ある日突然、事件に巻き込まれた男!!|【第一話(1) ほら、男爵の妄言】「【俗・】さよなら絶望先生」を三幕構成で分析する
▶ 「三幕構成」を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ👽 → シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!
分析対象
三幕構成
ポイント①
<1>
本話は、アニメ「【俗・】さよなら絶望先生」(シリーズ第2期)の最初のエピソードです。
<2>
・えっ?マルチ健康食品会社の社員?どういうこと?望は教師を辞めたの!?
・ハマショーって何!?
・これは「さよなら絶望先生」の前日譚なの!?
……などなど、絶望先生シリーズ第2期の幕開けに相応しい訳のわからぬストーリー展開。
第2期を待ちわびていたファンにとっては、この理解不可能性が嬉しいですよね!
ポイント②
<1>
本話のストーリーをざっくり整理すると……
・第1幕:ある日、望は見知らぬ男から声をかけられる → さらに、なぜか「ハマショー」なる宗教団体から狙われる
・第2幕前半:望が逃げる
・第2幕後半:望は「ハマショー」のアジトに誘導され、捕まる → 改造手術を施される → 隙を見て逃げ出し、自ら海に飛び込む
・第3幕:望が漂着 → とある学校に運び込まれる → 幸運にも助かったかと思いきや……「あなたは教師で、この学校に転任してくることになっていた」「『左翼ゲリラ』って呼んでいいですか?」「偽装結婚してください」など、ここでも訳のわからぬことばかり → 望は悲鳴をあげる
<2>
要するにこれ、「平凡な男が、ある日突然事件に巻き込まれてしまう」というタイプの物語です。
※補足:「マルチ健康食品会社の社員は『平凡な男』じゃないだろ!」と感じる方もいるかもしれませんが、ここで言う「平凡」は「事件解決のプロフェッショナル( = 警官、軍人、探偵など)ではない」ことを意味します。
<3>
なお、ブレイク・スナイダー(Blake Snyder/アメリカの脚本家、脚本研究家)は、こうしたタイプの物語を「Dude with a Problem(難題に直面した凡人)」と名付けました。
映画で言えば、「ダイ・ハード」や「ボーン・アイデンティティー」の類ですね。
※「ダイ・ハード」については、こちらの記事をどうぞ → 事件発生!……その時、その場に偶然居合わせた不運な刑事の物語!!|『ダイ・ハード』(1)
※「ボーン・アイデンティティー」については、こちらの記事をどうぞ → おい!お前はなぜオレの命を狙うんだ!?|『ボーン・アイデンティティー』(1)
---🌞---
関連
---🌞---
最新情報はTwitterで!
---🌞---
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)
最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!