ポジティブすぎる・前向きすぎる ~マンガ「日常」の場合
◆概要
【ポジティブすぎる・前向きすぎる】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「日常」(第9巻)
▶1
本作の主要キャラの1人・フェっちゃん(高2女子)。
彼女には親友がいる。同じクラスのウェボシーだ。
ある日、
・Step1:「自分の履歴書を書いてみよう」という宿題が出た時のことだ。
・Step2:履歴書には長所と短所を書く欄がある。
・Step3:というわけで、フェっちゃんはウェボシーに助けを求めた「私の長所ってなんだと思う?」「なんか自分で書くのはおこがましくってさ。誰かに聞こうかなって思って」。
友達の頼みである。ウェボシーは喜んで協力しようとするが――あれ?
・Step4:改めて考えてみるとフェっちゃんの長所って何だろう?確かにいいやつなんだが、言語化するのが難しいぞ……。
答えに窮したウェボシーはとりあえず、
・Step5:「自分ではどんな長所浮かんだ?」と訊いてみた。
・Step6:するとフェっちゃんは、「えーっとね、笑顔がステキ。やさしい。誠実。面倒見がいい。心を掴むのがうまい。勤勉。聞き上手。面白い。結構手先が器用。家庭的。牧歌的。料理が大好きである。目がキレい。歌がうまい。意外と足が速い etc……」。
・Step7:ウェボシーは心の中で叫ぶ「おこがましい!!」。
ウェボシーは言った。
・Step8:「わかった!!フェっちゃんの長所は前向きな所だな!!」「そんだけ長所が出れば前向きだよ」。
・Step9:フェっちゃんは「ん-、そう言われればそうなっちゃうかー……。じゃあ一応それもストックに入れておこう」。
フェっちゃんはメモを取ると、
・Step10:「で?」と訊いた。
・Step11:ウェボシーは「えっ?」。しかしすぐに「あぁ、フェっちゃんの短所はねぇー……」と語り出した。
・Step12:ところがフェっちゃんは「ちがうちがう。長所。思い浮かんだのじゃんじゃん言ってみて!」。
・Step13:うおー!こいつ、まだ長所を挙げさせるつもりか!?ウェボシーは心の中で叫んだ「晴れ晴れする程おこがましい!!!」。
▶2
自分の長所を次から次へと列挙しまくり、しかしそれでも足りぬらしく、さらに挙げるよう催促するフェっちゃん。
「どれだけ自己肯定感が高いんだよ!(笑)」「そりゃウェボシーも『おこがましい』と叫んじゃうよ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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