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カタールW杯をガチ予想してみた【D組】

もうすぐ、4年に1度のお祭りWord Cup2022カタール大会が開幕します。
各国の威信と誇りをかけた熱い1ヶ月になることは間違いありません。
社会人になって初めて迎えるWorld Cupであってもこれまで通りの熱量で追うつもりです。

かれこれ海外サッカーを10数年追いかけ、欧州以外のサッカーも幅広く追っている筆者のガチ予想含めた、私情込み込みのガイドブックです。
【Group A、B、Cは↓から】

それでは、【Group D】をどうぞ。

【下馬評】

大本命はもちろん前回優勝国フランス。しかし盤石な体制ではありません。CMFポグバ、カンテが負傷欠場するため、新たな中盤の核を決めなければなりません。加えてWCの呪いがあるうえに、直近2回も直接対決で負けているデンマークと同組になりました。幸運なのが3ポッドのドローに恵まれたことでしょうか。フランスに限りなく近い存在なのがデンマーク。‘18ロシア大会ではフランスとオーストラリアと同組で2位抜けした成功体験があります。しかし‘20EUROでの躍進を見る限り、4年前から選手個々のレベルもチームとして大きく前進しています。直前の公式戦ではフランスを破っており、1位突破も現実味を帯びています。3番手争いはチュニジアが1歩リードしています。誰もが知る有名選手はいませんが、アラブ諸国を中心に活躍する選手を揃えており、チームとしての完成度は高そうです。しかし上位2カ国との差は大きく最終戦のvsフランスに望みを繋げられれば、御の字でしょうか。最後のオーストラリアは、目の前の1勝が目標になるでしょう。アジア最終予選ではアウェイでの勝利が遠く大失速し、PO経由の出場でvsペルーとの決戦をなんとかものにしました。絶対的なエースが不在で頼りどころもなく、1点も奪えずに終わえる最悪のシナリオも想定しなければなりません。

【日程】

①11/22 🇫🇷vs🇦🇺、🇩🇰vs🇹🇳
②11/26 🇫🇷vs🇩🇰、🇦🇺vs🇹🇳
③11/30 🇫🇷vs🇹🇳、🇩🇰vs🇦🇺

フランス🇫🇷(欧州予選D組1位)

●7大会連続16回目
●FIFAランキング:4位
●前回成績:優勝(最高成績:優勝‘98、‘18)
●予想フォーメーション:4-3-3/3-4-1-2

4−3−3

“WCの呪い“

みなさんはこの呪いを信じるでしょうか。WCは2000年代に入って過去5回開催されましたが、4回も前回大会優勝国がGS敗退の憂き目にあっているのです。

‘98フランス優勝→ ‘02フランスGS敗退
‘06イタリア優勝→ ‘10イタリアGS敗退
‘10スペイン優勝→ ‘14スペインGS敗退
‘14ドイツ優勝→ ‘18ドイツGS敗退
‘18フランス優勝→ ‘22 ???

呪い

唯一この呪いを回避したのは南米勢のサッカー王国のブラジル(‘02優勝)です。欧州勢は4カ国全てが連覇の夢を語りながら、その挑戦権すら獲得できなかったのです。
①不運なまでの怪我人続出、②優勝メンバーからの世代交代の失敗、③モチベションの低下、様々な要因が考えられます。

今回のフランスは2つの項目に当てはまります。現在、CMFポグバ、カンテの心臓が離脱が決定しており、CBヴァランは本調子から程遠い可能性もあります。CFグリーズマンはクラブでの不調を引きずり絶対的な存在ではなくなるとともに、主役の座はLWGエムバペに移り変わりました。

②の優勝メンバーから新陳代謝を進めるためにブラン監督は、ネーションズリーグをテストの場と捉え3バックシステムの導入に踏み切りました。その中核となるはずだったCBヴァラン、キンペンペが負傷で3バックのテストでは万全ではなかったこと、4バックでは盤石であったRSBパヴァールが3バックに適応できなかったこと、負傷者続出したこともあり、6月、9月シリーズで結果を出せず、3バック導入のテストは中途半端な形で終わりました。とは言え、3バック導入テストが全てがネガティブではありませんでした。絶好調のエルナンデス兄弟のリュカをLCBに、テオをLWBに同時起用することが可能になり、RWBにはコマンが収まりました。フランス自慢の攻撃陣、ベンゼマ、エムバペ、グリーズマンを同時起用できる2トップ+1を採用できるのもポジティブな要素です。

問題はフォーメーションよりも心臓であCMFポグバ、カンテが不在となる中盤の構成です。恐らく、CMFチュアメニ、DMFカマヴィンガが抜擢されることになるでしょう。6月、9月シリーズの時点で彼らの不在がある程度予想されたため、ぶっつけ本番ではないことが不幸中の幸いです。ともにレアル・マドリードで中軸を任せられており、本大会もスムーズに本来の力を発揮できそうです。2人とも静か動かでいうとどちらも“動”タイプのセンターであるため、ゲームを丁寧に作り上げるよりも、常にハイテンションで圧倒するリズムを好みます。ゲームをコントロールする術を勝ち上がるとともに身につけられるでしょうか。前回大会はラッキボーイとしてRSBパヴァール、LCBリュカ・エルナンデスと新戦力の突き上げが優勝への原動力になりました。今大会は彼ら新たな心臓の2人になるのか、はたまた負傷がちなCBヴァラン、キンペンペの代わりに活躍するのがCBサリバになるのか。また、今大会後はデシャン監督退任→英雄ジダンが満を持して監督に就任することが既定路線となっており、史上3カ国目となるWC連覇を達成し、最高のフィナーレを飾れるか注目です。

【攻撃のキーマン】

◆オリヴィエ・ジルー(CF)

●1986/09/30 192cm/88kg
●114試合/49得点
●所属:ACミラン🇮🇹

なんの特徴もないCFとしてアーセナルに上陸したCFジルーは毎シーズン2桁ゴール自慢の2列目を活かす極上のポストプレーで愛されました。またアーセナルからチェルシーに移籍した時も西ロンドンで愛される存在となりました。チェルシーからイタリアに渡った時には、もう終わった選手として“レ・ブルー”から遠ざかると誰もが思っていましたが、ミランの戴冠に貢献。スタートからでもワンポイント起用でもゴールに絡む最高のベテランに進化を遂げました。前回大会は優勝国のCFとしては屈辱の0ゴールに終わりました。

CFベンゼマが代表復帰したことにより、より一層出場時間は限られることになるでしょう。しかしながらエゴが強い華やかな前線トリオを活かすことができるのは、黒子に徹することができるCFジルーであることは間違いありません。大一番のどうしても点が欲しい展開になれば彼に声がかかるはずです。あと2点でフランス歴代最多得点記録(アンリ:51点)に並びます。アーセナルに加入した当時はジルーはアンリに並ぶと言ったら、お前正気か?というリアクションをされるに違いありません。歴代最多得点記録で並んだからと言ってアンリに完全に並んだとは言えませんが、仮にWCを2回制したとなれば話は別です。CFジルーが8年越しのWCゴール決め、フランスを勝利に導いた時は、歴代最高の黒子から名実ともに同国史上最高のストライカーの1人にランクアップする時です。

【守備のキーマン】

◆ラファエル・ヴァラン(CB)

●1993/04/25 191cm/78kg
●87試合/5得点
●所属:マンチェスター・ユナイテッド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

レアル・マドリードで全てを勝ち取った彼が狙うのは2度目の優勝です。スピードや対人能力、パスレベルも非常にレベルが高く、現代サッカーに必要な資質を全て揃えています。フランス代表でもクラブシーンでも基本的には相手チームを押し込むため、CBの背後には広大なスペースが広がっています。そのスペースをカバーするだけのスピードやラインコントロールもたくみです。玉に瑕なのが負傷離脱の多さ、筋肉系のトラブルが多く、イングランドに移籍してからもその体質は変わりません。しかも不安材料なのが、フランス代表が3バック導入を検討しているということ。レアル・マドリード時代から3バックには馴染みがなく全てを勝ち取ったCBとはいえ不安は残ります。メンバー発表にはしっかりと名を連ねており、今大会のフランスにも最終ラインの統率者はCBラファエル・ヴァランで決まりでしょう。3バック時にはセンターに入ることが予想され、左右のCBを的確なコーチングで動かして、自分のテリトリーに入る前に未然にストップさせることが求められます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

デンマーク🇩🇰(欧州予選F組1位)

●2大会連続6回目
●FIFAランキング:10位
●前回成績:ベスト16敗退(最高成績:ベスト8)
●予想フォーメーション:3-4-2-1/4−2−3−1

3−4−2−1

‘20 EUROでの躍進著しいデンマーク。エリクセンの不慮の事故を乗り越え、まさにチーム一丸となって、ベスト4まで勝ち進みました。あの時、鬼神のごとく立ちはだかったCBシモン・ケアーの姿は鮮明に記憶に残っています。そのCBケアーが膝の大怪我から復帰しましたが本調子とはいえず、2人のシンボル、CBケアー、OMFエリクセンが同時にピッチに立つことはできるでしょうか。特にCBの層は分厚く、CBアンデルセン、クリステンセン、ケアー、ベスターゴアと欧州トップリーグに所属する選手が名を連ねており、強力なCFを封殺するだけの能力と連携面を兼ね備えています。彼らを生かすために3バックを採用することが濃厚です。最終ラインがワイドに広がり、WBを押し上げながら幅を取るビルドアップが基本です。中盤センターには最先端レベルの危機察知能力と1人でボールを刈り取るだけの力を備えた、CMFホイビュア、デラネイ、ノアゴーが軸です。守備固めの際にはFWから1人削って、中盤を分厚くする際の守備力はポッド1の列強国と遜色ないです。いくら守れても点を取らない限り勝てないのがサッカーの怖いところ。絶対的な点取屋が不在であるのがいつも悩みの種です。短所と長所は表裏一体であるとはよく言いますが、ストライカー不在を逆手にとって、1トップでも2トップでも柔軟にメンバーと戦術を変えることができるようになりました。OMFエリクセン不在時にオルセンが台頭し、寧ろ戦術的な幅に加え、手札が増えた印象です。ネイションズリーグでフランスを2戦連続で撃破したことで首位通過しても不思議ではなくなりました。目指すは同国未踏のステージベスト4進出で、その目標は夢ではなく現実的になってきました。

【攻撃のキーマン】

◆クリスティアン・エリクセン(OMF)

●1992/02/14 182cm/76kg
●117試合/39得点
●所属:マンチェスター・ユナイテッド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

不屈の天才クリスティアン・エリクセンはあのアクシデントから無事に復帰しました。自身としては‘10南アフリカ大会から3回目の出場となり、円熟味を増しています。ルックスを含めてプレースタイルでもエレガントさが売りでしたが、最近は無精髭を蓄え、寧ろ逞しさも兼ね備えているようにも見えます。彼が‘20EUROで離脱してからはチームは3-4-2-1を採用するようになり、攻撃的なMFが務める「2」を務めます。これまでは全ての攻撃は彼を通ると言われるくらい絶対的な存在でしたが、いい意味で代役候補としてオルセンが出現しました。またOMFダムスゴーも復調気味でOMFエリクセンの共存が期待されます。3-4-2-1を基調としつつも4-2-3-1、3-4-1-2と王様の席であるトップ下を採用するシステムも併用しており、煌めくOMFエリクセンの特等席も用意されそうです。復帰後はブレントフォード、マンチェスター・ユナイテッドに所属し、プレミアリーグに帰還しました。トップ下だけでなく、4-3-3のインサイドハーフ、4-2-3-1のダブルボランチ等を務め、戦術的な柔軟性を遺憾なく発揮し、加えてタフさを兼ね備えます。30代に突入し、ベテランの領域になりましたが、この年齢でも進化を続けるその姿はまるで極上のワインのようです。

【守備のキーマン】

◆シモン・ケアー(CB)

●1989/03/26 189cm/82kg
●121試合/5得点
●所属:ACミラン🇮🇹

屈強な大男らを3バックの真ん中で統率し、誰よりもリスペクトされる大ベテランは今大会に間に合うでしょうか。昨年の年末年始で膝の大怪我を負い、シーズンアウト。そのシーズンではACミランは久しぶりのスクデッド奪還を最終的に獲得しましたが、彼が離脱してからは精神的な支柱がいなくなり、不安定戦いぶりでした。最後の最後で優勝できたのはオフザピッチでの彼の影響力が大きかったとロッカールームから声が漏れてきました。

これまでは、パワーに任せたバトルを制するプレースタイルでしたが、年齢を重ねるにつれて経験に裏打ちされた読みや洞察力に優れた頭脳的なプレーも目立つようになりました。しかしながら年齢からくる身体的な衰えはさすがに隠せなくなり、裏へのスペースのケアや横の動きではスピード系FWに遅れを取ることが多くなってきました。OMFエリクセンの怪我により、4-2-3-1から3-4-2-1を基本フォーメーションとなった今では、それは彼にとっては追い風になっています。的確なコーチングで自身が動かずとも、仲間をコントロールして守ります。GKシュマイケル、CBケアーとOMFエリクセンが同時に揃えばチームの背骨は真っ直ぐに整い、フランス撃破が近づきます。

チュニジア🇹🇳(アフリカ最終予選突破)

●2大会連続6回目
●FIFAランキング:30位
●前回成績:GS敗退(最高成績:GS敗退)
●予想フォーメーション:4-3-3

4−1−2−3

カルタゴの鷲と呼ばれる北アフリカの雄は今大会も過酷なアフリカ予選をしっかりと勝ち抜きました。国際的に知名度のある選手は、OMFハンニバル・メイブリくらいですが、‘18ロシア大会からあまりメンバーは変わっておらず、経験豊富なベテラン勢がメンバーの大半を占めます。アラブ諸国でしのぎを削り、アフリカチャンピオンズリーグ強豪のエスペランス、アジアの強豪がひしめくサウジアラビア、カタールで主力を務めるメンバーを揃えています。

アフリカ予選、アフリカネーションズカップでもベースとなったのは、堅守でした。どの選手も自分の役割を理解しており、それぞれの役割を忠実にこなします。ミドルゾーンでボールが落ち着かない展開になれば彼らの強みでもあるデュエルの強さを発揮できます。連続したアクションを続けることができることに加え、北アフリカ勢らしく個人よりもグループでの戦いを重んじます。

“WCの呪い“が本当ならば、デンマークに次いでGSを勝ち抜けるのポテンシャルがあるのはカルタゴの鷲です。そのためにはまずオーストラリアからしっかりと勝ち点3を挙げること、そして格上の欧州2カ国とのゲームでロースコアを続け、集中力を切らさないこと。そして少しばかりの幸運です。これらが揃えば悲願の同国初のGS突破に辿り着けるかもしれません。

【攻撃のキーマン】

◆ワフビ・ハズリ(LWG)

●1991/02/08 182cm/76kg
●71試合/24得点
●所属:モンペリエ🇫🇷

長年の間現代表を支えたエースも31歳となりました。長らく支えたと言えばサンテティエンヌも同じです。しかしながら、名門をリーグ・ドゥに降格させてしまったこともあり愛する緑色のユニフォームを脱ぎ、モンペリエに移籍しました。LWGを得意としていますが、そこに同世代のLWGムサクニも得意としているため、そのバッティングが同国代表の長年の悩みです。ここ数試合はLWGの座は同国最多キャップを誇るムサクニが務めていますが、同国最多得点はLWGハズリ本人です。精度の高い右足を活かしたカットインや、的確なコントロールショットが売りでグループでのバランスを重んじるチームでは、個人スキルで世界に太刀打ちできる数少ない存在です。LWGムサクニとの併用なのか。ワンポイントでLWGハズリの起用なのか。注目です。

【攻撃のキーマン】

◆フェルジャニ・サシ(CMF)

●1992/03/18 186cm/80kg
●77試合/6得点
●所属:アル・ドゥハイル🇶🇦

本来は守備のキーマンを紹介するところですが、勉強不足でチュニジアの守備陣で知っているといえば、SBバレリー(サウザンプトン所属歴あり)、CBレキク(アーセナル※ローンでスパルタ所属)で、まだ主力になり切れていません。ということで、チームの心臓であるCMFフェルジャニ・サシを紹介します。‘21アフリカネイションズカップは不出場でしたが、‘18ロシア大会では主力を務めており、PKキッカーを務めます。大柄な体格を生かしたダイナミックなプレーを見せつつも、繊細なテクニックも備えており、中盤でリズムを作ります。アル・ドゥハイルでも欠かせない存在であり、アジアチャンピオンズリーグでも活躍しています。日常でカタールで生活していることから、オフザピッチのストレスはなさそうです。セットプレーでも鍵を握る存在でもあります。

オーストラリア🇦🇺(アジア最終予選B組 3位)

●5大会連続6回目
●FIFAランキング:39位
●前回成績:GS敗退(最高成績:ベスト16 ‘06)
●予想フォーメーション:4-2-3-1

4−2−3−1

本大会出場を決めたのは全体で31番目。アジア最終予選プレーオフ、南米ペルーとの大陸間プレーオフと苦しみ本大会出場を決めました。アジア最終予選プレーオフでは、完全アウェーで戦ったvsUAEは同国黄金世代の最後の挑戦を払い除け、ペルーとのプレーオフでは試合は主導権を握りながら、自らの手でゴールを破れずギリギリのPK戦の末の勝利と、背水の陣の連続でした。代表を率いるのは元仙台の監督アーノルドで、よく言えば相手に合わせてアプローチ方法を変えることができます。悪く言えば芯がない行き当たりばったりのチームということです。伝統的なワントップを貫いていますが、4-4-2も併用することもあり、まだ試行錯誤を繰り返しているように映ります。これまで躍進するときは決まってアンダードッグの立ち位置で、世界を驚かせることもしばしばありました。その時に中心にいたのはいつもフィジカルが強靭で基準点となれるCFの存在でした。今大会は、ケネディもケーヒルもいません。最も突破の期待感が薄い4番手であるのが現状で4番手です。国内では期待感は高くなく、失うことは何もないため、自陣に引きこもり、力任せのパワープレーへの回帰こそが僅かな突破口となりそうです。

【攻撃のキーマン】

◆エイダン・フルスティッチ(OMF)

●1996/07/05 178cm/70kg
●77試合/6得点
●所属:エラス・ベローナ🇮🇹

オーストラリアで最もフットボールを知っており、頭の中のアイディアを具現化できる攻撃のタクトを振るうのがOMFフルスティッチです。アジア最終予選vs日本で得意の左足で直接決めたFKには彼の技術が詰まっていました。ファイナルサードで最も彼の技術が生かされ、前線を活性化することができますが、代表では最終ラインからのボールをレシーブすることも任されます。そんな替えが効かない存在OMFフルスティッチですが、まさかの大会直前に負傷してしまいました。直前の怪我であるため、コンディション調整を実践でする時間がなく、おそらくぶっつけ本番の大会になるでしょう。ただでさえも攻撃のアイディアが乏しい現代表で彼が不在となれば、CMFアーロン・ムーイへの負担が増えることになり、より一層勝ち点獲得が遠のきます。オーストラリア代表への期待感は薄くとも、OMFフルスティッチの華麗なプレーは一見の価値ありで、初の国際大会でどこまで表現できるのか見てみたいです。

【守備のキーマン】

◆トーマス・デン(CB)

●1997/03/20 182cm/76kg
●2試合/0得点
●所属:アルビレックス新潟🇯🇵

‘20東京五輪代表のキャプテンとして臨みましたが、A代表定着には至りませんでした。そうさせたのが怪我の長期化でした。浦和レッズのメディカルに不安を覚え、最終的には治療方針の食い違いから退団することになり、行き着いた先は当時J2アルビレックス新潟でした。この移籍で状態は改善され、パフォーマンスは上がると考えられましたが、そうではありませんでした。しかしながら夏から秋に入る頃からコンディションを上げ、見事アーノルド監督の目に留まりました。それはA代表のCB陣に怪我人が続出したからで、幸運でもありました。

実際、テストの意味も込められたのvsニュージーランドとの2連戦で、素晴らしい活躍を見せたこと、RSBにも対応できることが選出に一歩リードといったところでしょうか。本大会では主力CBらの復帰次第ということもありますが、J2サポーターからすると応援せざるを得ませんね。あとCFミッチェル・デュークも頑張れ!

フランス、デンマークの勝ち抜けはほぼ8割といったところでしょうか。
第2戦🇫🇷vs🇩🇰、🇹🇳vs🇦🇺が最も重要になりそうです。
🇩🇰が🇫🇷に勝利し、🇹🇳がしっかりと🇦🇺勝利した場合、第3戦🇫🇷vs🇹🇳が運命の大一番になります。度々記している“WCの呪い”は本当に存在するのか、自分の目で確かめるときです。

それでは、このへんで、、、

ばいころまる~

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