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「善人なのだろうが性格的にまったく噛み合わぬキャラ」との共同作業が面白い!!|【第4χ(第18話) 灰呂杵志の木Ψを求めて】「斉木楠雄のΨ難(第1期)」を三幕構成で分析する

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分析対象


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三幕構成


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ポイント


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本話のストーリーをざっくり整理すると……

・第1幕:灰呂は熱血漢である → 楠雄曰く「人間的に嫌いではないが、性格的にまったく合う気がしない」

・第2幕前半:ある日、灰呂が楠雄に声をかけた「体育祭の入場ゲートがもう少しで完成する。手伝ってほしい」 → 入場ゲートが大破している。灰呂はショックを受けつつも……「よし!急げば終電には終わるはずだ!」。楠雄は呆れる → 修理開始

・第2幕後半:途中、木材が足りなくなる。楠雄は今度こそ諦めるだろうと思うが……灰呂は「買ってくる!」と木屋へ走っていった → その後も、灰呂は諦めない。材木屋が閉まっていれば、丸太を拾う。丸太の中で菌が繁殖していても何のその

・第3幕:クラスメイトも合流し、作業再開 → 深夜、完成。一同歓声をあげる。楠雄も「たまにはこういうのも悪くないかもな」と微笑 → だが、じつは体育祭は1ヵ月先であり、急いでゲートを完成させる必要はなかったことが判明。灰呂曰く「1ヵ月なんてあっという間だからね!」 → 楠雄は思う「やはりコイツとは合わない」


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本話のストーリーを、さらにギュギュっとまとめてみましょう


すなわち……

・Step 1:主人公は、【善人なのだろうが、性格的にまったく噛み合わぬキャラ】と共同作業することになる

Step 2:主人公はうんざり。しかし、次第に相手の調子に巻き込まれていく

Step 3:作業完了。主人公は微笑む「たまにはこういうのも悪くないかもな」

Step 4:だが……衝撃の事実が明らかになる。かくして主人公は思う「やはりコイツとは合わない」


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いやぁ、面白いですね!

・Step1~2の「凸凹コンビのちぐはぐ感」が笑える!

・Step2~3の「何だかんだ言いつつも相手を認める主人公」が微笑ましい!

・Step4の「オチ」が効いている!


すごい!


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(担当:三葉)

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