【月刊】喫茶食堂kenohiの振り返り(2021年6月)
東京の武蔵小山、住宅街で小さな喫茶食堂kenohiを一人で営んでおります。
新卒入社したIT企業を3年で脱サラし、26歳のときに開業しました。
あっという間に2年経ち、現在28歳のひかると申します。
このnoteでは、月次収支の振り返りを書いています。
・カフェや喫茶店をいつか個人で開業したい人
・kenohiや店主の僕に興味がある人
そんな人に、このnoteが届くと嬉しいです。
●このnoteに書いていること
・前月の収支結果と、その考察
・実施したことについて
・いま考えていること等
<はじめましての方へ>
●kenohiについてはこちら
●店主についてはこちら
※kenohiの裏側は知りたくないよ!という方は下記の目次から2へ飛んでください
今月のサムネイル画像は、先月の新作お菓子レアチーズケーキ。八百屋さんで見つけたラズベリーで作ったソースでより一層さっぱりとした味わいに。
ただ...ソースの盛り付け方が下手だなあ~。
1. 収支
※運営に欠かせない最低限の勘定科目のみ記載。
※便宜上、私(個人事業主)の給料を人件費として記載。
※減価償却、在庫の棚卸しについては記載していません。
■収支(利益):¥361,473
・売上:¥1,002,977
- 協力金,助成金:¥488,400
・費用:¥641,504
6月も、協力金(+助成金)込みでの黒字となりました。
これらを除くと収支は-¥126,927(赤字)になります。
総括すると...
・概ね5月の懸念した通りの、良くない結果
- 日販が客数減の影響で下がっている
- 店舗以外の売上も減少
ここからは、収入と支出に分けて見ていきます。
■収入について
〇前年同月比
・売上全体:64%
→昨年6月は協力金が多く、その影響
・店舗売上単体:86%
→客数、客単価ともに減少。
また、表に記載はありませんが、各年の協力金や助成金を除外した場合
・売上全体(協力金除外):90%
昨年比10%減となりました。
いずれにしても、昨年よりも売上は減少しています。
○日販平均(店舗売上/営業日数)
営業日数は月毎に変わるので、お店の経営的な健康状態を正確に知るうえで
重要な指標です。
・日販平均:¥21,352(先月比91%)
- 客単価:¥1,094(102%)
- 客数/営業日数:20人(91%)
客単価は微増しましたが、来客数が減った分日販平均は減少しました。
推移が気になったので、グラフを作りました。
客数(赤線)と日販平均(青線)は、おおよそ連動しています。
客単価(黄線)は日販平均との連動は見られませんでした。(そもそもこのグラフでは見づらくてすみません!)
2020年10-12月に2.5万円超で安定した!と思うもつかの間。
2021年に入ってからは2月を除いて(なんでだっけな...)芳しくない結果に。
大きな流れで見ると、2021年の日販は下降傾向にあります。
〇売上詳細
<店舗売上>
※()内は先月比
・売上:¥469,750 (-¥67,800)
・客数:442人 (-72人)
・客単価:¥1,063 (+¥17)
・営業日数:22日 (-1日)
・日販平均:¥21,352 (-¥2,019)
・客層:既存79% (+4%) 新規21% (-4%)
・テイクアウト売上:8% (-1%)
GWや日曜イベント営業の影響による売上増があった5月と比較すると6月の売上は落ち込みました。
良くない結果です。
5月も一時的な売上を差し引くとこれくらいの売上(45万円程)になるので、想定の範囲ではあります。
ただ、この水準(月次売上45万円前後)で、今年いっぱい続いても良いと思っています。(焦る必要はなし)
<店舗以外の主な売上>
計:¥533,227
※協力金,助成金を除くと、¥44,827
・note:¥14,430
・LUUP:¥1,100
・店舗貸し:¥29,297 (計4回)
・協力金:¥440,000
・助成金(パーテーション):¥48,400
協力金を除くと、約4.5万円の売上でした。
イベント等臨時売上がないと、これくらいの地力の売上はこれくらいですね。(店舗貸しも、アンコントローラブルですが)
■支出について
2021年1月から、人件費を+2万円にしたことを加味すると、平均程の金額となっています。
消耗品については、もう少し減らせそうです。収支+4~5万円くらい積み増し可能な見込みがあります。
調理や保存に必要な手袋やジップロックだけでなく、調理器具など備品の買い替え・買い足しも消耗品に含まれています。
が、今年は経費を増やしたいので、無理に減らす必要はありません。むしろ必要なものは迷わず買います。
2. 6月にあったこと、やったこと
〇展示『ぽっちゃん と スースー 原画展』オトノエさん
「絵本を作りたいけど、絵がかける人いないかな…」
「絵本を作りたいけど、文章書いてくれる人いないかな…」
kenohiという場で出会ったお二人が意気投合し、新しいものを生み出し、その過程を楽しんでいることを心から嬉しく思います。
絵本を自費制作中で、完成次第、2回目の展示を計画中です。
〇梅酒/梅シロップワークショップ by ふくふくゴハンさん
この日の私は、食事と飲み物担当だったのですが、ふくふくゴハンさんのご好意で ちゃっかり私も作らせていただきました...。
ただ作るだけではなく、梅の効能や、来年は一人で作れるようにと細かな注意点を教えてくださったり。楽しく学びもあるイベントでした。
3. 雑記:インタビューを受ける意味
※下記は、以前noteサークル内に投稿した文章を編集したものです。
先日、メールをいただいた。
とあるサービスにて中高生向けのキャリア教育の一環で、
動画コンテンツを作成されるそうだ。
その動画に使用される(かもしれない)10分間の自己紹介インタビューを受けてみることにした。
...
事前に原稿をまとめるにあたって、久しぶりに自分の書いたnoteを色々と読み返した。
恥ずかしくもあるけれど、過去の自分の誓いや考えがまとめられていて有難い。
...
「こういうときもある。波があるんだから、休めるときに休む」
お客さんが少ない日は、のほほんとそんなことを思いながら読書をする。
そんな日が続くと「こういうときもある...よね?」
と段々と言い聞かせるような気持ちになってくる。
流れに身を任せて、2年半近く経った。
不安を振り切るように、このままいけるんじゃないかと、何とかなるさと誤魔化す。
...
「この状況下で、いつも朝からお客さんが来てくださっていて、ノーゲストの日がなく、コーヒーや食事を楽しみながら、ゆっくり過ごしてくださる人がいることが、本当にありがたいことだなあって」
「僕は第一に『自分のため』があるから、究極的には誰のためにならなくてもいいんです」
過去の自分の意見を読んで、ストンと腑に落ちる。
kenohiは私が、私らしくあるためのお店。
自分が元気に楽しく過ごせているか、それだけを気にしていたら良い。
そして、気に入ってくださる方に感謝して大切にすること。
それで続けられたら、幸運なこと。
それで続けられなかったら、その時はその時。
「続ける」ことを必要以上に望まなくて良いのだ。
インタビューを受ける準備段階で、自分と向き合う機会になったことを有難く思う。
...
今書いている毎月の振り返りも、必ずしも「手段」にならなくていい。
書きたいから、書いている。それでよいのだ。
ただ、記録する。その過程で嬉しかった会話や出会いを思い出す。
振り返ること自体が好きなのだ、きっと。
そんな記録を、知っている人がコソっと読んでくださっていたり、
(ずいぶんと会っていない親戚も読んでくださっていると聞き、驚きました...)
世界のどこかで、知らない人が読んでくださることが嬉しいです。
4. 質問箱
オープンな場でコメントするのを躊躇する方もいらっしゃると思います。
上記フォームでの回答は私しか閲覧できません。
感想、長めのご相談、素朴な疑問等、なんでも構いません。
楽しみにお待ちしています。
※今回の質問のように、なるべく早く/直接回答した方が良いと思われる質問に備えて、新たにメールアドレスの記入欄を設けました。場合によってはメールで回答しますので、お気軽にご質問くださいね。
...
先日、ご注文についてお問合せをいただきました。
2時間に1回注文をする制度ですが、最初に「ケーキ+コーヒー」を頼んで2時間、最初にケーキだけ頼んで2時間後にコーヒーでも変わらないと思うのですが・・・2時間以上いたい場合は、後者にしてほしいという認識でよろしいでしょうか?(けち臭くてすみません)
滞在時間について、きっと気になる方も多いですよね。
勇気をもってご質問くださりありがとうございます。
回答します。
お菓子と飲み物の組み合わせですと、2時間までの滞在となります。
こちらが、お客さんの滞在時間についての基準です。
・お食事(¥900~の定食やカレー等)または、お飲み物のご注文1点につき2時間滞在が可能です
・ご注文のタイミングに関係なく+2時間カウントしています
・お菓子、軽食(トースト等)は滞在可能時間に影響しません
上記基準をもとに考えると、仮にお食事と飲み物の組み合わせだった場合はご注文のタイミングに関わらず(入店時に一気にご注文されても、はじめのご注文から2時間経ってから2点目のご注文をされても)、滞在可能時間は4時間です。
以上です。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
kenohiに興味を持ってくださった方は、他記事も読んでくださると
とっても嬉しいです。
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