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主役を百合カップルにすれば、もしかしてすべては解決するのではないか?

百合の効用?


三葉 いまさら俺が言うまでもないことだけどさ、それにしても百合ってすごいよねぇ!本当にすごい!!


三葉 何がすごいってさ、<一般的な男女カップルでやったら白けてしまうようなベタベタのラブストーリー>や<既に描き尽くされたと思しきテンプレ的なラブアフェアー>も、百合カップルを主役にするだけで一気に面白くなるんだもん。

清水 あー、なるほど。そういうことね。

三葉 うん。本記事では、これを<百合の効用>と呼ぶことにしよう。


<登場人物紹介>

・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。今クール作品で一番気になっているのは「ぶらどらぶ」

・三葉:清水とは中学からの友人。清水の影響でアニメを見始めた。最近は、「ハイスクール・フリート」の知床鈴が本当に真面目系クズなのか考えています。


「咲-Saki-」と百合


<1>

三葉 例えばさ、先日、アニメ「咲-Saki-」を見返していたんだ。


※Memo:アニメ「咲-Saki-」については、以下の記事などで詳しく分析しました。よろしければご参照ください。


三葉 ご存知の通り、「咲-Saki-」にはたくさんの百合カップルが登場する。代表的なのは、咲と和、久と美穂子、ゆみと桃子などだね。

清水 ふむふむ。

三葉 彼らカップルは時に励まし合い、時にいたわり合い、時に顔を赤くしてデレデレしたりする。そして俺たち鑑賞者は、それを見てキュンキュンしたり、ニヤニヤしたり。つまり<百合カップルのいちゃいちゃ>は、「咲-Saki-」の重要な魅力の源泉の1つなわけだけれど……。

清水 そうだね。

三葉 では、そこではどのような<いちゃいちゃ>が繰り広げられているのか?


<2>

三葉 ここでは、最終回(第25話)を思い出してみよう。最終回、主役カップル(咲と和)はどのような<いちゃいちゃ>を見せてくれたのか?


三葉 これがなんと……名前呼びイベントなんだよ!


三葉 おい、名前呼びイベントだぜ、名前呼びイベント!

清水 わかったよ、そんな連呼しないでいいよ(笑)

三葉 いやぁ、初見時には本当にびっくりしたよ。ひっくり返るかと思ったね(笑)

清水 そんなに?

三葉 だってさぁ、2人は「和……ちゃん♥」「咲……さん♥」と呼び合い、顔を赤くするんだぜ!「きみら、どれだけピュアなんだよ」とツッコまざるを得ない!(笑)

清水 あー、確かに(笑)


<3>

三葉 想像してみてくれよ。もしもこれが、一般的な男女カップルの物語だったらどうか?25話もラブラブっぷりを描いてきて最後の最後に名前呼びイベントをやったら……ぶっ飛ばされると思うんだよね(笑)

清水 そうねぇ。

三葉 咲が男子高校生だったらどうか?「鈍感系もいい加減にしろ!」「もっとしっかりリードしてやれよ!和がかわいそうだろ!」「ナヨナヨしてんじゃねーよ!顔を赤らめてんじゃねーよ!気持ち悪いんだよ!」とぶっ叩かれると思うんだ(笑)

清水 まぁ……言いたいことはわかるよ(笑)

三葉 ところが、だ。実際には、多くの鑑賞者は咲と和の名前呼びイベントにキュンキュンして「はぁ、もう最終回かよ!早く続きが見たいなぁ」なんて思っていたわけだよ……もちろん、俺も含めてね(笑)これぞ、<百合の効用>だよ!


手をつなぐことの意味


三葉 別の例をあげよう。<カップルが手をつなぐ>、これ、男女カップルが主役の場合にはただの通過点にすぎないじゃない。

清水 ふむ。

三葉 ところがだ。百合カップルになると事態は一変する。多くの鑑賞者は「尊い」だの「脳が破壊された」だのと言って、もうそれだけで歓喜してしまうんだよ(笑)

清水 なるほど(笑)

三葉 百合ファンって本当にちょろいよねぇ。ちょろすぎるよ!……俺も含めて(笑)

清水 まぁ、そうだねぇ。冷静に考えれば、<手をつなぐだけで大興奮>って……戦時中じゃないんだからねぇ。

三葉 そうそう(笑)


もしも「ロミオがジュリエット」が百合カップルだったなら……


三葉 ひどく無粋なことを言うけどさ。

清水 うん。

三葉 「ロミオとジュリエット」を読んだ時に、「きみたちさぁ、毒を飲み前にもうちょっと話し合えよな」ってツッコみたくなる人は少なくないと思うんだよ(笑)


三葉 でも、もしもロミオとジュリエットが百合カップルだったら……。

清水 そんな無粋なツッコミを受けることはないだろうと。

三葉 そう!多くの鑑賞者は素直に涙を流してくれると思うんだよなぁ(笑)



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(担当:三葉)

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