内藤あんも

やあ、さすらいの模型人内藤あんもです。楽しく模型作ろうぜ。

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マガジン

  • あんもの模型ライフ

    模型の話をボンヤリと徒然なるままに。思いついたら更新。

最近の記事

カーモデルを楽しむ。

気付けば4月。静岡ホビーショー合同作品展が近付いてきた。今年も所属サークルYYMCにて作品展示を行う予定である。趣味のもの、作例、サークルテーマ作品などなど色々持ち込みたいのだが個人卓というわけでもないので数は調整していかねばなのである。 さて、今回のサークルテーマは「カーモデル」。ウチのサークルはミリタリーメイン3名とキャラクターメイン1名という構成なのだが、皆それなりに色んなジャンルを作る事が出来るので展示会毎に様々なお題を設けている。そのテーマが今回は「カーモデル」な

    • 思い出模型を更新する。

      先日タミヤのブルムベア中期型を完成させた。後期型じゃなくて中期型。ミリタリーミニチュアシリーズ(以下MM)の番号でいえばNo.77、ノーマルのIV号戦車H型のバリエーションキットとしては一番手のラインナップ。 中期型ならドラゴンなどの他メーカーのものが既に発売されており、寸法的に正しいものが欲しければそちらを選べばよい。このキットはモーターライズのIV号戦車のキットのバリエーションのため、寸法にアレンジが入っている。当初は新IV号とのミキシングも考えていたが、本末転倒という

      • ブラジルで見たVWを作りたい。

        先日ブラジル旅行をした。実はまとめているところなのだが一向に書き終わらないし記憶もちょっとずつ抜けているので早くまとめてしまいたい。そんなブラジルでのお話。 旅行ではサンパウロとリオ、フォスドイグアスを訪れたのだが、どの町でも見かけたクルマがこれ。 そう、フォルクスワーゲンタイプ2だ。そのなかでも第二世代にあたるT2バス/バンが数多く走っていた。日本で有名なのはハセガワがプラモを出していることでもお馴染みのT1だが、これって1960年代に生産が終了している何気に古い車なのだ

        • 続・リアルって何だろう。

          インターネットが発達し、ちょいとググると資料がぽろぽろと見つかる時代となった。スケールモデルを作る身としてはいい時代だと思う。いや、勿論「なんでここの写真撮ってくれてないんだ」とか「解像度!解像度が足りない!!」なんていう我儘な気持ちも日常茶飯事ではある。 最近カーモデラーに聞いた言葉で興味深かったキーワードがある。「レーシングカーが一番考証に厳しい」。若干言葉に語弊もあるかもしれないが、なるほどなあと思った。公式がちゃんと写真を撮影していて資料は豊富、同じマシンなのに次大

        カーモデルを楽しむ。

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        • あんもの模型ライフ
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        記事

          君は何故生き急いで模型を作るのか。

          やあ、俺です。プラモ作るの得意なんですよね!得意技は早作り!電光石火の勢いでプラモ作るよ!! なんて痛々しい感じで始めてみたわけだが、只今絶賛発売中の月刊モデルグラフィックス誌2023年11月号に掲載されているTAKOM/BLITSの1/35 III号突撃砲F型後期型、本誌を読んでいただいた諸兄にはお分かりになると思うがテーマが「早作り」なのである。ブランド名であるBLITSとかけて電撃的に作ろう、という事なのだが、同社の製品の中でもとても作りやすくて改めて好きになっちゃっ

          君は何故生き急いで模型を作るのか。

          イタレリ製品との付き合い方。

          ぼくが得意顔で語るまでもないがイタレリというメーカーがある。海外の模型メーカーの中でも老舗と呼んでも問題なかろう。先に釘を刺しておくが残念ながら歴史を語る話ではない。そもそもぼくはイタラエリの頃は知らないわけだから。きっと詳しい方がどこかで記事にしていると思うので個々で調べていただきたい。あと今回はAFVモデル(含ソフトスキン)の話なのでエアモデルやカーモデルに関しては触れていないのでよろしくお願いしたい所存。 ぼくが戦車模型を作りだした頃のイタレリの一番古い記憶はタミヤと

          イタレリ製品との付き合い方。

          自分のスタイルで模型を作る。

          唐突に完成したタミヤのII号戦車C型(ポーランド戦)。塗装の練習や勉強したいなーと思い、組みかけだったキットを引っ張り出してきてぶわーっと一日で組み立て、半日で塗装するというパワーモデリング。 キット自体は2009年のモノなのでもう若干懐かしい感じがする。これの前に出てたフランス戦仕様のA~C型は当時作って完成させたが、コッチは初めて。車体前面の丸みを帯びた装甲が可愛い。 作業工程はまいどTwitterを参照していただくとして。工作自体はあまり手を加えずサクサクと。OVM

          自分のスタイルで模型を作る。

          わしゃがな立体物。

          ワンフェス2023Winterからもう二週間が経とうとしてる。早いねー。改めて当ディーラーのアイテムをお買い上げの皆様には感謝の気持ちをお伝えしたい。ほんまありがとうございます。 さて、そろそろきちんと触れなきゃなるまいという事で前回のワンフェスで立体化に挑戦したアイテム「おうま大好きおっさんズ」と今回の新作「また明日も楽しもう」の話。 前職を辞めてからコロナ禍に突入し、すっかり自宅で模型を作る日々が板についてしまったのだが、以前はテレビを見たりしていた時間がサブスクでア

          わしゃがな立体物。

          ガールズ&パンツァーとぼく

          模型誌に唐突に載っていた新しいアニメの広告を見て大多数の戦車模型ファンは首を傾げたと思う。Ⅳ号戦車D型に女子高生が乗っているピンナップ。タイトルは「Grils & Panzer」。後ろになんか分からんけどデカイ構造物が…空母っぽいな?そんな広告ページを見て不安というか期待値は正直高くなかった。今更隠す事でもない。どうせ戦車を出してミリタリーファンがガッカリするアニメになるんじゃろうなーでもせっかくだし見ておくか。それくらいの気持ちだったのを覚えている。 それでも一話はリアタ

          ガールズ&パンツァーとぼく

          メガネのある模型生活。

          中学生の頃に急に目が悪くなった。近視である。理由は明白だ、日光があまり入らない薄暗い部屋で今ほど光量もない照明の元でプラモばっかり作っていたから。中2の視力検査で昨年の1.5から一気に0.6まで下がり、愕然としてメガネを作ってもらった。とはいえ当時は一般生活に支障があるほどではなく、学校で使用するぐらいで常用しだしたのは高校生の途中ぐらいだったかな。当時は高かったよねメガネ。 そう考えるとメガネとのお付き合いは30年を越えている。近視なので家の中ぐらいなら裸眼でも大丈夫なのだ

          メガネのある模型生活。

          オススメとは。

          戦車模型を作り始めてかれこれ30年。雑誌で作例を担当するようになってからは13年経つ。その間に専門学校で講師をしたりしていたが、特に作例をやるようになってから何度か出くわした場面がある。 「戦車模型作りたいんですが何がオススメですか?」 実は以前同じような話題をブログで触れはしたが、その時は話題がちょっと違ったので改めて書いてみる。 実はコレ、意外に難しい。その質問をしてきた本人がどういう目的で戦車模型を作りたいのか、そもそもどんな模型を作っているのか、そしてゴールは何処

          オススメとは。

          模型に罪はない。

          さて世界は大変な事になってしまった。 僕の趣味は敢えて書かなくても分かると思うんだが「戦争に使われていた兵器の模型」を作っている。冷静に考えなくても因果な趣味だ。これまでは「これは実際にあった戦争や現在進行形で使われている兵器なんだよね。でも模型だし。プラモデルだし」という割り切りをしてきた。 しかし今まさに行われているウクライナの戦いは一概にそんな単純な言葉で切り捨てる事が出来ない。我々ミリタリーモデラーには切っては切れない話なのだ。ウクライナにも模型メーカーはたくさん

          模型に罪はない。

          タイガー戦車とぼく

          以前もちょこっと触れたが、僕が戦車模型を作り始めた頃にちょうどタミヤのタイガーⅠ型後期生産型が発売された。連結式の履帯が最初からキットに入っており、各パーツの造形や彫刻などは「新世代の模型」に相応しいキットだった。いや、僕は若すぎてそこまで感動を覚える事が出来ず「うわーコーティング無理―」ってなってたわけだが。 僕がまともに「タミヤのタイガー」に向き合えたのはツィンメリットコーティングのいらない初期型が出てからだった。タミヤニュースに踊る悪魔の倒福タイガーの記事が掲載され、

          タイガー戦車とぼく

          IV号戦車に恋してる

          いつ頃からだったか、好きな戦車は? と問われると迷いなくIV号戦車と答えるようになっていた。初めて買った戦車はベタだがⅡ号戦車だったし、リモコンのロンメルとかケッテンクラートも買ったりしてた。 だけどどのタイミングでか覚えていないがIV号戦車が好きになっていたのである。きっかけを覚えていないのはとても悔しいのだが。多分中2ぐらいの時にバイブルでもある「アハトゥンクパンツァー!! 第3集 IV号戦車」を購入し、それこそ擦り切れるぐらいに読み込んでいる。新しい資料集も沢山出てい

          IV号戦車に恋してる

          書籍化。

          お久しぶりになってしまった。なんかこう、ネタがなかったわけじゃないが、これではいけないとカタカタとキーボードを叩く。 さて、少々遅くなってしまったが僕が月刊アーマーモデリング誌で連載していた(正しくは終わってないのでまだ続く可能性もあるのだが)ガルパン戦車を作り倒す「コレが本当の戦車模型道」が書籍化された。 コレが本当の戦車模型道: 『ガールズ&パンツァー』に登場する車輛を現在のAFVモデル環境でよりよく再現する 編集:アーマーモデリング編集部 判型:AB判ソフトカ

          温故知新

          タミヤが50年以上続けている長寿の模型シリーズといえば「ミリタリーミニチュアシリーズ(以降MM)」だ。1968年にNo.1である「ドイツ戦車兵セット」が発売され、様々な世代に愛され続けている。入門用として数多くの模型戦車少年がトライしたⅡ号戦車F/G型や高嶺の花だった88ミリFlak36/37など、通算350作を超えるシリーズだけに話題は尽きない。 僕は1977年生まれなのでNo.100チャーチルクロコダイル戦車辺りが同い年であり、今でもイギリス歩兵戦車チャーチルMk.VI