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【若林源三解体新書】#13 ~裂傷に関する簡単な考察~



今さら書くことでもないのですが、若林くんは怪我が多い
怪我なくナイスセービングばかりされると、サッカーの試合、つまりサッカーの試合の漫画として面白くないものになってしまうからです。

SGGK若林が本気で常に絶好調では、チート(ここでは、いかさまのようにすごい、の意味)がすぎて誰も得点できなくなってしまう。だから、怪我による弱体化をはかり失点調整することが必然なのです。

なお、最新のゲームである「キャプテン翼 RISE OF NEW CHAMPIONS」、通称RONCでは、若林くんにSGGKとの肩書がついているもののユーザーの手腕というか使用方法によってはその真の凄さはまったく伝わらないようです。
特に、キャプテン翼をよく知らずにこのゲームを始めた勢の中には、プレイしてみて「若林ってやつのどこかSGGKなのか、っていうかSGGKって何なのかさっぱりわからん」との感想を抱く一部の方が確実に存在しています。
サッカーのゲームですからね、シュートを決めて得点するのが基本構造でしょうから、そこまでGKを最強に作ることはできないのでしょう。

そんな若林くん、
彼の原作での最新の怪我………
それは、背中の裂傷

今回はその傷に関して、真剣にやると気持ちが重たくなるのであくまでライトに検討してみました。

★一人の男の人生について筋を通したくて市井の民が考察している文章です、色々ご容赦願います★




☆怪我から退院までの経緯

その怪我の場面はこれです。
こんなシーンなんか見たくないけれど、怪我がアイデンティティの人を好きになってしまった宿命だと思って仕方なく我慢します。

これでもマシなものをセレクトしました。

血が苦手な人は見ない方がいです。
私も苦手です。

背中をがっつりバッサリ。
これはわざとではありません、シュナイダーが果敢にゴールを狙いに行った結果なのです。

で、これが皮膚の表面上のかすり傷ならまだよいのですが、出血多量すぎて医師の卵でもある三杉君が超ビックリ。


こうして、救急搬送ものの緊急事態となりました。
この話のタイトルが、コマにあるとおり『 緊急事態 』ですから。
ここを読んだ初見の私は、大袈裟ではなく心臓が凍りついて死ぬかと思いました。


そして、怪我をし救急搬送を経て病院での傷の縫合手術が終わりますが、これが現実の時間にして約1年4ヶ月かかりました。
(怪我をしたのが2019年2月発売のグランドジャンプ、手術終了が2020年6月発売のキャプテン翼マガジンです。)

大量の出血でしたが、血液型が若林くんと同じくO型である見上さん及びドラクスラーご一家(若林くんが中学2年の年齢の頃にドイツで下宿していたお家の方々)のご協力により若林くんに輸血をし、縫合手術は無事に成功します。


↑ ↑ ↑ キャプテン翼マガジンvol.2『キャプテン翼メモリーズ2』より


セリフは、搬送先であるリアソール中央病院(↑の建物)での縫合手術直後の医師の言葉。

……傷口がふさがればピッチに戻れる!?
あんなに血が出た大怪我なのに?!

決勝には出るに決まっている、と思いつつ、医師のお言葉に強引さを拭えません。

なお、今はマドリッドオリンピックという大会に出場中の若林くん。
五輪のサッカーの試合を調べてみると、準々決勝から決勝まではだいたい1週間です。
そして、裂傷というのは、化膿するなど症状が悪化しなければ一応1週間程度で傷が塞がるそうです。傷を縫った糸の抜糸も1週間~10日程度。

だとすると、まあ、そこまで強引な展開でもないのですが……

つまり、骨や神経系統には異常無し、という所見であると捉えるべきでしょう。



そして、本人。

試合翌日の病院にて。↓ ↓ ↓

怪我をして失神した後、こうして目が覚めて喋る若林くんに会えるまで、現実の時間で2年かかりました。
(このコマの掲載が2021年2月発売のキャプテン翼マガジン。)

久しぶりに喋った言葉が

「やっと起きたか」

……その台詞、むしろそのまんまあなたに返しますよ。
ようやく無事に目を覚ましてくれましたか、若林さん………………(涙)。


ちなみに、私も腹部を手術して傷を負ったことがあります。
その時若林くんより確実に深く切りましたが、縫うほどの傷は普通めちゃくちゃ痛いです。
若林くんは何ともない顔してますが、痛み止めでも服用しているのでしょうか。

そして、彼は
「(飛行機は)気圧で傷が開くおそれがあるから」電車移動で他の日本代表メンバーと合流する」
と言い出します。

………は?気圧で傷が開く??
それ、やっぱり大怪我なのでは……


カルツはもう呆れて笑っちゃってます、ぶっとい針と糸で100針近く縫ったのに!?と。


そして、有言実行の若林源三、怪我の翌々日にはスペインのリアソールからマドリッドへと移動し他の日本メンバーと合流します。
なお、この現在の連載のモデルとなっているらしき地域間の距離は約600㎞。下の地図は車での所要時間となっていますが、電車でも特急などで5時間程度のようです。飛行機だと約半分の時間となります。
だいたい東京から青森、又は東京から広島や四国あたりの距離感。
片道移動なら半日あれば充分、午前に出発しても午後には到着です。




……と、いうわけで。↓ ↓ ↓


予想外に現れた若林くんの姿に、五輪男子サッカー日本代表のメンバーも驚きです。
一昨日あんな大怪我しておいて、マジか!?不死身か若林は!?
って。

でも、こちら側(つまり読者)では、若林さんの登場にも決勝出場にも誰一人驚いていないと思います。
決勝戦のゴールマウスをまかせられるのは、彼しかいませんので。


☆実際の怪我の様相

しかし、実は傷が浅かったんですと言われても………。

と、そんなわけで、実際どれくらいの傷なのか推測することにしました。

参考にしたコマは、冒頭の事故の瞬間の現場のコマと、こちら ↓ ↓ ↓


ユニの破れ方が怪我の時と違う?
気のせいでしょう。

で、うちのユニで測ってみます。
これは、2020年サッカー日本代表のGK1stユニのレプリカです。
サイズはXOで身長182~188cmに適応。公式では183cmの若林くんにぴったりのサイズのはずです。

で、こちら。↓ ↓ ↓

↑ ↑ ↑ 冒頭の事故シーンの場合


↑ ↑ ↑ 二つ目のコマの場合・目盛りが若干読みにくくてごめんなさい。



どう測っても、破れた箇所はだいたい長さ40㎝というところでしょうか。

長さ約40㎝の傷が身体についたら相当目立ちます。
まあ、服を着ているので普段はわからないでしょうけれど。

そして、本人が深くないと言っている傷の実際の深さ。

ここでのポイントは出血量です。
長さが40㎝でも皮膚の表面上の掠り傷であれば、三杉君があんなに驚いて救急車両の指示なんかするはずがないでしょう。

背中というのは、首などのようにいかにもヤバい太い血管は通ってないそうです。
しかし、あまりにも出血量が多すぎる!!と三杉君が叫ぶほど大量出血したということは、傷が深かったはずなのです。


ここで、こちらのサイトを引用させていただきます。↓ ↓ ↓

皮膚の土台である真皮成分が、完全に切りはなれてしまっている場合、(中略)皮下脂肪や、筋肉、骨が見えてしまう場合もあります。長さにもよりますが、出血の量は多くなり、この場合は、きちんと縫合しないと開いたキズの状態が長く続き、日常生活に支障がでてしまいます。

日本創傷外科学会オフィシャルホームページより


他のHPなどでも調べました。

皮膚は表面から下部へと『表皮』『真皮』『皮下組織』で成り立っています。
最も表面にある『表皮』は0.03~0.05mm、その下の『真皮』は約2mm前後。さらにその下の『皮下組織』が4~9mm前後。それらを合わせると多めに見て約1.5㎝弱でしょうか。
ちなみに、筋肉注射をする場合深さの目安は2㎝だそうです。

救急車モノになるほど出血しているのであれば、骨までいかずとも筋肉まで確実に到達している可能性が高いので、最低でも深さ2㎝は削られた傷と思われます。

長さ約40㎝・深さ約2㎝、これをぶっとい針と糸で100針近く縫った。
これがきっとSGGK若林が今もなお抱えている傷です

2㎝……これを浅いとみるか深いとみるか。

確かに「出血は大量でも、幸いキズの深さは全体的に浅かった」という彼の言葉は正しいのかもしれません。

……うん、そうなのか……まあ、浅くて良かったね……若林くん……。

なお、彼は鍛えているアスリートなので代謝は抜群に良いはず。
確かに1週間のうちにある程度傷は癒着するでしょう。

しかし、何か激しい動きがあれば、傷口がまたぱっくり開いてしまうことが目に見えています。

ブラジルの猛攻に耐えるうちに、傷が開き、その結果2点くらいは失点することになるのでしょう。あ~………また痛いの見るのか、悲しいな(涙)

しかし、特に問題なく2点失点するのもまた納得がいかない。
怪我は、試合を面白くするのみならず、若林くんの失点をやむをえないものとする防御でもあるのです。


なお、若林くんは義理堅い人なので、止血の手当てをしてくれた三杉君にはちゃんとお礼の言葉を伝えていると思います。


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最後までお付き合いくださり、
本当にありがとうございました。

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