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冨安健洋登場!!<21-22アーセナル選手名鑑「SB編」>

こんちゃ!どうもいったーです。

2021-22シーズンになって選手名鑑と銘打ってGKとCBまで書いてきたのはいいものの、Jリーグの遠征やら、望外の片さんとの冒険が続いたこともあってアーセナルの選手名鑑が全く進まないという事態でしたwww

ってなわけで、シーズンも折り返しになりましたが足早に書いていきたいと思います。

それではアーセナル選手名鑑SB編スターッッッツ

21−22アーセナル選手名鑑SB編

SB 18 Tomiyasu Takehiro 冨安健洋(日本代表🇯🇵)
SB Kieran Tierney キーラン・ティアニー(スコットランド代表🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿)
SB Cedric Soares セドリック・ソアレス(元ポルトガル代表🇵🇹)
SB Calum Chambers カラム・チェンバース(元イングランド代表🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿)
SB Nuno Tavares ヌーノ・タバレス(U21ポルトガル代表🇵🇹)
SB Sead Kolasinac セオドア・コラシナチ(ボスニアヘルツェゴビナ代表🇧🇦)

SB 18 Tomiyasu Takehiro 冨安健洋(日本代表🇯🇵)

■生年月日:1998/11/05
■契約:2025/06/30(新加入)
■前所属:ボローニャ🇮🇹
■身長:185cm
■今季結果:(16試合/0ゴール/1アシスト/)

“Who is Tomiyasu??”
“Emerson must be better than Tomiyasu.”

現地サポの反応

加入当時は彼の移籍に怪奇的な声が上がり、ライバルのトッテナムがSBエメルソンを獲得したことから比較対象にされました。

しかしながら、その心配は杞憂に終わります。日本ではお馴染みのCBで起用されるのではなく、ベジェリンの停滞、セドリックの不安定さ、ナイルズのCMF起用問題等とアーセナルにとって非常に深刻であったRSBとして起用されました。

RSBトミヤス自身もCBと兼任できるだけあって、堅実で確実なプレー選択、身体の強さを見せつけ現在では彼は今季のプレミアリーグの最もお買い得な移籍の1人として各メディアで報じられています。

冨安の素晴らしさは守備能力だけではありません。

圧倒的な“賢さ”が彼が活躍する大きな助けになっています。しばしばCBとして軽さが見えるCBホワイトとの連携は素晴らしく、彼が前に出た時のカバーが完璧で「やられた」と思った時もスライディングやブロックで数々のピンチを救ってきました。未だにRSBトミヤスが白旗をあげることになったのは、ブライトンのLSBククレジャくらいでしょうか。

彼の“賢さ”は守備の時だけでなく、攻撃の際にも発揮されます。

SBトミヤスは両足遜色なくボールコントロール可能であるため、サイドで追い込まれた際も本来右利きの選手なら、パスコースがない状態であっても、自ら角度を作り、ボランチに当てたり、CFに当てたりすることで、相手のプレスの外して味方に時間を与えることができます。

これは非常にボールを前進させることでは重要なことであり、相手もSBを的にプレスをかけてきますが、中々フルスロットルのプレスを躊躇するようになります。

日本代表の冨安が移籍したと同時に日本での露出が高くなったアーセナルですが、彼のデビューにより1つ問題が発生しました。アーセナルサポではない、中立サッカーファンからのチームメイトへの過度な批判です。特にCBホワイトからRSB冨安へのパス頻度が相対的に低く、批判の的になっていました。

しかし、冷静に考えると、LCBマガリャンイス→RCBホワイト→RSB冨安の順でパスが回ると、圧倒的にRSB冨安に圧力が全てかかり、背後はタッチライン、正面から相手とまさに“詰み”です。RSB冨安には相手を剥がすことができるかもしれませんが、新加入選手の特徴を全て把握しているとは言い難い序盤は敢えて、CBホワイトがリスクを負うことでRSB冨安にはパスを出さない選択したのです。

これは、欧州のトップレベルを体感している日本サッカー史上最高のRSB内田篤人さんも同様のように言及されており、サッカー経験者であればCBホワイトへの批判は的外れだ。ともFootball Timeで話がありました。

また、当事者もこの件については、DAZNのインタビューで触れており内田篤人さんと同様の見解を示していました。

この番組内で最も感動したシーンはRSBトミヤスの発言です。

「アーセナルを元いた場所に戻したら、そこが最高の場所になる。」

Tomiyasu  Takehiro

この発言はアルテタ監督が高頻度で発言している以下の発言そのものです。

“Go back where we were.”

Mikel Arteta

インタビュー等を見る限り、RSBトミヤスはチーム内でも受け入れられており、英語も流暢にコミュニケーションを取れるということで、馴染みは早かったでしょう。また、プレーでも信頼を勝ち得ており今後、アーセナルが復権するには欠かせないピースになります。

日本人であるという色眼鏡を外してもリーグトップレベルであることは間違いありません。最後に注文をつけるとすればファイナルサードでの貢献度です。
攻撃的なセンスを守備的な選手に求めるのは酷ではありますが、期待の裏返しということで、ある程度チームとして選択肢を共有できるようになれば、一定レベルまで引き上げることは可能となり解決できそうです。

Red Armyの一員としてタイトル獲得、CL出場に期待がかかります。
もちろんその先に待っているのは歴代日本人最高の選手です。

RSBトミヤスが活躍する姿を見ると、
かつてGKで活躍したデイビッド・シーマンの愛称“ミスター・セーフティ”が頭をよぎるのは自分だけでしょうか。
レジェンドのGKシーマンの記憶を上書きするくらいの活躍を期待しています。

SB Kieran Tierney キーラン・ティアニー(スコットランド代表🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿)

■生年月日:1997/06/05
■契約:2026/06/30(3年目)
■前所属:セルティック🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿
■身長:178cm
■今季結果:(14試合/1ゴール/3アシスト)

将来的にはアームバンドを巻いてほしい選手の1人です。

愚直にサイドを上下動するスタミナ、質の高いクロス、厳しい局面でチームメイトに檄を飛ばせるハート、チームメイトが攻撃されたら真っ先に守りに行くパッション。怪我の多さと真面目すぎる性格が近寄り難いキャプテンになってしまいそうなところが懸念点ですが、キャプテンの資質は十二分に備えています

今季はスコットランド代表としてEUROにも出場し、開幕から安定してLSBの座を守っていましたが、10月の代表ウィーク後から突如としてLSBタバレスに明け渡しました。

ほぼ1ヶ月間出場機会がなく、怪我の離脱以外ではアーセナル加入後初めての試合に出れないという状況がありました。その際でも練習や会見からは雑音が聞こえてくることなく、LSBタバレスが調子落として再度LSBにティアニーが起用されてからはガッチリとポジションを奪い返しました。

これまではLSBティアニーが大外レーンを駆け抜け、クロス攻撃という悪く言えば単調な形が多かったですが、最近はインサイドに入ったり、クロスの球種を変えたりとバリエーションが増えてきており、競争の重要性を感じました。

セルティック育ちでスコットランド訛りの英語を話し、ピッチ外ではプレステを愛し、スキャンダルも少ないという模範的な選手です。

昨年は、試合入りする時のバッグが英国大衆スーパーのテスコのビニール袋ということが話題になり、高感度がますます上がりました。

ちなみに彼のお気に入りの選手はセルティック時代のシュンスケ・ナカムラ。
今季後半戦も中村俊輔級の左足を見せてくれるはずです。

SB Cedric Soares セドリック・ソアレス(元ポルトガル代表🇵🇹)

■生年月日:1991/08/31
■契約:2024/06/30(3年目)
■前所属:サウザンプトン🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
■身長:172cm
■今季結果:(4試合/0ゴール/0アシスト)

2020年1月に彼はノースロンドンに到着してアーセナルの一員になりました。

しかしながら、自身の細かな怪我が多く、継続的にクオリティを見せることができていません。RSBベジェリンや LSBティアニーの怪我で離脱をした際のワンポイント起用が多くなっています。彼自身RSB/LSB関わらず同水準のクオリティを発揮することができるため、チームにとっても重要な選手です。やはり両足でボールを扱えることは大きなアドバンテージになるのです。

スポルティングやサウザンプトンで活躍し、2016年には欧州王者にもなった実力者で今季で30歳を迎えます。ベテランの域に入りつつあり怪我も多いことから彼を軸とした編成は難しいものの、練習で見せるプロフェッショナリズムはアルテタ監督もことあるたびに賞賛しています。

また、今季からRSBベジェリンがベティスへローン移籍、RSBトミヤスを獲得したことから、普通に考えると「自分自身では心許ないのではないか」
というクラブへの不信感を持ち、どこかで不満を溜め込み練習や試合でのパフォーマンスに影響しますが、SBセドリックは違います。

新加入でRSBトミヤスが加入した際も以下のインタビューで語っています。

「ヘクター(ベジェリン)もトミヤスも全部リスペクトしているよ。もちろんプレーできないことでフラストレーションを溜めることはあるけど、1サッカー選手としてそれは普通のことだし、それを練習で他の選手に見せたくない。そんな態度を見せるのは自分らしくないんだ。」

Cedric  Soares

ワンポイント起用でも職人のようにタスクを遂行するまさにプロの鑑であるSBセドリックを応援しないわけにはいきません。

SB Calum Chambers カラム・チェンバース(元イングランド代表🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿)

■生年月日:1995/01/20
■契約:2022/06/30(8年目うち2年ローン)
■前所属:フラム(ローン)
■身長:182cm
■今季結果:(2試合/0ゴール/0アシスト)

育成の名門セインツ(サウザンプトン)で将来を嘱望され、17歳でプレミアリーグデビューを果たし、ヴェンゲル爺に見染めらました
そしてアーセナルに加入したのが2014年。
最古参クラスになり、あの頃のアーセナルを知っている最後の1人になりました。

そんな古株もいよいよ今季が正念場になるでしょう。なんとも悲しいことです。

昨季は3月頃にRSBとしてアルテタ監督からチャンスをもらいました。

その時は守備のマルチロールとしてのワンポイント起用でした。スピードがあるわけではないですが、タイミングの良いオーバーラップから放たれる右足のクロスはピカイチで、高速クロスからチャンスを作りました。
もちろんCB出身でかつフラム所属時は守備的MFでクラブPlayer of the Yearを受賞しており中盤のプレーを知っており、インサイドに入りながらビルドアップにも貢献できました。

これらの役割を担っていたわけですが、RSBトミヤスの加入によって全てが変わりました。クオリティとしても年齢としても完全に上位互換っぷりを発揮したRSBトミヤスがRSBのポジションのファーストチョイスになりました。

また、RSBトミヤスが怪我した際も若い時からの細かな怪我が重なり出場機会を逃しています。

彼もまだ27歳です。「やはり選手としては試合に出てなんぼ。」ということからも自らが守備の主役になれるクラブで活躍する道もあるのではないでしょうか。

昨年も書きましたが、ローン先のチェンバースを見に、2019年3月にフラムvsチェルシーを観戦しました。その時目の前のゴールでチェルシー相手に得点を決め、フラムサポーターに祝福されていた姿が思い出されます。(そのシーズンは守備的MFとしてローン選手としては異例のクラブ年間最優秀選手賞を受賞。)

また、試合後の出待ちでは「日本からチェンバースを見にこの試合をチョイスしたんだ、来季はエミレーツに絶対帰ってきてね」と伝えると満面の笑みで「もちろん!待っててね。」と答えてくれたのが最高の思い出です。

そのようなエピソードがあるRSBチェンバースには特別な想いがあります。

もちろんアーセナルのユニフォームを着て活躍してくれることが1番ですが、違うクラブのユニフォームを着てアーセナルの前に最大の敵として立ちはだかることになったとしても嬉しい限りです。


彼の今後のパフォーマンスには要注目です。

SB Nuno Tavares ヌーノ・タバレス(U21ポルトガル代表🇵🇹)

■生年月日:2000/01/26
■契約:2025/06/30(新加入)
■前所属:ベンフィカ🇵🇹
■身長:183cm
■昨季結果:(13試合/0ゴール/1アシスト)

まさに、カオスの化身。

そもそもここまで出場機会を掴むとは誰も予想していませんでした。
エネルギッシュでアーセナルにはこれまでいなかったキャラクターを見せてくれます。

色んな意味でワクワクする選手の1人です。
圧倒的なアスリート能力、特にスピード、スプリントで相手を置き去りにします。サイドをぶち抜くだけではなく、インサイド方向へのドリブルをおり混ぜることで停滞する空気感を打破してくれます。

裏を返せば、若さゆえの勢いでプレーしており、荒削りであることも事実です。

それが如実に現れたのが11月21日のvsリバプール(0-4)でした。絶対に与えたくない追加点を後半早々にプレゼントしてしまいました。ゴール前で相手にプレゼントパスをしてしまってはどうしようもありません。

他の試合でもなんでもない横パスを引っ掛けられたり、トラップミスがあったり、といったシーンがありました。
また、攻撃面では素晴らしいドリブルスキルやスペードを見せたかと思うと次の局面に進めるパスが疎かになったり、シュートが宇宙方向へ飛んでいったりとそう言う点で彼は、カオスなのです。

エミレーツでは選手がルックアップしたタイミングで前が空いていたら「SHOOOOOOT!!!!!!」
という声が飛び交いますが、LSBタバレスがそのシーンになった時は
「DON‘T SHOOOOOT!!!!!!」という声が飛び交うそうです。

みんな思っていることは同じなんですね。

とは言え、LSBタバレスは荒削りな分伸び代は特大です。
今季はプレミア特有の強度に慣れてもらい、ミスを恐れずチャレンジし続けて欲しいです。ミスしてもLSBタバレスの勉強代と思えば、ノープロブレムです。

彼の成長っぷりによっては、
ヴェンゲル爺の時によく見た守備固めのSBを縦に並べるシーンがこれから増えるかもしれませんね。(モンレアル&ギブス、サニャ&エブエ)

ちなみにLSBタバレスは、プライベートではチェロを弾くそうで、
結構ギャップです。
チェロが弾ける繊細さがあるならば、繊細なパフォーマンスもそのうちすぐに見れるかもしれません。

SB Sead Kolasinac セオドア・コラシナチ(ボスニアヘルツェゴビナ代表🇧🇦)

■生年月日:1993/06/20
■契約:2022/01/19▶️マルセイユ🇫🇷完全移籍
■前所属:シャルケ(半年ローン)
■身長:183cm
■昨季結果:(2試合/0ゴール/0アシスト)

1月19日にマルセイユへ完全移籍が発表されてしまいました。

マーベルのハルクのような腕の太さ、タンクのような突進。エメリ時代には戦術コラシナチという時期もありました。

アルテタ監督になり、SBにより繊細で細かいタスクを求めるようになり次第に試合に絡む頻度が下がってきました。あの勢い任せの突破は迫力があって見応えがありました。

ノースロンドンダービー(2018年12月2日)の試合で大逆転勝利を決定づける、CMFトレイラのゴール時のセレブレーションではコーナーフラッグを引っこ抜き、エンブレム付きのフラッグを掲げました。まさにその姿は、一時ホーム・エミレーツでスパーズに逆転を許し征服されかけた空気を一変させる、あのフランス革命で民衆を煽るジャンヌダルクそのものでした。

ピッチ外でもシャルケ出身でもあることから、一大勢力であったドイツ勢と仲良しでした。また、ピッチ外で繊細で気難しいエジル(シャルケ出身)の大親友として強盗を素手で追っ払ったりと大活躍でした。

愛される存在として退団は残念ですが、新天地マルセイユはサポーターが熱いことでも有名です。そんな熱いサポーターを彼ならすぐに魅了できると信じています。

新天地での活躍を祈っています。(マルセイユはうちから選手取りすぎです。CBサリバの借りパクは許しません。)

それではこのへんで、、、

ばいころまる~~~

⏬21−22シーズン選手名鑑まとめはこちら⏬


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