🌟日本編🌟カタールW杯をガチ予想してみた【E組】

もうすぐ、4年に1度のお祭りWord Cup2022カタール大会が開幕します。
各国の威信と誇りをかけた熱い1ヶ月になることは間違いありません。
社会人になって初めて迎えるWorld Cupであってもこれまで通りの熱量で追うつもりです。

かれこれ海外サッカーを10数年追いかけ、欧州以外のサッカーも幅広く追っている筆者のガチ予想含めた、私情込み込みのガイドブックです。

カタールW杯2022まとめ｜いったー｜note

それでは【Group E:日本🇯🇵】をどうぞ。

【下馬評】

日本代表はこの過酷なグループで勝ち抜けるためには少なくとも勝ち点4は必要になります。場合によっては勝ち点4では足りないかも知れません。現実的な勝ち点計算ではコスタリカに勝ち点3がマストになります。

となると、ドイツ、スペインから勝ち点1以上を奪う必要があります。可能性としてあるのはスペインではないでしょうか。フットボール界のことわざとしてあるように"最後に勝つのはドイツ"という格言があります。前回大会は100年の歴史で初めてのことで、大国ドイツが同じ轍を踏むとは思えません。

ドイツからの勝ち点を計算できないとすると日本はスペインとの最終決戦まで生き残りの可能性を残さねばなりません。勝てば突破の状況ならば御の字です。攻めることを捨てたスカッドですから、守り続けるのが唯一の手段です。奪われた後は前線から鬼プレスをかけ続け、一定のゾーンを越えたらボールを捨ててリトリートです。相馬、前田、南野あたりを並べて前半は耐え続けます。0-0をなるべくキープして、流れをぶった斬るために鎌田、久保、上田を投入して一か八かのラストアタックに運命を委ねましょう。まあ彼らの森保さんは効果的で大胆な交代策はうてないでしょうが。

あと味方につけるべきはドイツvsスペインの結果でシロクロつくことです。引き分けに終わった場合、スペインとの最終戦が引き分けではなく、勝利が最低条件になるためです。あとはGKナバス筆頭にコスタリカが日本以外で勝ち点を盗んでもらうしかありません。

【日程】

①11/23 🇯🇵vs🇩🇪、🇪🇸vs🇨🇷
②11/27 🇯🇵vs🇨🇷、🇩🇪vs🇪🇸
③12/1 🇯🇵vs🇪🇸、🇩🇪vs🇨🇷

日本🇯🇵（アジア最終予選B組2位）

●７大会連続７回目
●FIFAランキング：24位
●前回成績：ベスト16（最高成績：ベスト16 ‘02、‘10、‘18）
●予想フォーメーション：4－2－3－1/4－3－3

いつから“僕たち”のサムライブルーが、“彼らの”サムライブルーになってしまったのでしょうか。
閉塞感が漂う、予定調和のストーリー。大会後の森保監督のインタビューの内容だって当てられそうです。

「選手たちは厳しい試合の中、世界の強豪相手に全力で最後まで諦めずに戦ってくれて非常に誇らしく思います。攻撃陣はWC初めての選手が多く、この悔しい結果を次の大会以降の糧にして欲しいです。結果は残念でしたが日本に胸を張って帰国します。」

ここでポイントなのは、選手を労い、庇うことはするが、絶対に「この結果の責任は全て自分にあります。」とは言わないことです。そしてどんな結果であろうと田嶋会長は留任でしょうね。オッズは1.0倍といったところでしょうか。‘18ロシア大会後に掲げたJapan‘s Wayは結局忖度の効く日本人で固めたただの「Japanese Way」なのでしょう。

という私情は置いといて、

日本代表のピッチ上での話

をしましょう。

まさにこの26人はジャイアントキリングを結実させるための構成です。
CF大迫、CMF原口外しは今回は触れません。
アジア最終予選は序盤に大きく躓き、3戦2敗と絶望的な状況から脱した4－3－3のシステムを捨て、本番は4－2－3－1で迎えそうです。そうさせたのが9月の欧州遠征です。アメリカ、エクアドルとWCで曲者扱いされる実力国と対戦することができましたが、2試合で大きくメンバーを変更したため、4－2－3－1の完成度がイマイチ測れませんでした。恐らく1試合目のvsアメリカがフルメンバーとして起用されると思います。前線の4枚が死ぬ気でプレスをかけ続けたことが功を奏し、アメリカを自陣に釘付けにしました。ドイツ、スペイン共にGKを含めた最終ラインはボールスキルに優れた人選であり、かつその時々に適した判断を下せるよう戦術的な回答が事前にチームで共有されているため、前プレを外されると一気にピンチになります。序盤にフルスロットルで相手をパニックに陥らせるためには前プレは適切ですが、ひっくり返されると、プレスをしてもひっくり返されるという精神状態になり、行けるはずの1歩が出にくくなるのが懸念材料です。

中盤のスペースが広がった場合でも、広範囲をカバーでき、デュエルでも強さを発揮するCMF遠藤&守田が控えているのは安心です。その控えに同タイプの選手がベンチがいないのが気掛かりですがね。（CMF原口またはJリーグMVP DMF岩田を呼べば、、、ということにならないことを祈るばかりです。）

攻撃面では緻密な戦術等は用意されているわけないですから、個人と個人の即興性に全て託されています。その中心になるのはOMF鎌田大地、RWG伊東純也、LWG久保建英そして、ジョーカーLWG三笘薫です。正直9月に手札を全てオープンしてしまい、個人能力に依存する日本が活路を見出すためには、サトシのポケモンバトルでよくありがちなバトル中に進化する、まさにそんな覚醒を期待するしかありません。

4－2－3－1の注目すべき点はWGにあります。順足の選手が配置されています。一般的に5レーンの概念が出てきてからWGには逆足WGを配置して大外の幅を取らせるか、カットインするパターンが多いです。伊東純也は大外レーンでタッチライン際で勝負することを好みます。SBの上がりリスクと捉え、あまり推奨しない森保監督にとっては、大外のレーンの攻撃はWGが一手に担うということでしょうか。
意図的かどうかはわかりませんが、必然的に中央で大渋滞するという日本代表の悪癖は今回は出てこないようにも思えます。それはバイタルエリアをゆらゆら漂い、突如として決定機に顔を出すプレースタイルを持つOMF鎌田大地に、大国の急所を刺すという大仕事を暗に任せた、ということなのでしょうか。

そんな偶然を祈ることしか僕らにはできません。

【攻撃のキーマン】

◆三笘薫（LWG）

●1997/05/20 178cm/73kg
●９試合/５得点
●所属：ブライトン🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

“Dance with the Ball.”まるでボールと一緒にダンスをするかのようなステップと細かなタッチで相手にボールを取るタイミングを絞らせません。そのスキルを支えているのは0から100に一気にスピードを上げることができるクイックネスです。その変幻自在の緩急で止めることができるDFは多くありません。LWG三笘が代表デビューをしたのは崖っぷちのアジア最終予選でした。アジアレベルでは誰も止められないまさにアンストッパブルな存在でした。しかし6月vsブラジルで見透かされていうたかのように、LWG三笘が登場するとCBが本職のミリタオがRSBにスライドさせられ、圧倒的なスピードとフィジカルを武器に見事なまでに完封されました。9月vsエクアドルでも複数人を必ずLWG三笘をチェックさせる対応を取り、LWG三笘対応策の模範解答は出たように思えます。

そのLWG三笘包囲網を打ち破るために、個人のスキルアップが必要になります。クラブシーンではDFトリッピアーを手球に取り、vsリバプールではTAAを置き去りにするアシストを記録。vsチェルシーでもアシストを記録、vsウルブスでは初ゴールのうえ、RSBセメドを退場に追い込み、カップ戦ではvsアーセナル相手に十八番のコントロールショットを見せつけました。このように世界最高のPLで活躍できるようになり、もうそろそろ世界にMitomaの名前が知れ渡ってしまったことでしょう。アイソレーションで存在するだけでチームを救うことはできますが、やはりJリーグ産のバケモノを世に放ちたい気持ちもあります。

そのためにはやはり即興性だけではなく、お得意の予定調和に近い、決まり事をチーム内で共有するのも1つです。森保さんお願いします。彼と一緒にボランチには旗手レオを使いましょう。カワサキナイズされた連携で何もしなくても光り輝きますよ！（）

【守備のキーマン】

◆冨安健洋（CB/RSB/LSB）

●1998/11/05 187cm/84kg
●29試合/１得点
●所属：アーセナル🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

メンバー発表があった際に、一際目立つ所属先があるじゃないですか。そうです。アーセナル所属のスーパー・トムことCB冨安健洋です。最終ライン全ポジションを経験し、選手としての幅が広がりました。やはりその魅力なのが1on1の強さ。そしてスピードです。派手なプレーはありませんが堅実に、実直に、勤勉にまさにピッタリです。今大会は精神的な支柱としてリーダーはCB吉田麻也ですが、選手としては流石に衰えには勝てず最盛期に見劣りします。そのため彼のカバーを含めてCB冨安のやるべきことは山積みになりそうです。すでに世界的な評価は高いですが、今大会を機に今以上の評価を得ても不思議ではありません。

守備はもちろん＋αの魅力はまるで左利きじゃないかと思わせるような足元の技術の高さです。最終ラインは1つのミスが致命的です。実際に最終ライン全ポジションを務め上げるのは尋常ではありません。なぜならポジションによって求められる目線や体の向きが違うからです。両利きであればそんなに変わらないように思えますが、少しの体の向きやマーカーを視野に留めておくときの景色等、若干異なるのがストレスに感じる選手も多く、右と左を同水準でしかも高水準で体現できる選手は世界でも稀です。どうしてもLCBやLSBとなると、相手のプレスに対して追い込まれると右足が消されます。
（相手が内側からサイドに追いやろうとプレスをかけるため。）
そんな追い込まれた際の逃げの1手として左足で蹴る必要に迫られても、CB冨安は逃げどころか局面をひっくり返すパスを出せるクオリティを備えています。そうなると話は別です。相手がハメきったと思っても外されるとプレスも弱まります。これは日本にとって自分達の時間が短くなることが予想される中で、時間的な余裕を生み出す日本の大きな武器です。

これまで個人の武器ばかりフォーカスするしかないこの状況が悲しいですが、勝てばいいのです。“僕らの”日本代表に戻すためにもみんなで応援しましょう。手のひらをひっくり返しすぎて、手首がなくなるような試合展開を待っています。

元代表クラスから辛辣なコメントが相次いでいますが、期待の裏返しでもあります。

選手から大きな枠組みがなく、判断に困るというニュアンスのコメントがありましたが、選手各々に大きな裁量があること、現場で判断できることをプラスに変え、局面に合わせた臨機応変なスタイルが確立できることを祈ります。

それでは4年間の蓄積があったかなかったは別として和式フットボールのお披露目となります。このガラパゴス的手法で世界を驚かせる時が来たら森保さんもこれで迷将から名将に仲間入りです。

それではこのへんで、、、

ばいころまる〜〜〜