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スポーツ団体であるB.LEAGUEが、地方創生に貢献することを志す訳

B.LEAGUEは、B1からB3までで23-24シーズンは、56クラブ41都道府県にクラブが存在することになります。B.LEAGUEの発展、Bクラブの成長と夢のアリーナを通じて地方創生に貢献する、と掲げていますが、このことについて、概略のみ共有したいと思います。

地方創生とは、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指すもの、と定義されています。

国も解を見出せない難易度高い社会課題となっています。数十年後には、消滅自治体も発生するレベルということで看過できない状況でもあります。スポーツ界として、B.LEAGUEとして、地方とともに共存共栄を目指すものとして、僭越ながらいかに貢献するのか、そのためにどうしたら良いのか、大切な視点だと考えています。

地方創生に直結する具体的な社会課題は何か。人口減少社会の到来、経済規模の縮小、国力の減退、国際競争力の低下、社会保障制度、財政の破綻懸念など、枚挙にいとまがありません。このままでは、地域社会が存続できなくなるのではと言われて久しい状況にもあります。また、東京一極集中、気候変動に伴う災害時のリスクが高まっていることも大きな課題となっています。

解決策として、地方に仕事をつくり、安心して働けるようにする、地方への新しいひとの流れをつくる、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるなど様々な議論と対策もとられているわけですが、なかなか未来が見通せない現状にあります。

B.LEAGUEは、夢のアリーナを通じてバスケのみならず、他のスポーツやエンタメ、イベント誘致などにより、経済効果を高めていきたい。県外、国外から多くの人が訪れることで、街の賑わいやシビックプライド、簡単に言うと地元愛のような感情を生み出すことにも貢献したいと考えています。

B.LEAGUE、Bクラブが地域の盛り上がりを創ることで、若い世代を首都圏から戻っても良いかなと思っていただくきっかけを創りたい。夢のアリーナ、Bクラブの成長の中で、周辺ビジネス、雇用も生み出したい。何よりも災害時にはアリーナが避難所に転換することで地域住民、特に高齢者や妊婦や子供たちを守り、安心に繋げていきたい、そんな夢があります。

海外のデータでも証明されていますが、B.LEAGUEのみならず、アリーナスポーツ、エンタメにより地域住民の心と身体の健康に資することで長期的な健康寿命向上に繋げていきたい。そして、人生100年時代、医療費などの社会保障費の削減にも繋げたい。

スポーツ観戦、B.LEAGUE観戦好きというある種共通の趣味、価値観のあるコミュニティの中で新しい出会いの機会に繋がることが出来たら、長期的に少子化問題の解決にもささやかながら貢献できるのではないかとも思っています。

日本の地方には魅力的なこと、ものがたくさんあります。食文化、観光資源、美しい自然、ひと…、この魅力をよりたくさんの人に知っていただくきっかけをB.LEAGUE、ソフトであるBクラブとハードである夢のアリーナで貢献出来たら嬉しいです。いわゆるスポーツツーリズムです。

しかし、人口減少スピードは加速しています。日本人のみで地方創生を実現することは簡単ではないのではないかと思っています。外国籍選手がたくさん抱えるB.LEAGUEだからこそ、グローバル、ダイバーシティの要素を組み込むことでインバウンドなどの成果にも繋げていけるのではないかと考えています。

最後に、B.LEAGUEが、スポーツ団体として成果を上げていくことはもちろんですが、持続性という観点からも社会性の領域が大切になってきていると日々感じています。強みである地方に点在するクラブ、外国籍選手をたくさん抱えるリーグ、夢のアリーナが実現している今だからこそ、地方創生という日本が抱える社会課題解決の一助になることを存在意義の一丁目一番地において、ささやかでも、微力でもそんな夢を描いて前進していきたいと思います。

変わらず、世界を見据えるリーグ、世界No.2のプロバスケリーグというビジョンを追求していきます。これは存在価値ではなくビジョンですね。


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