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フリーランス?と転職は突然に。

発端は8/20。私の労働環境に走った激震。
バイト先のオーナーから呼び出され、聞かされた内容は、報酬体系を変更するとの話だった。

✳︎突然陥った、フリーランス状態✳︎

人件費を安くする為、これまでは時給制のバイトだったものを私ともう1人が属する部門に関しては基本給無しの完全出来高制で交通費も会社が出さずに済むよう、出社は不要。自宅から担当先の自宅なり病院なり役所なりに直行直帰でやってくれとの話。

更に「経験という形の現物支給で報酬は充分払っている」という居酒屋「和民」の名物社長ばりのブラック企業理論を展開してきて私は呆然。

でもどうにか我に返って、「出来高は何で判断するんでしょうか?」「せめて書面にしませんか?」と投げかけてみたものの、「まあまあ、一旦やってみようや」の一言で話は打ち切られそのまま解散となった。

✳︎混乱✳︎

意味がわからない。そもそも私は今もこの会社に属しているのだろうか?それともこれは遠回しにクビってこと?それともいつのまにか請負契約のフリーランスになったってこと?

そもそも社員への基本給なしの完全出来高制は労働基準法に違反するし、出来高制と言いつつ出来高の基準も不明瞭。果たしてこの一方的に言われただけで私が合意してない労働契約は成立しているのか?合意していれば民法的には口約束でも成立するはずなんだけどそもそも合意した記憶も書面もない。

私が合意してない事も含め、何がはっきりしていて何がはっきりしてないかを明確化する為に書類にする事を持ちかけたけど、結局かわされてしまって、分からず終い。少なくとも、人件費を抑える目的で提案されている以上、これまでより報酬が下がること、交通費や経費は一切出ない事位しかはっきりしたことは分からない。

とは言え、相変わらず会社からは「誰それから電話がありました。JenMeyがすぐに対応して折り返しますと伝えました」という内容のLINEが毎日のように入ってくる。

実は私とオーナーとは以前からの顔見知りで、それまでその人の事も超お金持ちだと思っていて、実際会社も、オーナーの興味の向くまま湯水のようにお金を使っているので一見羽振りが良いように見える。けれど実際は法の隙間を縫うようなことばかりをやっている事や、今回への私への対応、他の職員への待遇、利用者さんへの工賃などをこの半年間総合的に見ていると、実は国からの補助金で自転車操業で、なかなか苦しい状態なのかもしれない。

そんなわけで意味がわからない&今も雇われているのか不明瞭のまま、私は目の前の仕事に追われることになった。

✳︎なんちゃってフリーランス生活始まる✳︎

とりあえず会社に行く必要は無くなった。これまでは決められた曜日の決められた時間に出社していたけど、それも無し。状況によって、訪問先(病院や担当する相手の自宅、所管する役所など)に行く。

まず私がやり始めたのは、毎日どれくらいの時間とお金を要しているか、ノートと出納帳を買ってきて詳細をメモる事にした。

ただ困ったのは、A4以外のコピーやFAXやSCANの為にコンビニまで行く必要がある事と、役所への書類がダウンロードすることも出来ず、複写式という超アナログなので、メールで送れず受け取りに行くにも提出するにも訪問が必要なこと、そして出社日や時間が自由になった分、時間も曜日もお構いなしに、携帯がなるようになったこと。

中でも一番気持ち的に抵抗があったのは、自分のプライベートの携帯電話番号を、取引先だけならまだしも重度の精神疾患で他社がお手上げした「支援困難な案件」とされた方々に教えざるを得ないこと。そしてその結果、電話代が爆上がりしただけでなく、私の携帯電話が24時間365日「いのちの電話」状態になったことだった。

目の前の仕事に追われて曜日も時間も感覚を失った状態であっという間に2週間が過ぎ去った。

「メンタルクリニックの医師への診察を楽しみにしていたのに、満足のいくまで医師が話を聞いてくれなかったから、外に出るのが怖くなった。もう家から出られない。生活保護費が明日振り込まれるのにATMにも行けない。どうにかして!」なんて電話が5時間続いたり、「OD(過剰な服薬)で倒れてるのを発見しました」などの連絡を1日中受けるなど、一日中電話していることもザラ。

次第に睡眠不足と過労と曜日感覚と時間感覚が狂いまくり、自分の予定がさっぱり立たない状態で、髪を切りに行く暇もなく、ショートヘアはボブになり、習い事の宿題も行く途中の電車の中で完成させる位のバタバタ具合で、結局たまに徹夜、12時間連続病院のハシゴ、栄養ドリンク飲みまくりのしっちゃかめっちゃかな毎日になり、自分自身の生活が乱れてきた。

✳︎なんちゃってフリーランスに必要なのはメリハリ✳︎

そんな時にカウンセラー仲間のzoomでの集まりがあり、色々相談する中で、自分自身の立て直しの為、6つのルールを決める事にした。

①1日で電話にかける時間は1人あたり最長1時間を厳守(病院で話を聞いてもらえなかったから体調を崩したとか言われても、それは病院の問題なので、私が例外的に長めに話を聞くなどの対応はしない)

②誰になんと言われても絶対に用事を入れない日を作る

③一日7時間睡眠

④他人の問題、自分の問題の境界線を意識する。

⑤平日9:00〜17:00以外、携帯は原則機内モード。

⑥①〜⑤を紙に書いて机の上に貼る

とはいえオーバードーズや拒食症による連日の転倒と頭部強打による意識の混濁など、命に関わる内容にはすぐに病院に付き添うなど対応せざるを得ずないものもある。

でも、徹夜の後の12時間勤務は正直疲れとしてかなり残り、今も完全に元気いっぱいのエネルギッシュとは言い難い。

誰かを支えるためには自分の心身が健康である事が大前提。しかも雇用保険も含め、各種保険に何一つ入っていない今の私は体を壊したら一貫の終わりだ。

これは、絶対に無理したらアカンな。改めて痛感した。

✳︎転職は突然に✳︎

そんな中、実は同時進行である方からお声掛け頂き、縁あって10月からの転職が決まった。それも正社員。ありがたい。捨てる神あれば拾う神あり。人生山あり谷あり。

それで9/1に退職願を(受け取ったという記録が残るよう)書留で郵送し、職務規定も無いので調べると法律上は2週間の猶予を持てばOKなので、15日付で辞めるつもりだった。

✳︎さて、引き続きをどうするか✳︎

しかし案の定そんなにスムーズにはいかない。「少なくとも1ヶ月はいて欲しい」と言われ、ならば!と早々に上司に引き継ぎが終え、さあ!これで新しい仕事へまっしぐら!と思っていると、今度は上司から突然「後任(まだそのその業務を担当することへの不安が強く、『1人で話を聞き出すのは怖いから誰か同席して(と言いつつ結局見てるだけ)』『せめてこの研修を終えてから』等色々理由をつけて拒否し続けて早数ヶ月)に、きちんと引き継いでから辞めるように」と言われ始めた。

果たして不安が強く、誰かがやっているのを見て学ぶフェーズから先の「実際に試しにやってみる」というフェーズに一向に進もうとしない後任に私はどうやって引き継ぎをしていけば良いのか?

せめて私が持っている支援困難のものではなく、少なくとも一人で外出出来て、毎日通所出来ているような簡単な案件から任せるとか、そのあたりの采配は上司はする気がないのか?

それこそ本来なら上司の仕事なのでは?なのに辞める&バイトの私がその説得や基本的な社員教育も含めてやるの?私自身も社員教育なんてほぼ無くて独学なのに?せめて普通に引き継ぎするレベル以上のものを求めないで頂きたいわ。

だって私も仕方なしに全て同業他社や精神科医のYouTubeと自費で購入した本を頼りに今まで勉強しまくりながら綱渡り状態でやってきたんだもん。だから人に教えられるほど系統立てて理解しているわけじゃない、というモヤモヤした思い。

そして何より常に臨機応変、出たとこ勝負を求められる相談支援業務について、「ノウハウを100%理解し身につけてからでないと不安。だからまだ担当したくない」と頑固に主張し続ける後任が、「よし!やってみよう!」と思える日は果たして来るのか?!そもそも適性的に・・・(以下自粛)。うーん。

✳︎出社拒否に陥っていると勘違いされていたというまさかの事態✳︎

そんな中、先日、次はいつ出社するかも分からないので、書類のファイリングついでにお餞別を持って久々に会社に行くことにした。

到着するとオーナーからは無視。そして、逃げるように行く先々の部屋で私と会うたび、逃げるように部屋を移動したり、話しかけようとすると別の人に話しかけ始めるオーナー。本当は、大人の礼儀として「お世話になりました」と挨拶しようと思っていたけど、どうやら今日は難しそうだ。

諦めて給与計算を担当するメンバーも含め他のメンバーに、ここしばらくなぜ私が出社しなくなったのか、そして私が籍を置かせてもらうのは残り1ヶ月であることを伝えた。

すると、誰一人、私ともう1人の待遇が激変した事どころか、出社不要と告げられたことを知らず、驚くべき事には皆、私が出社拒否に陥っていると勘違いしていた事が発覚した!

どうやら私の待遇が大きく激変した事を知っているのはオーナーと私の上司の2人だけだったようだ。・・・そんなバカな!そんな事ってある?!実際はめっちゃ仕事してたのに!笑笑笑。

✳︎残りの時間をどう過ごすか✳︎

まずはどうにか真っ当な睡眠時間と息抜きの時間を意識的に確保しながら、割り切るところは割り切って、前向きに、何より自分の健康と幸せを一番に考え行動していこうと思い、まずは疲れを取るために何も考えない時間を意識的に作り、ぐだぐだする時間を作るようにして自分のエネルギーが補充されるのを待つ事を最優先にする事にした。

なんてったって、10月からの仕事は新しい就労継続支援施設の立ち上げというワクワクするような大仕事なのだから。そしてそれに伴い、私は仕事と必要な資格を取るための学生生活?との両立が始まる。

冷静に考えれば、まさに「のんびり生活をいつやるの?今でしょ!」なのだ。だから周囲の事情にほだされて自己犠牲なんてしている場合じゃなかった。

✳︎そして、これからのこと✳︎

実は転職先は辞めるバイト先のすぐ近くの同業者。しかも辞める会社のメンバーは同じ茶道の流派に属している。なので今後全く会わずに過ごすことは恐らく難しい。そして茶道の先生や茶道の仲間など、共通の知り合いも多い。だからこそ、出来るだけ穏便に辞めたい。

だけどオーナーや引き継ぎをする相手の態度や現状を見る限り、ある程度の所で腹を括り、波風を一切立てない事はそもそも無理だと諦めることが現実的なのかもしれない。その頃から私は段々そう考えるようになっていった。

そして引き継ぎも、本音としては、少なくとも顔つなぎ位はしたいけれど、後任が日程調整にも非協力な以上、既に上司にはきちんと個々の事案の詳細もデータもまとめて渡してあるので、後任へは私の退職時期に関係無く、後任自身の心構えが出来た時点で上司を介して引き継いで貰えばOKかな、と思うようになった。

✳︎自分の人生を舵を自分で取る✳︎

普段私はケースワークの中で支援計画を立てる際、精神疾患の方が本人のニーズと現状を繋ぐための道筋として「相談支援員やヘルパーや訪問看護師などとの関わりの中で少しずつアサーティブな会話を体感し、他者と共存出来る自身になれるよう、関係各所と連携をとりながら支援していく」なんてことをいつも偉そうに書いているくせに、自分こそ全然アサーティブに出来てないやん!笑。と今回改めて突きつけられた気がした。

アサーション、ホントに難しいよね。私も一歩一歩ベイビーステップで利用者さんと一緒に引き続き学んで行こうと改めて思った。

これまでのOL時代に得た物学んだもの、パワハラと戦い、体調を崩した事で学んだこと、得たもの、そしてこの半年間のアルバイトで体験したことや学び。良い事もそうでない悪癖も色々あるけど、実際今回辞めるこのバイト先での「研修も経験も無しに某地域の支援困難案件を丸ごと担当する」という無茶振りのおかげで、私は就活をする事もなく、新しい会社から声を掛けてもらうに至った。

次行くところでは私は新規の立ち上げメンバーなので、それはそれで多分色々手探りで大変だと思う。だけど、そういう今までの色んな職歴や経験も含めて、新しい職場で生かして行こうと思う。良いこともそうで無いことも、長い目で見たら無駄なものなんて一つもない。

次に生かしていくのみ。
さあ、次の一歩へ!

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