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フィクションとか

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特にお題が無かったりあったりするフィクション置き場。
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#詩

酔と夢

酔と夢

安い焼酎を呷れば咽とはらわたがじわりと灼けた。黒い血や重たいものが有耶無耶になって、それからずしりとまた胎に溜った。健康と正常を刮げていくわるいくすりは、健康と引き換えに異常を掻き消す、然れど善いものであるとおれは思った。人生は地獄である、然して恋は地獄である。生きていくのは罪悪である。おれは罪悪のなかで筆を執る、生きるためには金が要る。しあわせな文学なんてないと思った。不幸のなかにこそそれがある

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ざざ、みなも

ざざ、みなも

なぎの夜、川面は淡々と時を流れていた、向こうにみえる、ゆら、揺らぐのは水の性か、あるいは、泪の所為か。うつくしいものばかりが透ける、半透明なのは記憶、思い出になるにはまだあざやかすぎるものたち。枯れ往く花に、あの窓際の花に、よく似ていると思いました。うつくしいものの消費期限はきまって厭にみじかい。儚いから美しいのなら、みらいや、遺ったり遺してきたものは、執着や嫉みだとか、いたみだとか、そういったあ

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とろ

とろ

にがてなの、と零すから、そうなのだろう、と思った。半額のパック寿司の赤と白とが入れ替わった。それは生臭くて、血のかよっていたことを思い出す。言葉を吐いて命を呑み込む。ぼくたちはそうやって生を続けてきた。向き合う程に分からなくなった。言葉のない時間が少しずつ増える、それが幸福というものなのか、大人になるということなのか。飲み込むばかりが増えていって、醜いところばかりが肥っていく。好しとするものは増え

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