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#86 一年さえあれば、十分に人生を一転させることが出来る

(1153字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)
 
 大人になれば、時間が過ぎるのが速くなるという。
 一年一年があっという間に過ぎ去るように感じるらしいが、この数年あまりにも色んなことが起ったせいか、私の一年一年はびっくりする程ずっしりとしている。
 
 時間がなかなか過ぎてくれない。
 
 まるでたくさんの重りをズルズルと引っ張りながら、ノロノロと進んでいるようだ。
 
 
 以前は一年の時間なんて短いと思っていた。
 
 でも今なら分かる。
 一年さえあれば、十分に人生を一転させることが出来る。
 
 時間の使い方と決断次第で、いくらでも変われるのだと。
 
 
 私は2022年の4月にいきなり中国駐在が決まり、同じ年の7月に転職を終え、11月には広東省で新生活を始めた。
 
 駐在が決まってから実際に現地に着くまで、たった半年ぐらいである。
 3月までは、これからも日本でずっと暮らしていくのだろうと思っていたが、わずか1ヶ月後にこんな大きな変化が訪れるなんて想像もしていなかった。
 
 人生、本当に分からないものだ。
 
 
 2023年は視野がぐんと広がった1年だった。
 
 新しい職場の仕事を覚え、先輩から専門知識をコツコツと学ぶ。
 傍ら、コーヒー学校に通い&卒業し、一度経験してみたかったジムのパーソナルトレーニングに応募した。

 更に、韓国語能力試験TOPIKの最上級である6級に合格した。
 
 「いつか遊びに行く」と何年もフィリピンの友人に言ってきたが、もう「いつか」なんてやめようということで、有給を取ってマニラに旅行に行った。
 そこで初めて、一面に広がる透き通った海を見た。
 
 本やネットでしか見たことのなかった風景。
 それを実際この目で見て、幻ではなかった、このような景色は実在していたのだと、涙ぐみそうになった。
 
 やりたいことがあったら、やれば良い。
 これと言える根拠は無くても、心の声が指し示してくれる方向には私の行くべき道があることを学んだ。
 
 臆病で保守的な考えが、この年で一転した。
 
 
 そして2024年。
 もうすぐ8月になろうとしているが、この7ヶ月間だけで:
 
・会社移転に伴い、再引越
・自身のセクシャリティーを認知
・告白され、恋人が出来た
 
 そして、5月の初めにはまた日本に戻って暮らそうと心に決め、今絶賛転職活動中である。もし順調にいけば、今年中に中国駐在生活は終わるだろう。
 年始の時点では、これから数年先もずっと中国で働くと思っていたのに。

  書き出して振り返ってみると、我ながら実に濃い2-3年だったと思う。
 
 不本意な事態によるものもあるが、自分の意志で「こうしたい!」を実際に行動に落とし込めば、ちょっとした挑戦でもそれがのちの大きな変化をもたらすことになる。
 
 今の私は、「時間が速く過ぎるのを感じる」よりも、
 「時間があまりにも過ぎないので、早く未来を見たくて」うずうずしている。
 
 
 1ヶ月後は、また色々変わっているんだろうな。
 
 3ヶ月後、半年後は、もう全然違った生活をしているんだろうな。

📚行動次第で、見える景色が変わる

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