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#64 暮らしを営むなら、やっぱり日本が良いと思った

(1029字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)
 
 2022年の秋頃、私は前職を退職し、中国で駐在員として新生活を始めた。

 ようやくここでの仕事に慣れ、社内で活躍出来るようになってきたこの頃。
 入社してまだ一年弱だが、後輩が出来、私は先輩となり指導者側に立った。
 プロジェクト担当としても任命され、毎日バリバリ働いている。
 
 同僚や上司との関係も良好。
 社外での人付き合いも増え、趣味の交流を始め休みの日はカフェで食事したり、city walkを楽しんだり。
 一人時間は習い事に勤しんだり、旅行に行ったり、新しい趣味を開発したりと、なかなか充実な日々を送っている。
 
 
 ところがだ。
 長期休暇中、久しぶりに日本を訪問したら、「やっぱり日本に戻って暮らしたい!」と思うようになった。
 
 中国に戻るのが寂しすぎて、帰りの電車で泣きそうになった程に。
 
 
 誤解なさらず。私は中国での生活にはなかなか満足しているのだ。
 
 物価が安いし、人情に溢れていて暖かい。
 物流も発達していて、オンラインショッピングがとても便利。
 加えて交通費も安いので、日本の半分以下の価格でタクシーが乗れる。
 
 私が住んでいる地域にも何の不満も無い。
 治安もそこそこ良いと評判で、インフラも充実している。
 
 それでも、休暇中に日本の街中を歩いていて、心から
 
 「日本に戻って暮らしたい!」
 
と強く思ったのだ。
 
 
 中国での日々はとても過ごしやすいし、豊かさに溢れている。
 けれども、この日々の「延長線」を私はイメージ出来ない。
 
 自分だけの「家」を持ち、大切な人と静かに穏やかに、幸せに暮らしていく。
 そんな私にとっての理想的な日常風景、それを想像する際の舞台は、いつだって日本にあった。
 
 
 出稼ぎをするなら中国は最適だ。
 けれども、暮らしを営むのはやはり日本が良かった。
 
 そこで決意したのだ。
 「日本に戻る準備を始めよう」と。
 
 
 「いつかは日本に戻ろう」というスタンスだと、何も変わらず毎日が過ぎてしまう。
 それが嫌なので、「いつまでに日本に戻ろう」という目標意識を持ち、計画的に進めることにした。

 
 また国際引越しをすることになるので、引越し業者や不用品回収業者の下調べ、資金調達。
 今度の転職で有利になるよう、英語や貿易の勉強。
 
 加えて今担当している仕事も、「なんとなく」こなすのではなく今以上に真剣に取り組み、吸収出来る知識や経験を片っ端から自分のものにしていく。
 少しでも自身の市場価値を上げてから日本に行きたいものだ。
 
 
 取り敢えずは、一年後を目標として行動開始する。
 
 たとえ計画通りに行けなくても、この挑戦の過程を楽しみながら、全力を尽くそうと思う。

📚「いつかは」じゃなくて「いつまでには」

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