「相手が絶対にノーと答える質問」や「トンチンカンな質問」を投げかけることで、からかったり冷やかしたりする　～映画「バッドボーイズ」の場合

ルイス刑事「（イライラしているマーカスに向かって）どうした？生理前か？」

映画「バッドボーイズ」

◆概要

【「相手が絶対にノーと答える質問」や「トンチンカンな質問」を投げかけることで、からかったり冷やかしたりする】は「魅力的なセリフ、会話」を作るためのアイデア。

◆事例研究

◇事例：映画「バッドボーイズ」

▶1

本作の主人公は、マーカス（中年男性）。

彼はマイアミ市警のベテラン刑事である。

いろいろあってある日、

・Step1：マーカスがイライラしていた時のことだ。

・Step2：同僚のルイス刑事が傍を通りかかった。

・Step3：彼はマーカスがイラついているのを見て、「どうした？生理前か？」。

直後、

・Step4：マーカスは叫んだ「黙れ！」「どっか行け！」。

・Step5：マーカスがぶちキレるのを見て、サンチェス刑事（ルイス刑事の相棒）は嬉しそうに笑った。

▶2

ご注目いただきたいのは、「どうした？生理前か？」というルイス刑事のセリフである。

上述の通りマーカスは中年男性であって、したがって生理はない。もちろんルイス刑事だってそんなことはわかっている。つまりはそう、彼はイライラしている同僚を怒らせて喜んでいるのだ。

嗚呼、このレベルの低さ！「お前らは男子小学生かよ（笑）」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。

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