とし総子

小説と、詩と、川柳と、日々のことを書いています。 猫が好きです。 アメブロ→htt…

とし総子

小説と、詩と、川柳と、日々のことを書いています。 猫が好きです。 アメブロ→https://profile.ameba.jp/me ブルースカイ→https://bsky.app/profile/toshisouko.bsky.social

マガジン

  • 短いお話

    短い、小説になりきらないものを、載せていきたいと思ってます。

  • 詩、誌、氏

    詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。

  • 川柳での日々

    川柳の習作を書いたり、川柳教室でのことを書いたりしたnoteをまとめておくためのnoteです。

  • いつか朗読になるかもしれない類の

    自作の詩を読み上げたものを、ぽつぽつと。

  • 余情

    小説。 あなたに一目会うために十年を繰り返すわたしのお話し。

最近の記事

  • 固定された記事

じこしょうかいします、今さらですが

今さら自己紹介の理由 私が、 自己紹介なるものを書いていないことに気が付いたのは、 解雇問題が起こって、毎日何かしらnoteを書く、と決めてからでした。 、、、遅すぎる。 いや、最初の記事で、そのようなことを書いたり、 たしか書きはじめたときは、 “そうだ!自分のことをどんどん書いていこう!” なんて張り切っていたりしたのですが、仕事と子育てと趣味に明け暮れて、 そのうち書こうと思っていたことを忘れていました。 何かを書き、それにスキをいただくと、その人のnoteを

    • 「おばあちゃん、わたし」の解説のような

      祖母の家に行く前に、 我慢できず書いた詩です。 もう詳しくはnoteにて。 最後は強く言ってみたかった。 祖母に私の印象を聞いたら、 無口で本を読んでいる子供だったと。 こんなに話せるようになったことを喜んでびっくりしておりました笑

      • 「綿毛」の解説のような

        はい、これは詩学舎での宿題の「水玉」のお題のつもりで書きました。 野原に広がる白い球体のかわいい水玉。 それが瞼に過ればいいな、と思っています。 可愛子ぶりたいけれど、 そんな恰好では思い切り走れないので破り捨ててしまう自分が好きです。 三角しかない積み木でも。 錆付いた身体でも。 私はその春を越えていく。 という詩です。

        • 「わたしのやさしい詩」の解説のような

          一つの四角をつくりたかった詩です。 これを一字抜けば崩れる脆さ。 他にはない白い空白をも楽しんでもらえたらいいかなと思った詩でした。 「わたしのやさしい死」にすとけばよかったかなぁと、 ちょっとおもったり。 酒とひたすを漢字と平仮名を入れ替えました。

        • 固定された記事

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        • 短いお話
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        • アメブロに漫画のおススメ書いてます!
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        記事

          「希求」の解説のような

          言葉は、 言葉を扱うものによって変化するけれど、 それでもそのもとは、 根源はけして動かないものだから、 そのまわりでいざこざが起こっても、 私はその真ん中を見つめるだけで、 動じないだろうという詩です。

          「希求」の解説のような

          「白い水玉」の解説のような

          先月の(4月)の詩学舎のお題を、 誰も手を挙げなかったので、 私が思い付きで 「水玉」 と言いました。 何で水玉だったかというと、 次の会で最初の5分スピーチをする方が、 「〇が好き」 というのと、その日のその方の服が四角だけど水玉柄だったので、 あー、水玉みたいにまるかったらいいのに、 と思ったら手を挙げていました。 そして自分で上げておいて困る、という笑。 そんな私の最初の水玉。 私の中に投げかけてくるあなたがすきだというわたしの純粋よ。 わたしを異色の水玉に仕上

          「白い水玉」の解説のような

          「重い青」の解説のような

          これも夢パターン。 もううつらうつらも、呑気にしていられません笑 すぐ書き起こせるようにノートをそばにおいて寝ています。 重い青の水ではなく、 青の重い水の中、 というのがこだわりかもしれません。 その透明度のすすまないなか、 同じように沈み込んでいるものたちを感じ、 誰もがそれにけして拒絶を感じていない。 どちらかといえば安らぎというのか、 逃げ込める膜の中を想像してしまう場所でした。 そんな映像を詩にしました。

          「重い青」の解説のような

          「砂」の解説のような

          これは胸の痛みにうつらうつらとしながら視た夢の様子です。 自分が砂塵に消えていく。 その安らかさを感じる夢でした。 もっと明るいタイトルにすればよかったな。

          「砂」の解説のような

          「食事」の解説のような

          川柳で、 「トマトとケチャップの繋ぎ目はどこ」 というのを詠んだあと、 もうすこしおいかけてみたくなって書いた詩です。 ただ、子供の成長、 子供という他者のあっさりとした違い、 その違いを分かりあって、許し合って、生きてきた時間の不思議。 私はあまり食事を用意しませんが、 時々つくるカレーだけは、 わが家の味だと思ってもらっているようです。 人参はすりおろしたり、 キノコは細切れにしたり。 じつは嫌いなものだって、 君達の身体に入れていってるんだぞ、母は。 そう思いなが

          「食事」の解説のような

          「さよならのはじめて」の解説のような

          最初に感じた死は、 なんだっただろう。 千切ってしまった草花。 潰してしまった虫。 自死を選んだひと。 曾祖母の死。 猫や犬の冷たくなるからだ。 いや、 それよりも今目の前に笑ってくれている誰かとの、 これからに長く自分がいないのだろうという予感。 いつまでもは存在せず、 わたしには私の時間が流れ、 誰かにも同じようにいくべき時間の流れがある。 その切なさに、堪え切れず泣いてしまったことが何度もありました。 別れ。 それがもう再会のないものであったなら、 それはもう死と

          「さよならのはじめて」の解説のような

          「おおきな音」の解説のような

          私は自分の心音がふつうにきこえる人間です。 私のまわりにそういうひとがいないので、 どういった割合でそういう人がいるのか分からないのですが、 歩いていても、じっとしていても、こうして打っていても、 心音というか、臓器の動きが伝わります。 その音は、水に沈んだ時とは違い、 また、たにんの背中や胸で聞く音とも少し違います。 音というものは波を広げていくことだ、 ということが、 体の水分を揺らすことで伝わっていく。 本当は風に、草に、樹々には聞こえているのじゃないかと思っていま

          「おおきな音」の解説のような

          「わたしは歩く」の解説のような

          わたしにとって死というものは、 けしてマイナスなだけのものではありません。 あいたいひとがいる、 以上に、 わたしには、 生きた後にするべき何かが死の先にあるような気がします。 それが達成できるように、私は私を奮い立たせ、 真の闇に向かっていようとも武器は持たず、 足裏だけを傷だらけに、 歩いて行くのだと思うのです。 という詩です。

          「わたしは歩く」の解説のような

          「海のたね」(短いお話)

           生まれた場所は、それは小さな島だった。  自然は豊かで、花や蝶の彩は、鳥や魚にも写し込み、そこへ差し込む光さえ様々に様子を変える。うつくしい島。わたしの故郷。  そこにわたしが居られなくなったのは突然だった。  ある夕暮、これからを誓い合ったひとと浜辺を歩いていた。  可愛らしい子供たちが笑いながら手を振った。振り返すわたしに、そのひとは静かにこれからのことを話していたのだった。 子供が群れて家路に走り出す時だった。 わたしの身体は突如大きくなりはじめ、それは目の前のひとの

          「海のたね」(短いお話)

          「おばあちゃん、わたし」(詩)

          まともな孫じゃなかった さいしょから まともであろうとする努力のあとなんて 見つけられなかったでしょう だけど 成らないといけないのかも くらいは思ってた ずっと静かに おばあちゃんが私を収めていてくれるあいだも 新しいひとでもなければ 古い人形のようでもなくて ただただ変わり者のジャンクの赤い指輪だった 孫のわたしは だから言いたいことってある?って聞かれたら たったひとつよ おばあちゃん ごめんっていいたいのを歯を食いしばって こんな孫も良かったでしょ!

          「おばあちゃん、わたし」(詩)

          祖母に会いに行きました、のときのこと

          そう言えば。 この間、父方の祖母におそらく二十年ぶりに(多分、会ったのが最後十代の後半に入った頃だったから、、、)会いに行きました。 その日の朝のnoteはこちら。 そんなわけで会いに行ったのですが、 早く出たために、 その上、下道で山側の道で行ったために、 お土産らしいものを買える店に行きつけず、 結局全然今住んでいる場所関係ない、 (しかも祖母が私の好きなものばかりを作ったり、 用意してくれていたので、ちっとも何が好きなのか分からなくなってて) 「、、、そうだ、祖母

          祖母に会いに行きました、のときのこと

          「綿毛」(詩)

          私は錆びていく あなたが好き あなたが好き 私は三角を失った積み木 あなたが好き あなたが好き 可愛こぶってフリルを巻いて 怖くなって破り捨てた 白い雲と空に溢れる金糸の雨 あなたの目と私の色彩 野原は広かった 点々と増える白い玉を二人は軽々と飛び越えていった

          「綿毛」(詩)