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もぐらコーセー
2021年3月5日 12:39
真っ暗な部屋で僕は目が覚めた。僕の左腕の中に居るはずのジャスミンが居ない。眠くてなかなか開かない目を擦り、ジャスミを探した。ジャスミンは明かりも付けずに流し台の前に立っていた。何かを口の中に入れ、水を一口飲んだ。何だか不気味で、僕は声をかけられずにただ見ていた。そして、ジャスミが布団の中に戻って来る。僕はとっさに寝ているフリをした。 そして次の日の夜。 付けっぱなしのテレビの明かりだけが、
2021年2月26日 19:13
音の無いこの部屋で、僕の腕枕で横になるジャスミンは声を出さずに泣いていた。僕の白いジャージの左袖は、ジャスミンの色とりどりの口紅で汚れていた。ジャスミンは、僕のセーターを着て、自分で涙を拭いながら言う「私なんで泣いているのかわからない。ごめんなさい。何も考えないで。」 ジャスミンが鼻を啜る音が、音の無い部屋に広がる。ジャスミンは僕の手を見つめていた。丸くて大きな瞳で。そのキレイな唇を噛み