船出
暗い海を渡るのは誰しもが恐い。
震えながら舵をとることを誰も褒めやしない。
ならずっとここにいようと言ったら、お前は必ずこう返してた。
「そのうち明るくなるさ」と。
あの無責任な言葉を信じるのに時間はかかった。
俺の船出はいつも、あの言葉が支えてくれる。
その後、海は必ず明るくなった。
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