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「わたしのやさしい詩」の解説のような

一つの四角をつくりたかった詩です。
これを一字抜けば崩れる脆さ。
他にはない白い空白をも楽しんでもらえたらいいかなと思った詩でした。

わたしはやさしいひとだった
わたしはやましいひとだった
わたしはただしいひとだった
わたしはただれたひとだった
わたしはましろのひとだった
わたしのまわたはしけってた
わたしはいいかけてだまった
わたしはとどかぬ月を抱いた
わたしはひと房をつまみあげ
わたしにひたして酒とあおげ
わたしはぽつねりんとひとつ
やがて崩れる暗黒に笑ってる

「やさしいわたしの詩」

「わたしのやさしい死」にすとけばよかったかなぁと、
ちょっとおもったり。
酒とひたすを漢字と平仮名を入れ替えました。

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