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比喩を使って、強く叱ったり批判したりする ~アニメ「ガールズバンドクライ」の場合
智「(仁菜の演奏について)そんなままごとギター……一生かかったってまともにならないわよ!」
◆概要
【比喩を使って、強く叱ったり批判したりする】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「ガールズバンドクライ」(第9話)
▶1
本作の主要キャラの1人・智(女性16歳)。
彼女は、「トゲナシトゲアリ」というバンドの一員である。
智は幼い頃から、
・Step1:真剣に音楽に向き合ってきた。したがって、そのスキルと知識は本物である。
・Step2:また、彼女は口が悪い。かなり辛辣である。特に音楽に関しては、誰よりも熱心に取り組んでいるからこそ、周囲にきついことを言ってしまうことも少なくない。
で、ある日のことだ。
・Step3:バンドメンバーの1人・仁菜がギターを披露した。彼女はボーカル担当だが、ゆくゆくはギターも弾けるようになりたいらしい。
・Step4:仁菜は、智に感想を求めた。
・Step5:智は言い渋る。――仁菜の演奏はひどく稚拙だったのだ。しかし、本当のことを言おうものなら喧嘩になってしまうかもしれない。仁菜が落ち込んでしまうかもしれない。
・Step6:だが、仁菜はしつこくせがんだ「言ってよぉ、智ちゃん!」。
というわけで、
・Step7:智は口を開いた「そんなままごとギター……一生かかったってまともにならないわよ!」。
・Step8:直後、智は俯いた。嗚呼、私はまたきついことを言ってしまった……。
・Step9:――が、智の予想に反して、仁菜はくじけなかった。何しろ彼女は智と同じくらい真剣に音楽に取り組んでいるのだ。かくして猛練習を開始した。
▶2
ご注目いただきたいのは、「そんなままごとギター……一生かかったってまともにならないわよ!」という智のセリフである。
要するに「このど下手!そんな腕前じゃ一生かかったってプロになれないわよ!」と強く批判しているわけだが――ストレートにそう言ってしまっては面白くない。
そこで【比喩を使って、強く叱ったり批判したりする】という技法の出番だ。
「仁菜の真剣な演奏」を「おままごと = 幼児のごっこ遊び」に喩えたことで、辛辣なセリフになったといえるだろう。
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