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無双竜機ボルバルザークみたいに生きたい

・このクリーチャーが出た時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊  する。その後、このターンの後に自分のターンを追加する。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。
・W・ブレイカー
・スピードアタッカー

出典:デュエル・マスターズWiki ミラー

 まさしく、私たちが追い求めた生き方そのものじゃあないか。コイツはベリーレアなんかに収まってていいような器じゃない。私たちは無双竜機ボルバルザークみたいに生きるために生まれてきた。多分そう。

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 今なおデュエルマスターズファンを惹きつける伝説のカード「無双竜機ボルバルザーク」。そのあまりの傍若無人さから、プレミアム殿堂入り(公式大会でカード使用禁止措置)にも選定された。
 このカードを出した時点で、出された相手に行動権利は一切なくなり、あとは自動的に勝つか負けるかをただ眺めるだけになるという、カードゲームにおいてあってはならないような事態が起こるのだ。いかにむちゃくちゃなカードかわかることだろう。ゲームバランスというよりゲームそのものを揺るがしかねないことから使用禁止措置になったと言える。

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 ボルバルザークのように生きるとはどういうことか。

 たとえば、スピードアタッカーさながら、出社して早々にデスクというデスクの上にある資料や備品をすべてなぎ払い、唖然としている同僚を傍目に会社の不平不満愚痴文句をこれでもかとぶちまけ、最終的に上長に退職届を叩きつける。上司のハートにW・ブレイク。これでゲームセット、私の負けである。

 同僚にも上司にも付け入る隙を与えずにやりたいことだけをやって、最後は自分勝手に自爆。ストレスフルな社会を生きるサラリーマンがたまにする定番の妄想ランキング堂々の第1位だろう。「ここでこれやったらオモロいやろなぁ…w」の極致である。この場合自分が勝つことはおそらくないだろう。いってしまえばボルバルザークは、ただキチ〇イゲージの解放をしているだけなのである。

 ここでいう”パワー6000のクリーチャー”というのがミソである。パワー6000というと、デュエルマスターズでは中盤の戦局を担うボリューム層であり、会社に言い換えれば中堅層、管理職層である。その層に大ダメージを与えるには、自分自身が職場でそこそこの戦力になっている必要がある。ゆえに凶悪である。せっかく盤面が潤ってきた局面でこんなことされたらたまらない。

 つまり、無双竜機ボルバルザークは、「入社6-7年経過して、会社としてもそこそこの戦力になってきたタイミングでいきなりすべてをぶっ壊して退職」するサラリーマンそのものである。結果プレミアム殿堂入りを果たし、社会にも二度と復帰できないのである。デュエルスタンバイ!!

 

 

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