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男から見る育児

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#男性

【出産】男の十月十日④~こんにちは赤ちゃん~

【出産】男の十月十日④~こんにちは赤ちゃん~

ある日、午前4時ごろに突然目が覚めた。
横で寝ていた奥さんの様子が気になり「どうしたの」と聞くと、陣痛が来たらしいとのことだった。
陣痛は強烈に痛ければ該当するというものではなく、10分に1回くらいの規則的なお腹の痛みが1時間以上継続した時点で陣痛になる。ということは、奥さんは少なくとも午前3時ごろから痛みを感じていたという計算になる。

病院に向かうためにタクシーを呼ぶのだが、いまでは陣痛タクシ

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【出産】男の十月十日③~安定期、強まる胎動~

【出産】男の十月十日③~安定期、強まる胎動~

15週目に入るといわゆる「安定期」というものになる。本当に安定する人もあればつわりがおさまらない人もあり、個人差はあるらしい。
もっとも、安定している時期とはいえ奥さんと話をしていると、心は安定しているとは言い難い。
「おなかは大きいけど、赤ちゃんの心臓は動いているのかな」「きのう胎動らしきものはあったけど、きょうはなかったな」とか、ちょっとしたことが不安の引き金になる。

かたや、男性は何も考え

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【出産】男の十月十日②~切迫流産と譲られない電車~

【出産】男の十月十日②~切迫流産と譲られない電車~

そんなこんなで平穏な日々がこのまま過ぎるのかなあなどと思っていたら、ある時奥さんに出血があったらしい。病院に行くと「切迫流産」という診断だったという。
「流産」という二文字は極めて不穏である。会社のパソコンで調べると「流産一歩手前の状態」とのことで、「えぇ!?」と動揺した私はその日、仕事を9割くらい残して帰宅した。

もっとも、早く帰ってできることがあるわけではない。つまり私は実質的に仕事をサボっ

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【出産】男の十月十日①~つわりの時に男は「残飯処理マシーン」であるべし~

【出産】男の十月十日①~つわりの時に男は「残飯処理マシーン」であるべし~

「ちょっと話がある」と切り出されたのは沖縄での新婚旅行から帰ってきた日だった。おもむろに奥さんは妊娠検査薬を持ち出し、妊娠したらしいことを教えてくれた。

「おお…」「うおお…」などと意味のない言葉をつぶやきながら意味もなく奥さんの腹をさする。
自分の撒いた種なのにいくばくか動揺しているのは極めて間抜けである。調べると赤ちゃんはまだゴマ粒くらいの大きさで、ちゃんと育つかどうかもわからないらしい。油

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