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褒められた時に謙遜したり照れたりするのではなく、軽いジョークで応じる ~ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」の場合

ソーニャ「(小説家のハンクに向かって)私、あなたの小説のファンなの!」

ハンク「俺はきみのファン!」
2人「ハハハッ!」

ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」(第2話)




◆概要

【褒められた時に謙遜したり照れたりするのではなく、軽いジョークで応じる】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」(第2話)

▶1

本作の主人公は、ハンク(男性、40代後半頃)。

彼は有名な小説家だ。

また、大変なプレイボーイである。美しい女性を見かけると口説いて口説いて口説きまくる。


ある日、

・Step1:ハンクがとあるパーティに参加した時のことだ。

・Step2:彼は、ソーニャ(若く美しい女性)と出会った。

・Step3:ソーニャは嬉しそうに「私、あなたの小説のファンなの!」

・Step4:するとハンクは「俺はきみのファン!」

・Step52人は笑う


▶2

ご注目いただきたいのは、「俺はきみのファン!」というハンクのセリフである。Step5を見ればこれがジョークだとわかるだろう。

要するに彼は、「私、あなたの小説のファンなの!」と告げられた時に謙遜したり照れたりするのではなく、軽いジョークで応じたわけだ。

これがいい。

第1に、口達者な遊び人や褒められ慣れている人がいかにも言いそうなセリフであって、つまりは「ハンク=プレイボーイな人気小説家」にぴったりのセリフといえる。私たち鑑賞者からすれば「そうそう!こいつはこういうことを言うやつだよね!(笑)」という納得感がある。

第2に、「作中キャラが称賛されるシーン」は鑑賞者にとっては特段面白いものではなく(批判されたり非難されたりするシーンの方が100倍面白い)、したがってだらだら引き延ばすのはよくない。手早く終わらせるべきだ。軽いジョークで処理したことで、テンポよく次のシーンに進めたといえるだろう。


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