彼女は復讐鬼!!|「女囚701号 さそり」を三幕構成で分析する
▶ 「三幕構成」を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ🎥 → シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!
分析対象
三幕構成
ポイント①
本話は、【レイプ被害者が<復讐鬼>と化し、復讐を果たす物語】です。
※この点については、こちらの記事で詳しくご説明しました。
ポイント②
続いて、本話の構成上の要点を整理しましょう。
▶ 第1幕
第1幕に描かれているのは……
・1:現状(ナミが脱走失敗 + 看守によるリンチ + 他の囚人からの嫌がらせ → しかし、ナミは決して屈しない etc.)
・2:ナミが刑務所に入った経緯
【ナミの特徴 = タフネス】や【ナミの目的 = 杉見らへの復讐】がしっかり説明されています。
なおこの時点では、ナミの敵は【1:杉見や海津】、【2:看守】、【3:他の囚人】。
一方、ナミの味方は【由起子】のみです。
▶ ファースト・ターニングポイント、第2幕前半
「杉見と海津がナミを殺そうと企てるシーン」がファースト・ターニングポイントです。
そして第2幕前半では……
・1:ナミの仲間(進藤)が登場する
・2:ナミに危機が迫る(杉見が片桐に命じる「ナミを殺せ」)
・3:ナミに別の危機が迫る(女性看守の鬼頭がナミに接近する。しかし失敗)。しかし、無事回避する
▶ ミッドポイント、第2幕後半
「刑務所長が『どんな手段を使っても構わん!ナミを落とせ!』と激昂するシーン」がミッドポイントで、これを境に看守による嫌がらせが激しさを増します。
そしてその結果として大きな混乱(囚人の暴動 → 立てこもり)が発生。
さらにその混乱に乗じて片桐が動き出し、由起子が殺されます。
▶ セカンド・ターニングポイント
「片桐が他の囚人を扇動するシーン」がセカンド・ターニングポイントです。
さぁ、いよいよナミに危機が迫ってきました!
▶ 第3幕
ここで描かれるのは……
・1:ナミが進藤の協力を得て、片桐を殺す(由起子の仇討ち達成)
・2:ナミが刑務所を脱走する(これは、看守への復讐と言えるでしょう)
・3:ナミが、杉見らを皆殺しにする(ナミ自身の復讐達成)
かくしてナミはやるべきことをすべて成し遂げたのでした、というところで本作は幕を閉じます。
続きはこちら!!
---🌞---
関連
---🌞---
最新情報はTwitterで!
---🌞---
最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)
最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!