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思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない ~マンガ「ドージンワーク」の場合

小学生頃のなじみ「100円拾ったー」「お小遣いちょうだい?」「将来は玉のこしー」

マンガ「ドージンワーク」(第1巻)


◆概要

【思い出・回想の内容がおかしい/捏造されている/ロクなものがない】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「ドージンワーク」(第1巻)

▶1

本作の主人公は、なじみ(女子高生)。


ある日、

・Step1:同人活動(同人誌の制作、販売)を始めたなじみ。

・Step2:ところが、なじみは金にがめつい。絵の練習をしたりストーリーを考えたりするよりも前に、同人誌をたくさん売って金儲けすることばかり考えている


そんななじみを見て

・Step3ジャスティス(なじみの幼馴染、人気同人作家)は嘆き悲しんだ。曰く「なじみも変わってしまったなぁ……。昔はもっと……」。

・Step4:ジャスティスは記憶をさかのぼる。しかしよみがえった記憶は……小学生の頃のなじみが微笑む「100円拾ったー」「お小遣いちょうだい?」「将来は玉のこしー」

・Step5:ジャスティスはその場に崩れ落ちた。何のことはない。なじみは昔から金に汚かったのだ!


▶2

「昔のなじみはこんなに金に汚くなかった」「もっとまともだったはずだ」と幼馴染の変化を悲しむジャスティス。

ところが記憶をさかのぼってみると……「昔もいまも変わらないじゃないか(笑)」「記憶ってのは得てして美化されるものだからなぁ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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