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転職活動を終えて-新しい仕事にチャレンジ-

3月頃から初めて転職活動をひとまず終えることができました。
約2か月ほど、ドキドキしながら転職活動をしていたので、ほっとしています。今回は、どのような流れで転職活動を進めたのかや今後のお仕事について書いていきます。

転職活動をしようと決めたのは3月でしたが、2月頃からキャリコンを何度も受け、自己理解を深めていました。

夫は転勤がある仕事で、3月に毎年転勤かどうかがわかります。転勤するとしたら本社のある東京になります。今年度は転勤なしでしたので、いろんなことを踏まえて、転職しようと決めました。ちょうど転職を決めたときに旅にでていたのですが、その時考えていたことがこちらの記事に書いてあります。


なぜ転職するのか

30代となり転機を迎え、夫の転勤も数年後にはある中、今後のキャリアプランをどうしていくとよいのかすごく悩みました。人に相談し、自分でもぐるぐると考えた結果、転職を決めました。理由としては下記のようにたくさんあります。

①現職を続けていくことへの不安

現職はまちづくりのNPOと通信制高校のダブルワークをしています。どちらも不安定な仕事です。やりたいことができる環境ではありますが、組織の状況としても大丈夫なのかと不安になるような環境ですし、通信制高校もお金の面で不信感がつのりました。このまま、たとえあと1年だとしても続けていくことはつらいと思うようになりました。

②お金の不安

お金の面の不安は大きかったです。非正規であること、時給で働いているため月によって給料に差があること、教員時代と比べてものすごく給料がさがっていること、福利厚生がほとんどないことなど続けていくことは難しいともとから考えていました。
NPO自体も私が給料をもらっていいのかというくらいの財政状況でしたし、通信制高校もどんどん給料を減らそうとしていることが伝わってきました。どちらも借り入れをしてなんとかつないでいるという状況で将来性はないなと思ってしまいました。

キャリコンを受けて教えていただいたのは、私は思っていた以上に「安定」を大事にしていることでした。
安定×自由となればとても力を発揮できるよといわれました。かなり理想すぎる話だとは自覚しています。

③専門性を高めたい 転勤しても生かせるスキルをつけたい

学べる環境に身を置きたいと思いました。せっかく取得した、公認心理師、キャリアコンサルタントの資格をとっただけで終わらせるのではなく、専門家としてはたらくことができるようになりたいと思いました。
現状の環境では、あまり専門性を高められるようには感じませんでした。もちろん仕事としては分野に近いことはやっているのですが、私の判断に任せられることが多く頼られる側であったため、成長の限界を感じ、学べる環境に行きたいと思いました。

④フルタイム・正規の仕事をしたい

お金の安定もありますし、将来の子育てを踏まえても現状の不安定な働き方よりも安定した雇用で、福利厚生もある仕事をしたいと思うようになりました。こちらの理由がとても大きかったです。
将来的には、労働と個人事業を掛け合わせながら、自分のペースで飽きずにはたらけるようにしたいのですが、30代はキャリア以外のことも踏まえて、正規での働き方を選択したほうがよいと判断しました。

⑤キャリア(子ども・若者)に関わる仕事をしたい

NPOや通信制高校で勤務する中で、学校卒業後、「はたらく」上での課題を感じました。比較的子ども時代は学校などで様々な大人のサポートや制度がありますが、若者世代のサポートは少ないように感じました。
実際、通信制高校の卒業生の三割は進路未決定ですし、私が関わっていた生徒も未決定のまま卒業していきました。もちろんサポートできる機関は複数紹介しましたが、相談に行くのはとてもハードルが高いように感じました。
居場所を提供しているNPOなども進めてみましたが、その場に行くへの難しさ、居場所といってもその人にとって居場所と思えなければ居場所ではないので、その方にあった場をみつけていく必要性を感じました。

高校生以上の20代の若者にもよく出会いました。
やりたいことがわからない、どうやって就職活動をすすめていけばいいのかわからない、はたらくことへの不安を抱えている人は多かったです。

夢をもて、目標を持てというよりも、その人自身が何をしているときが楽しく、好きであるのか、いろんな体験をしたり人と出会ったりする中で見つけていけるようなサポートができたらいいなと思いました。
現状の社会は、はたらけるような力をつけ、なんとか環境に適応できるような人を育てようとしていると感じます。もちろんはたらく上で大切なコミュニケーション力などつけることも大切です。ですが環境を調整し、働きやすい場をつくっていくことも同時に必要だと思いました。

教員時代に関わった子たちがはたらく年代になってきた中、私ができるキャリアサポート、環境への働きかけをして、自分らしくはたらくことができる社会にしていく何かをしたいと思いました。

⑥都市部ではたらきたい

地元の都道府県で新卒から働いてきましたが、居住先の都道府県で勤務することになりました。東京という大都会に行く前に、地方都市で勤務する経験がしたい理由もあります。
田舎者の私はスモールステップで都市になれることも大事かなと思いました。
高校ぶりの電車通勤をして、電車生活も慣れていきたいと思います。


正直、今の仕事を続けることもできるし、なぜやめる調整をしながら先が決まっていないのに自分を追い込んでいるんだろうとも思いました。

現職のNPOでは、今年度の資金がなく、継続困難かと思われていましたが、私が提出した助成金が複数通り、今年度分の人件費をなんとか確保することができました。私が立ち上げ担当していた事業における資金を獲得でき、あと1年ブラッシュアップしながらよりよい事業展開を行うこともできます。こちらのnoteに記載した事業のことです。


ですが、「新しい挑戦をしたい」という気持ちが強かったため、諦めずプレッシャーを自分にかけ続けながら転職活動をしました。
転職活動をしながら、現職の採用活動をするという謎の日々を過ごしていましたが、採用側、面接官側の気持ちもよくわかり、学びが多かったです。
今後もNPOはサポーターとして関わり続ける予定です。

転職活動の流れ

①自己分析

自己分析をノートに書いたり、キャリコンをひたすら受けて深堀をしてもらったり、ロールモデルなどいろんな人にあったりしながら進めていきました。まずは自分の軸を見つめたり、自分は何がしたいのかじっくり向き合う大切さを実感しました。

②転職のやり方を調べる

転職活動は何度もしようと思ったことはありますし、履歴書、職務経歴書も書いたことはありました。ですが、本格的に行ったことはなかったので、やり方を知る必要がありました。
ネット検索、転職セミナーへの参加、キャリコンに聞く、転職サイトに登録する、エージェントと話す、ハローワークに行くなどできることはどんどん動き調べていきました。

その中でよかったのは、一から転職の流れを学べて、面接練習(採用側、面接側どちらも)ができた転職セミナーやキャリコンを受けることでした。
プロに教えていただくことはとてもありがたかったです。採用側の目線でもさまざまなポイントを教えていただけました。

③履歴書、職務経歴書の作成

履歴書、職務経歴書は何度も書き直しました。だらだらと自分の思いを書いてしまう癖があったのですが、シンプルに見やすく、相手が読みやすいように書くことを意識しました。キャリコンさんにも何度も添削していただき、周りの方にも見ていただきました。私の仕事歴を知らなくてもだれが見ても何をしてきて何ができる人なのかを分かるように書きました。そして、相手が求めていることを分析し、相手にあう形で志望動機、自己PRを書き替えました。


志望動機、自己PRの記載例「カウンセリング職」
■志望動機
私は、「一人一人の自分らしさを大切にして寄り添い、一歩を踏み出す応援ができる人」で在りたいです。教員時代は不登校や発達障害、外国籍の生徒をはじめ多様な生徒と、現職のNPOや通信制高校においても、地域の方や生
徒一人一人に寄り添い関わってきました。貴社では、中高生一人一人に丁寧に寄り添い、カウンセリングをすることができます。これまで培ってきた寄り添う力や柔軟性、多様な方と協働する力を活かすことができると考え、志望させていただきました。

■自己 PR
①柔軟性
地域内の孤立を防ぎ、やさしくつながる地域づくりを目指した「居場所づくり」の取り組みに尽力しました。居場所への来訪者に温かく丁寧に関わり、一人一人の状況や想い、やりたいことを踏まえて、オーダーメイドのサポートをしたり、一緒にやりたいことや好きなことを行ったりするなど柔軟に関わることができました。

②多様な方と協働する力
現職の NPO では、多様な方と協働し、さまざまな事業を推進しました。事業を行う上で「地域内外のつながり」を大切にし、行政や社会福祉協議会、まちづくり協議会、心理や福祉の専門家など地域の 30 以上の多様な機関と協働しました。また、ボランティア研修を開催し、ボランティア 21 名の強みややりたいことをもとに一緒になって取り組みを進めました。その他、地域内のフィールドワークや研修なども多様な講師や参加者と共につくりあげることができました。


④面接

結果として、4つ企業を受け、すべて面接に進むことができました。第一志望に内定をいただいてからも何社か面接を受けましたが、最終面接前でお断りをしました。
面接を複数受けることがとてもよい練習になりました。回を重ねるごとに自信をもって話すことができるようになったように感じます。


【面接できかれた質問】
・志望理由は?
・なぜ転職したいのか?
・なぜ教員をやめたのか?、NPOに転職したのか?
・教員とNPOの違いは?
・なぜNPOで働く中、通信制高校で働こうと思ったのか?

・あなたにとってのストレッサーは?
・ストレスに強いか?
・趣味は?
・パーソナルスペースは広いか、狭いか?
・どんなときに喜びを感じるか?

・パソコンはできるか
・はたらく上で譲れない条件は?
・得意な仕事と苦手な仕事は?
・この仕事はできそうか?
・今後のキャリアプランは?プレイヤーとして働きたいか管理職として働きたいか?
・支援の仕方は?
・これまでの生徒対応でうまくいった事例とうまくいかなかった事例
・人とかかわる上で大切にしていることは?



どれも自分の言葉で丁寧にお話できたかと思います。
普段の対話力がいきた気がします。転職セミナーで学んだPREP法を意識しながら受け答えることを意識しました。
質問も積極的にし、御社に入りたいという思いを伝えることを大事にしました。

面接を通して、求人票ではわからない部分を実際にはたらく人に会うことで仕事理解を深めることができ、問いかけられることで自己分析も進むと感じました。書類選考を通し、面接に進み実際に会社に訪れ話をきくことが一番大事だのだと思いました。

これからのお仕事について

「就労支援員」に挑戦します。対象は若者(15~39歳)です。
本当は「相談員」の職種を志望して就職する会社を受けたのですが、「就労支援員」の方に適性があると判断され、違う部署での配属になりました。
結果としてよかったと思っています。
就労支援員といっても、移行支援などではなく、なんでも屋さんに近いです。
若者のできることを増やしながら、はたらく環境にもアプローチし、本人がはたらきやすい環境づくりができるようにします。
キャリコンでもあり、ソーシャルワーカーでもあり・・のような幅広い仕事で、様々な専門職の方がはたらいている職場です。
相談窓口で待つだけではなく、相手が話しやすい場まで出向き、時には一緒に遊んだり好きなことをしながら関係づくりをしていきます。
若者への支援だけではなく、寛容な地域づくりにもつながる仕事です。
自由度が高く、今までやってきたことも生かせると思います。

不安もかなり大きく、私にできるのかと思いますが、学べる環境であることは間違いないので、私らしく学び続けながらはたらきたいです。

転職はしますが、NPOのサポート(特に居場所づくりの事業について)や子どもアドボケイトの活動、通信制高校の講師、中高生へのカウンセリングなど無理ない範囲で少しずつ続けていく予定です。

同時に学びを大切にし、今年度は「社会教育主事講習」を受けます。
私の中で、地域への関心はかわらないので、若者が「じぶんらしく」はたらく、学ぶ、生きることができるように新しい仕事でも地域の可能性を信じて、地域の方との出会いを大切にしながら、様々なやり方を工夫しながら取り組んでいきたいです。

まず勤務前の1か月はゆっくりしたり、会いたい人に会いに行ったり、旅にでたりしたいと思います。

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