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ブラジルで見たVWを作りたい。

先日ブラジル旅行をした。実はまとめているところなのだが一向に書き終わらないし記憶もちょっとずつ抜けているので早くまとめてしまいたい。そんなブラジルでのお話。
旅行ではサンパウロとリオ、フォスドイグアスを訪れたのだが、どの町でも見かけたクルマがこれ。

ぼろぼろである。

そう、フォルクスワーゲンタイプ2だ。そのなかでも第二世代にあたるT2バス/バンが数多く走っていた。日本で有名なのはハセガワがプラモを出していることでもお馴染みのT1だが、これって1960年代に生産が終了している何気に古い車なのだ。ブラジルで多く見かけたこのT2はVWブラジルで生産されていたタイプであり、コンビ(Konbi)という名前が付けられている。

珍しかった白じゃないコンビ。エンブレムに注目。

VWブラジルのコンビはバージョンを重ね、本家VWのようにT3へシフトする事なく2013年まで生産されていたとの事。10年前までこのデザインのまま生産されていたというのは本当に凄い。タフで壊れにくく、しかも比較的安価で購入出来たとの事で商用車として多く使われている。

バスタイプ。T1のように窓枠が多く、かなり初期のコンビ1600。
ルーフキャリアが付けられている。上の写真と比べると屋根がちょっと高い。
同じ車輛を後ろから。後部ドアにVWのエンブレムが入ってる。
空冷エンジンから水冷エンジンに載せ替えたタイプ。フロントグリルが特徴的。
バンタイプのフルガオ。燃料口に蓋がない。
車内に機材を詰め込んでサトウキビジュースマシンと化している。しぼりたてジュースは美味しかった。
ぼろぼろ。もっとぼろぼろのものも見かけた。

先に触れたように長く生産されていただけあって町で見かけるコンビには非常に個体差があり、比較的綺麗に使っているものもあれば廃車寸前のものもあった。見ているだけでわくわくする。ただ、車内から見かけるものも多くなかなか写真が撮れず悔しい。ピックアップも何台か見かけたんだけどなー。
面白いのは本当にボディカラーがホワイトばかりだった事だ。ごくまれにダークブルー単色やPOPに塗り分けられた車も見たが、基本白が多い。ブラジルではあまり派手な色のクルマは少なく、ブラックやシルバーなどのモノトーン系のクルマを数多く見かけた。どうやら中古市場で高値でやり取り出来るらしい。

最初の写真のUP。

話がちょっと逸れた。上の写真を見ると情報量が多すぎて胸やけしそうになる。外れたVWエンブレム、メッキリムの外れたヘッドライト、車体下部のサビ、曲がって取り付けられたナンバープレート…まるで「上手く作れずにパーツをなくしたプラモ」みたいだ。
そう、全てはモデラー視点で見ていたのだ。町で見かけたその日の夜のうちに検索してキットが出ている事を確認し、日本に帰国して家に帰る前にポチったのがこれだ。

ボディカラーが眩しい

そう、ドイツレベルから発売されている1/24フォルクスワーゲンT2バスのプラモデル。easy‐click systemと書いてるとおり接着剤いらずで組めるキット。パーツ数がそこそこあるので入門用簡単キットというわけではないが、あとからバラしたりすることが出来るのは有難い。ガンプラみたいな気持ちで組めるんじゃなかろうか。

でっかいな!?

キットは本家ドイツ版のT2を立体化しているため、VWブラジルで生産されていたコンビにするには若干の改造も必要だと思うが…まあ、あんまり深く考えずに作ろうと思う。給油口を修正するぐらいはするかな。ただ、どちらかというとバスタイプよりもバン(フルガオ)で作りたい。となると側面窓は全部プラバンで埋めてしまうのか…いや、楽しそうである。すごく。

サンパウロについて最初に見たコンビ。ベコベコなのがたまらない。

ブラジルには車検というものがないらしく、壊れるまで走り続けるとの事。今この時でもブラジルのコンビは元気に走り回っているのだ。そんなコンビを作れたらいいなと思う。■

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