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退職前にやらなければいけないこと(引継ぎ)

起業をする前に避けては通れないとても大事なことがある。それは退職。

自分は部長という立場であることから、きちっと引き継ぎをすること、そして自分が抜けた後も会社の成長がストップしてしまわないこと、そして企業に関してもできるだけ応援してもらえるような関係でいられるようにしなければいけない。

まずは部長とはその人間の能力によって会社組織の動きが活性化したり衰退することもあるほど重要な組織の大きな歯車である。

ただ、僕がマーケティング部長職として重きをおいたのはメンバーのマネジメントで、実際に会社の利益に貢献する重要なマーケティング施策などは自分の独断で推進することが多かった。

理由は感覚を共有できなかったから。やりかたがわからなかった。

マーケティングとは基本的には仮説をたて、仮説を元に実行し、効果を測定し分析しなければならないのだが、数字がとても重要になる。市場規模はどう?競合の数は?など仮説を成功に導けるだけの根拠となる数字を列挙しなければいけないケースが多い。しかし、そんなものは数字を並べなくても感覚でわかることが多いのだ。特に自分がその分野にどっぷりはまっていれば「感覚」を元に構築することが多い。感覚は経験値や感受性、そして今までに蓄積した自分の頭の中のデータである。数字と感覚をかけあわせて仮説がうまれてくる。僕自身とても感覚が鋭いので数字だけの説明だと辻褄があわなくなってくる。その感覚を現存のメンバーと共有することがとても難しく、根拠はないため強引に自分で推し進めていくしかなかったのである。そしてそれは運良く結果が出ていた。

そして、それが今1番の課題として僕に降りかかっている。組織から僕が抜けると僕の感覚でやっていたことができる人間がいない。後任者がいないのだ。既存事業をずるずると続けることはできても新たな施策がうまれない可能性がある。

そて、それをどうやって解決するか。退職までにきちっとしなければならない。


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