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东山再起ーー幸せへの執念を持って、限界まで頑張ってみせるさ

(882字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)

【东山再起】

ピンイン:dōng shān zài qǐ
意味:失脚から再起すること、勢力を巻き返すこと。

『幸せへの執念を持って、限界まで頑張ってみせるさ』

 よく「自分は多分呪われて生まれてきたのかも」と思うことがある。
 
 生まれつき弱い身体。
 なかなか理解してもらえないマイノリティーな属性。
 上記からくる圧倒的生きづらさと孤独感。
 
 加えて、なぜかいつも大切なものが壊されていく。そんな出来事ばかり起こる。
 どんなに大事にしようと、心を込めて一生懸命守った宝物も、大好きな人達も、暮らしも、ある瞬間不可抗力を迎えて一瞬で粉々にされていく。
 
 
 最初の頃は泣きじゃくり、なぜだなぜだと叫んでいたが、こういったことが繰り返されるに連れて足掻く気力も出なくなった。
 
 枯れそうな程涙を流し、少し落ち着いたら残骸を静かに片付けるだけ。
 素敵な思い出もあったなぁ、ずっと側に残していたかったなぁと、灰色になっていく愛しさに心痛みながら。
 
 
 決して小さな痛みではないけど、受け慣れた痛みであれば悲しいことに心がすんなりそれを受け入れてしまう。
 気付けば我慢の仕方までも覚えていて、壊れそうなぐらい気持ちが限界になっても声も出さなくなる。
 だから耐えられる。だからその限り、誰にも助けを求めることもなくなる。
 
 終わりの見えない一人ぼっちの時間をじっと無言で過ごすだけ。
 未来がどうなるのかも分からない、これからどうすればいいのかも分からない。
 考える気力も無い。
 
 目の前の暗闇を見つめるのが精いっぱい。
 逃げ出したくても、この黒い霧が散るまではどこに行ったって同じことを知り、ただただ無力に耐え続ける。
 
 
 そして動けそうになった時に、砕け散った温もりをかき集める。
 寒さをしのぎ段々とまた勇気がついた頃に、もう一度未来を夢見て歩き出す。
 
 近い将来に、また同じように再び訪れるであろう喪失感に向かって。
 
 
 今度こそは、このループから出られるのではと。
 今度こそは、この呪いが解けるのではと。

 
 そう期待しながら重い身体を起こす。
 
 
 絶望なんかしない。
 するとしても、寿命を迎えた日にするさ、そうしたらすぐ終わるから。
 
 それまでは幸せへの執念を持って、限界まで頑張ってみせるさ。

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