旅好きが、台湾と恋に落ちた瞬間とは
数年前、私が台湾の第二の都市、高雄で朝の通勤ラッシュ時の地下鉄に乗った時のこと。驚いたことに、日本人の感覚では、空間にかなりの余裕を残した状態で乗りこむのをやめ、行列のまま、みんな静かに次の列車を待っていた。
駆け込み乗車も割り込みも押し合いもなく、車内に空間もあるので、知らない人密着もしていない。並びさえすればほとんど通勤時を意識する事なく乗車できる。
そうか。余裕を持つだけでこんなにもストレスが減るのか。
*台湾人の落ち着き*
日本と台湾の違い。それは店員さんの態度にも表れている。台湾では、買い物をするにしても、お店の人はクレームを言われるんじゃないかとビクビクしたり焦ったり媚びたりもしていない。
もちろん愛想の良い人もいるものの、無愛想な人もいる。たまに待たされるし、物が品切れしていたりもするけれど、それが普通だから誰も怒らない。普通に「◯◯ありますか?」と聞くと出してもらえ、品切れでも「好、好。(OKという意味)」で終わる客が大半。
この状況に限らずこれまで台湾でブチ切れてる人を多分今まで見た事がない。本当にみんなマイペース。でもおかげで私も自然体でいられるし、日本よりむしろ落ち着いていられる気がする。
*日本人のビクビクとイライラ*
減点されまい、叱責されまいと思って他人の顔色を見たりビクビクすると、自己肯定感は下がるし、マウントを取りたい人の餌食になる。
結果、無意味な上下関係が生まれることもある。
ビクビクとイライラの関係はどちらが先かは微妙だけど、日本はそういう意味のない上下関係が多いから、どうしてもストレスが溜まるし、結果マウントの取り合いとか、他人に自分の機嫌を取らせようとする人が多かったり、ナーバスになりがちの人が多いような気がする。
無理してストレスを抱えるよりも、日本人はもっとマイペースになって、無理をしないようになればいい。
台湾に行き、人々のおおらかさに触れるうち、私は台湾と恋に落ちた。そして台湾人のように生きたい、そう思うようになった。
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