「おばあちゃん、わたし」(詩)
まともな孫じゃなかった
さいしょから
まともであろうとする努力のあとなんて
見つけられなかったでしょう
だけど
成らないといけないのかも
くらいは思ってた
ずっと静かに
おばあちゃんが私を収めていてくれるあいだも
新しいひとでもなければ
古い人形のようでもなくて
ただただ変わり者のジャンクの赤い指輪だった
孫のわたしは
だから言いたいことってある?って聞かれたら
たったひとつよ おばあちゃん
ごめんっていいたいのを歯を食いしばって
こんな孫も良かったでしょ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?