【週末投稿】つれづれ有用植物#37(ハス科:ハス属 ハス)
レンコンは私たちの食卓でもなじみのある根菜です。
しかしレンコン畑を見た事のある方は少ないでしょう。そしてスイレンとハスの違いもご存じない方も多いかと思ますので、今回はレンコンをとりまく植物たちの話題もお伝えしたいと思います。
まず、レンコンとは「ハスの地下茎が肥大したもので、食用にされる」と wikipedia では規定しています。植物全体をさすには「ハス」という事になります。
ハスに似た植物として、スイレンが挙げられます。
ハスはヤマモガシ目ハス科ハス属ですが、スイレンはスイレン目スイレン科スイレン属なので、互いに繋がりが無い植物なのです。
スイレンとハスの簡単な見分け方がありますのでご紹介しましょう。
スイレンの葉は水面に展開するのに対して、ハスは幼少期以外は葉を空中に展開します。
【スイレン:葉が水面で展開される】
【ハス:葉が水面より高く伸びる】
ハスの仲間でも、観賞用は地下茎が肥大するものが少なく、食用とされるものは、地下茎が肥大し易い品種を栽培しています。
商用のレンコンは、食感や甘みを出すために栽培地の泥の質を改善したり、堆肥を使っており、収穫作業はとても重労働です。しかし、一般家庭でもレンコンを収穫する事ができます。
一般家庭の栽培で良い所は、大量生産ではない為にプランターやハス鉢で少量生産が可能で世話がしやすいというメリットがあります。
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次の動画は、喜上眉梢(きじょうびしょう)という、中国蓮系で観賞用のハスです。レンコンは大きくなりませんので、食用には向きません。次の動画は参考で開花の様子を時間を短くして撮影してみました。
※風が吹く日が多かったので、揺れが多いです。
昭和26年に千葉市の落合遺跡で発見されたハスの種を、大賀一郎博士が発芽させる事に成功しました。「大賀ハス」という種です。放射性炭素年代測定により弥生時代後期のものである事が判りました。ハスの種の皮が厚い事が功をなしたのか、太古の種が現代でも発芽するというすごい能力をハスは秘めています。
ハスの種は料理やお菓子、お茶等にも利用されます。海外の動画ですが食文化も含めて参考になります。
■参考 龙梅梅Longmeimei 様
■参考
Khói Lam Chiều 様
レンコンは地上部の花や葉が枯れた後に、収穫します。
サクサクと美味しい、レンコン利用理。秋以降のシーズンが待ち遠しいです。
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