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弱みを嘆くことなく、強みを伸ばす

いかなる環境でも信じて戦わなくては、道を切り拓くことはできないという話です。先日、徳島の講演会後に聴講者から、地方クラブにはB.LEAGUEの将来構想のハードルは高すぎないかという質問を受けました。簡単な数値ではありませんが、と前置きをした上で答えた内容と補足を加えて共有したいと思います。

常に置かれている環境というのは見方によりポジティブな側面もネガティブな側面もあります。例えば、首都圏クラブは、人口、上場企業含め大きな企業も多く経済規模が大きいから優位なのではと言われます。しかし、エンタメ、余暇の過ごし方としての競争が激しいために質が高めに求められると思います。また、メディアもキー局のため新聞、ラジオともに露出機会の創出はなかなか困難です。認知には相当なエネルギーとコストがかかります。

他方で、地方クラブは、人口、上場企業含め資金力のある企業は首都圏に比して相対的に少なく、稼ぎにくい要素はあると思います。しかし、エンタメ、余暇のおける競争は決して高くはないと思います。圧倒的におらがチームに育てやすい側面もあります。何より地元メディアが、比較にならないほど破壊力抜群です。新聞、テレビ共に露出は多いのはかなりのインセンティブではないでしょうか。

メジャーになり、全国メディアにどんどん露出するようなフェーズであれば、首都圏クラブの優位性は突出するかもしれません。しかし、今掲げている目標数値は、今のバスケ界のプレゼンスなら言い訳せず努力すれば、どのクラブにも時間軸はあれど何とかなると信じています。

大企業と中小企業の関係も一緒です。大企業にも中小企業にも強みもあれば弱みもあります。中小企業であっても経営判断のスピード、意思疎通の精度、一体感…など、優位性を突き詰めて、ニッチマーケットで闘うことは出来るはずです。織田信長が今川義元を討った桶狭間の戦いは、奇襲攻撃により小軍が大軍を打ち破ったことで有名です。弱みを強みに変えた好事例だと思います。

大切なことは、必ず活路があると強く思うこと、地方の優位性をとことん追求すること。首都圏にしても地方にしても弱みにフォーカスするのではなく、いかに強みを磨くのか。B.LEAGUEは地方創生リーグでもあり、地方を輝かすことにこそ大義があるので、全てをやり切ったと思えるまでクラブと頑張りたいと思います。


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