

思い出したいこと

思い出せないのは

思い出しちゃいけないからか。

それとも

思い出したいことなんて初めから無かったのか。

忘れるという能力。

傷ついたこちらに

「せめても」と授けられた能力。

神様とは

忘れる能力。

思い出したかったもの

あった気がするってことだけ

覚えてる。

後味とも呼べない些細な香りは

街にも脳みそにもどこにもいない。

思い出せないことが幸せなんて

思うはずの私じゃなかった。



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