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思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない ~アニメ「魔法少女にあこがれて」の場合

はるか「(薫子が道を歩いていると、どこからともなく現れて笑顔で)おはようっ!天川さん!」

はるか「(薫子がトイレで手を洗っていると、ふいに個室のドアが開いて笑顔で)お元気?天川さん!」

はるか「(薫子が教室でパンを食べていると、なめこ茸の瓶を差し出して笑顔で)はい、これ!天川さん!」

アニメ「魔法少女にあこがれて」(第6話)




◆概要

【思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「魔法少女にあこがれて」(第6話)

▶1

本作の主要キャラの1人・天川薫子(女子中学生)。


薫子には親友がいる。

・Step1同級生のはるかだ。

・Step2:はるかは明るく元気で優しくて――そして大変お節介な少女である。


いろいろあってある日、はるかとの出会いを回想する薫子。

・Step3:薫子は、元々は別の学校に通っていた。しかしゆえあって、いまの中学校に転校してきた。そしてはるかと出会った

・Step4:で、はるかは大変なお節介だった。転校してきたばかりの薫子に声をかけまくった。

・Step5:すなわち――薫子が道を歩いていると、どこからともなくはるかが現れて「おはようっ!天川さん!」。

・Step6:また、薫子が学校のトイレで手を洗っていると、ふいに個室のドアが開き、はるかが顔を出した。彼女は笑顔で「お元気?天川さん!」。

・Step7:さらには昼休み、学校の教室。薫子が1人でパンを食べていると、はるかが笑顔で近づいてきて「はい、これ!天川さん!」。なめこ茸の瓶を差し出した。

・Step8:元々がクールで大人っぽい薫子は、ぐいぐい迫ってくるはるかに大いに困惑する。しかし、はるかのこの性格のおかげで2人は親しくなったのだった。


回想後、

・Step9:薫子は思う「最初からそうやったな。能天気でお節介焼きで勝手なことばっか言って。そやけど……はるかの何の根拠もない前向きさに助けられてきたんやな」。


▶2

薫子にぐいぐい近づいていくはるかは、アニメやマンガでお馴染みの「明るく元気で優しくて、そしてお節介な少女」そのものだ。

しかしそれにしても――「トイレの個室から出てきて『お元気?』はないだろ!(笑)」「はるかはきのこ好きらしいけれど、それにしてもパンを食べている相手になめこ茸の瓶を渡すな!(笑)」「はるかって……頭がおかしい子なの?(笑)」「おい、薫子。なんか過去を懐かしんでいるようだけれど、お前の回想おかしいよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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