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【週末投稿】つれづれ有用植物#75(イネ科サトウキビ属:サトウキビ)

「砂糖」の原料で有名なサトウキビは、世界各地の熱帯や亜熱帯地域で広く栽培されており、日本では沖縄県や鹿児島県の南西諸島で主に生産されています。

葉はトウモロコシのように幅広い線形です。茎は竹のように木化して節があります。茎の節間の内部は竹の様な空洞ではなく、糖分を含んだ髄となっています。秋には茎の先端からススキのような直立した穂を出します。その後糖分を蓄えて収穫を迎えます。日本では1月~3月がその最盛期となります。

■自然栽培さとうきび収穫【2020年12月】(2分50秒)
株式会社黒糖本舗垣乃花 様


■種子島の農業:機械によるサトウキビの植付け作業(3分13秒)
akameeba 様


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沖縄では主に7つの離島で栽培されているそうですが、台風などの被害を受けやすいため、黒糖の原料となる「サトウキビ」の安定的な確保が毎年問題となっているそうです。

植付けには「夏植え」「春植え」「株出し」の3種類があります。夏植え、春植えは「挿し木植え」という方法で、キビの枝を挿すことで栽培します。夏植えは1年半、春植えは1年かけて育てて春先に収穫します。株出しは収穫の後の株から発芽させ育てる方法です。

地力の低下を避けるため、3年ほど続けた後は他の農作物(紅イモなど)を植える等して休ませたのち、夏に挿し木植えするそうです。

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気温が低下することで、成長が緩やかになり茎中の糖分が増加します。収穫は12月、製糖工場の操業にあわせて始まり、操業の終わる翌4月まで続きます。

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細かく砕かれ圧搾機で絞りとられて「圧搾汁」と「バガス」に分離されます。「バガス」はサトウキビの絞りかすを指し、サトウキビの重量の25%位になります。最近は農家の方の高齢化により、サトウキビ畑の存続が危ぶまれています。しかしその一方「スマート農業」というキーワードで、トラクターの無人化をJAが推進している様です。


農家の方はもっと自立してほしいと、常々 PinguBanana は思っています。

動画の中ではJAの文字を見る事ができます。そして、JAが推進している農業機械をあえて紹介しました。今までは農業従事者へのJA支援は大きな支えになり、良い意味で日本の農作に大きく関与してきた事は否定できません。

しかしこれからの日本を考えた時、農業に関与しない人も含めて、もっと日本の食料自給率を上げる事や、農薬に頼らなくても生計が立てられる事を考える時に来ていると思っています。アトピー、食品アレルギーを持つ多くの子供たち、産地偽造問題。どう考えても食による影響が多いのではないでしょうか。

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■併せて読みたい
Let' Green Life
カジッて甘い、育てて楽しい、サトウキビ(甘藷、ウージ)。

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