ジコマンキング

お洒落とファンタジーを創造するクリエイターとして活動中👑普段はSUZURIで商品を販売…

ジコマンキング

お洒落とファンタジーを創造するクリエイターとして活動中👑普段はSUZURIで商品を販売していますが、noteでは短編小説やコラムを書いております! SUZURI→https://suzuri.jp/zikomanking

マガジン

  • ひといきファンタジー(3分で読める短編小説)

    仕事の休憩時間、電車の中の暇つぶし、なんとなくでも、3分だけ冒険しませんか?長い文章を読むのが辛い人にもおすすめ。作者も長い文章を読むのが苦手。それでも少しだけ、皆んなと世界を広げたい。そんな思いで書いております。 #小説 #ショートショート

  • ショートショートのはじまりはじまり 作:ジコマンキング

    SUZURIクリエイター•ジコマンキングが送る短編小説集。愛が、夢が、恐怖が、笑いが、感動が全てそこにある。さぁ、ちょっとだけ冒険しよう。(気に入って頂けましたら100円からの投げ銭サポートも是非お願いいたします✨) #ショートショート #小説 #短編小説

  • ONEクリーチャーの小説

    ジコマンキングのHEXAが送る「同じ命はない。」がコンセプトの「ONEクリーチャー」シリーズ。NFTイラストを題材にジコマンキングが小説を手掛けました。 HEXANFT、「ONEクリーチャー」シリーズはこちらから↓ https://nft.hexanft.com/users/SHotDcgRZGp5mk?collection=ONE%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

  • ジコマンキングの為になる最初はジュース2〜3本分の記事

    低価格帯からスタートする記事です!複数人お買い上げごとに値段を上げますのでジュース代レベルの今のうちにお買い求めください!

  • 宇宙人ビンズ

    この物語は、惑星テコヘンがありとあらゆる星々を調査するために結成した「惑星調査団」に所属する能天気な宇宙人ビンズと、その友ベーリッヒの活動報告である。

最近の記事

  • 固定された記事

ONEクリーチャー最高の特典。

おはこんばんちは皆さん。元お洒落とファンタジーを創るクリエイター、現ゆっるいクリーチャー作家のジコマンキングです。前はTシャツを売りにしてましたが、今ではクリーチャーイラストを NFTとして販売するのをメイン活動としています。こうやって記事を書くことはかなり久しぶりです。今回の記事はNFTの知識がある方向けに描いた記事ですのでご了承ください。 さて、昔からの視聴者様は今の私をどう思っているでしょうか。「新しい事を始められた!」「とても楽しそう。」「小説やTシャツを作ってくれ

    • 鉄ようかん

      さて、どうしたものか。 美食家として名高い私だが、こんな食い物は初めてだ。 私は食べる事が大好きだ。虫も犬も、なんなら苔だって食べてきた。 世界の珍味はあらかた食ったと自負していたが、これはなんと言えば良いか。 小綺麗な茶屋だ。最初に出された抹茶は格別に美味かった。この次にはさぞ美味い茶菓子が出るもんだと思っていた。 期待に胸を膨らませて茶屋の娘が笑顔で持ってきたのは「鉄ようかん」なるものだった。 ようかんは知っている。なんならよく食う。だが、これはどう見ても鉄な

      • ハーモニカ山脈

        この山脈はおかしい。 呼吸ひとつひとつが音色となる。 自分自身が楽器になった気分だ。 高いが故に荒くなる呼吸。 それを邪魔するかのごとく、山は焦燥を奏でる。 このふざけた山脈を人はハーモニカ山脈という。 長年色んな自然を渡り歩いた私だが、鬱陶しいと思ったのは初めてだろう。 何より腹立つのは、時折り他の場所からもハーモニカの音が聞こえる事だ。 私はこの場所に踏み入れる際に、近くの山小屋の世話になった。 その主人から聞かされていたことがある。 「その山を歩くと

        • 邪摘み

          日照り荒ぶるこの季節。邪摘みの季節がやってきた。 神々慌てて下界見る。人の邪膨れ、空淀む。 神々下界に手伸ばし人の邪摘む。 人から出でし邪、神の手のひら覆う。 神々それ見て無邪気に笑う。 人の邪、霞んだ彩りをみせる。 神々それ見て喜ぶ。 人の邪、時に暴れるもやがては籠に放られる。 邪摘みは神の暇つぶし、だが知らず知らず下界の安寧もたらす。 暇つぶし故に、全ての邪を摘まぬ。 人の邪気、気分次第で、摘み損ね。

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        ONEクリーチャー最高の特典。

        マガジン

        • ひといきファンタジー(3分で読める短編小説)
          15本
        • ONEクリーチャーの小説
          8本
        • ショートショートのはじまりはじまり 作:ジコマンキング
          135本
        • ジコマンキングの為になる最初はジュース2〜3本分の記事
          9本
        • 宇宙人ビンズ
          15本
        • イラスト×小説コラボ作品
          5本

        記事

          ミント吉岡

          ミント吉岡は中年の芸人である。 テレビにはあまり出ないが、地方営業や動画サイトでよく見る人も多い事だろう。 ミントブルーのスーツを着ており、得意のショートコント後の掛け声は「エクセレント爽やか!」、そして掛け声に負けない爽やかな笑顔。まさしくミントと呼ぶに相応しい。 スマホのカラーも、時計も、お気に入りのプラモデルもミントグリーンにしているそうだ。 お笑い劇場のスタッフを10年やっている私だが、芸風も身につけているものも、ここまで爽やかな統一感を出しているのは彼だけだ

          ローズロード

          いつの日も、その道の端には薔薇が咲いている。 春夏秋冬、長い一本道を赤く染め、歩く者に美しさとは何かを思い出させる。 近所に住む老人はこの道の薔薇が大好きで毎日この道を歩く。 そんなある日、見慣れない男が道の反対側からやってくる。 見慣れない男は若く、軍服を着て銃を背負っており、規則正しい行進をしている。 珍しい、どこの国の兵隊さんだろうか。 老人は彼に話しかけた。 「もしもし、どこのお人かな?」 すると男は立ち止まりゆっくりとした口調で話す。 「ただいま、

          歯ソムリエ

          いらっしゃいませ。 来店初めてですか? 当店ではお客様の要望、用途に合わせていくつもの歯をご用意しております。 もちろん、買ったその場で歯の取り替えも行っております。 素敵な白い歯を見せたい方には元アイドルの歯がおすすめです。 人に笑顔を振る舞う職ですからね、手入れが行き届いています。 もちろん、仕入れ時にこちらでも磨きの手入れはしております。 コレクション用には元格闘家の歯はいかがですか? ヒビ入りは大変貴重で、飾ればどこか臨場感が出ますよ。 最近は虫歯を

          不老女

          最初の恋人は木だった。 次の恋人は小鳥だった。 その次は魚だった。 その次は毛深い人だった。 その次は豪族だった。 その次は武士だった。 その次は大名だった。 その次は商人だった。 その次は兵だった。 その次はサラリーマンだった。 その次は学生だった。 その次はAIだった。 今は干からびたビルが恋人である。

          炎のジャヤ

          栄えた都市はある日、炎に包まれた。 略奪、殺戮、そして邪悪なる勝鬨が響く真ん中で彼女の魂は生まれた。 名もなきただの幼子は、火の中熱き涙と悔しさを忘れない。 生まれた地の灰をすすり、1人別れを告げる。 邪悪の手が伸びようとも、逃げ延び、生き延び、復讐の炎を育てた。 幾年の月日、幼子は赤き瞳、赤い髪をもって誰しも振り向く美女となった。 だが彼女についていくは平和とかつての炎に焼けた肌の痛み忘れぬものたち。 女神にではなく復讐に恋した者たち。 | | | 邪悪に

          月光の獅子

          月に照らされた牙と立て髪は工芸品とよく言ったものだ。 月光の獅子は月夜にのみ姿を表し、澄んだ雄叫びは谷に轟く。 その合図で狩人達は武器を取り彼に挑むのだ。 月光の獅子は挑戦者を拒まない、全て打ち砕くのみである。 狩人たちは一攫千金の夢と共に、その生暖かい亡骸を谷に残していく。 私も彼に何度挑み逃げただろうか。 私は弓を専門とする狩人だが、彼を射抜けた事などない。 谷を縦横無尽に駆け周り、狙いなど定まるはずもない。 だめもとで矢を射ると、やつは鋭い眼光を放ってく

          沼さんぽ

          ひどく痩せたな。 借金取りに追いかけられる毎日から抜け出すべく、私は沼地に住むようになった。 ここなら誰も来ない。 金よりも腐臭が鼻につくからだ。 だが住めば都とはよく言ったものだ。 どこからか聞こえるカエルの合唱に、常にぶにぶにと柔らかい道、青とは無縁の曇り空、そして泥にまみれた骨の数々。 ここにはなんでもある。 今では湿った草が飯に、カエルは馳走になった。 食うに困らんのに、なぜ誰も住まぬのか。 はぁ、それにしてもひどく痩せたな。 飯はたらふく食ってい

          さめぼうず

          いつもぼーっとしてんだ。  汚ねぇ海の砂浜で、朝から晩までぼーっとしてんだ。 なーんも変わらん景色をただじーっと見てる。 飯はたまに、その辺の海藻やフナムシをそのまま食ってらぁ。 時折海見るの飽きんのか、打ち上げられた枝や木材なんかで遊んでる。 んで遊ぶのに飽きたらまた海見てぼーっとすんのがさめぼうずの日常だ。 ちびがきのくせに大層な牙を持っててな、気持ち悪いというやつもいれば、海の神様の使いっちゅう考えを持ったやつもいる。 ある時酔っ払いがさめぼうずをからかっ

          ポイズンファット

          そいつはかつて生物兵器として導入された。 人の顔をしているが、手足はやたら細いのに腹はまるでボールのように膨らんでいる。 ポイズンファットと呼ばれるそれは人に近づき腹を破裂させ毒を撒き散らし、毒を浴びたものは体が瞬時に溶けてしまう。 なぜこんな不気味で危険な生き物を作ろうと思ったのか。 これを生み出した国の王の趣味と言うものもいれば、敵兵に恐怖を与える名目で生み出したのではないかと考えるものもいる。 厄介な事に、ポイズンファットは同種族同士が近づいても自爆しない。

          ポイズンファット

          ゴブリン行列

          それは、とあるゴブリンの好奇心から始まった。 ゴブリンが見たのは近くにある人間の国に属する騎士の行列である。 ピカピカの鎧に磨き上げられた鋭い槍、着飾られた馬達。 ゴブリンはその光景に憧れた。 そして彼は真似しようと考えたのだ。 単純に格好いいと思ったからである。 彼は友人数人に手作りの鎧と槍を装備させ、街道を歩かせる。 もちろん自らが先頭に立ち、まるで大将になったかの様に振る舞った。 だがゴブリンは人間の敵である。 ゴブリンの一団は国の外を警備していた人間

          女神の浮遊像

          その像はいつも浮いている。 ちょうど大人が軽く見上げるほどに。 この像は町外れの遺跡に突如現れた当初からこのように浮いている。 煌びやかというほどでないが、汚れひとつなく見た目は白い女神と呼んでも差し支えない。 女神の浮遊像、私はそう呼んでいる。 私はいつも、仕事で通る途中ここでお祈りをする。 いつも平和でいてくれてありがとうと感謝を込めて。 そんなある日、妻が病気で倒れた。 ひどい肺炎であった。 我が子は妻のやつれゆく姿に大泣きする日々。 大泣きが続くほ

          錆びた兵

          この鉄臭さは本当に鉄の臭いなのだろうか。 背負っている新品のリュックに似合わない光景が広がっている。 機械兵の骸はそこかしこに広がり、この戦争がいかに鉄と火薬で争われているかわかる。 人の死体なぞ滅多にない、ほとんどが機械兵だ。 だが熱くこもった空気はどこか血の匂いを連想させる。 私の役目は、戦場の跡地からまだ役に立ちそうなものを拾い基地に持って帰ること。 この仕事の楽なところは、人の骸から漁らなくて良い事だ。 あのぶにぶにした感触は、考えたくもない。 私が1